けんせつる
鉄筋のあきって何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
鉄筋のあきとは、隣り合う鉄筋の表面と表面の間の距離のことです。あきが小さすぎると、コンクリートを打設したときに骨材が鉄筋の間を通れなくなり、充填不良(ジャンカ)の原因になります。
最小あきは①25mm以上 ②鉄筋径(d)の1.5倍以上 ③粗骨材の最大寸法の1.25倍以上の3つのうち最大値以上が必要です(建築基準法施行令・JASS 5)。
配筋検査でチェックすべき項目は、かぶり厚さと鉄筋のあきの2つです。
あきは「鉄筋が密集していないか」を確認する項目で、コンクリートの品質に直接影響します。現場でどう確認するのか、NGだったときどう対処するのかを整理しましょう。
最小あきは以下の3条件のうち最大の値以上を確保しなければならありません。
| 条件 | 基準値 |
|---|---|
| ① 絶対最小値 | 25mm以上 |
| ② 鉄筋径との関係 | 鉄筋径(d)の1.5倍以上 |
| ③ 粗骨材との関係 | 粗骨材の最大寸法の1.25倍以上 |
例えば、D25(径25mm)の鉄筋を使う場合、②は25×1.5=37.5mmになります。粗骨材の最大寸法が25mmなら③は25×1.25=31.25mm。
3つのうち最大は37.5mmなので、この場合の最小あきは37.5mm以上となります。
ザックリ言えば、「太い鉄筋・大きい骨材を使うほど、必要なあきも大きくなる」ということです。
あきとともに配筋検査で確認するかぶり厚さの規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)の表5.3.6に示されています。
あきは配筋検査時にスケール(コンベックス)や専用のあき確認ゲージを使って計測します。
配筋検査において鉄筋のあき・間隔・位置を確認することは、公共建築工事標準仕様書(下図)の5.1.3に定められています。
スラブ配筋は比較的平面的に並ぶため目視しやすいですが、梁の腹筋が複数段ある部分・柱主筋が密集する接合部はあきが取りにくくなりがちです。打設前に問題箇所をリストアップして重点確認することが大切です。
配筋検査でNGが出た場合は、型枠を組む前・コンクリートを打設する前に是正が必要です。
混同しやすい用語の整理
あきは鉄筋と鉄筋の間の距離(表面と表面)です。かぶり厚さは鉄筋の表面からコンクリートの表面(型枠面)までの距離です。
どちらもコンクリートの品質に影響しますが、確認する方向が違います。あきは「鉄筋同士の間」、かぶりは「鉄筋と外側の距離」と整理しましょう。
あきは鉄筋表面と表面の距離です。ピッチ(間隔)は鉄筋の中心から中心までの距離です。
図面上に「@200」と書かれているのは中心間距離(ピッチ)なので、あきはそこから鉄筋径の分を引いた値になります。例えばD16(径16mm)を@200で配筋した場合、あき≒200-16=184mmとなります。
鉄筋のあきの最小値を定める3条件とは?
①25mm以上 ②鉄筋径(d)の1.5倍以上 ③粗骨材の最大寸法の1.25倍以上。この3つのうち最大の値以上を確保する。
(出題例:2級令和3年後期 問39)
D22(径22mm)・粗骨材最大寸法25mmの場合、最小あきはいくらか?
①25mm ②22×1.5=33mm ③25×1.25=31.25mm → 最大は33mmなので最小あきは33mm以上。
あきとかぶり厚さの違いは?
あきは鉄筋と鉄筋の間の距離(表面と表面)。かぶり厚さは鉄筋の表面からコンクリート表面(型枠面)までの距離。
RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
> 鉄筋工事の施工管理ポイントを確認する
> かぶり厚さの基準とスペーサーの確認を確認する
参考資料
・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)
・JIS A 5308 レディーミクストコンクリート
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
鉄筋のあきは粗骨材の最大寸法の1.25倍以上が必要です。あきが足りないとコンクリートが充填されずジャンカの原因になります。
配筋検査の際に間隔ゲージや実測値で確認し、写真記録を残してください。