けんせつる
ジャンカとコールドジョイントってどう違うの?
この記事の要点
ジャンカとはコンクリートの締固め(バイブレーター)が不十分で骨材が空隙を生じた不具合(豆板)です。コールドジョイントは先に打ったコンクリートが初期硬化した後に後打ちコンクリートを打設したことで生じる打継ぎ不良です。
どちらも強度・耐久性・防水性に影響する重大な不具合で、発見したら是正措置が必要です。
コンクリートを打設した後、型枠を解体すると表面の不具合が現れることがあります。
ジャンカとコールドジョイントはどちらも代表的なコンクリート不具合です。施工管理者は発生原因・防止策・発見後の対応をセットで把握しておくと判断に迷わない。
| 項目 | ジャンカ | コールドジョイント |
|---|---|---|
| 別名 | 豆板(まめいた) | 打継ぎ不良 |
| 発生原因 | バイブレーターによる締固め不足・型枠からのモルタル漏れ | 先打ちコンクリートが初期硬化した後に後打ちを行ったため層が一体化しない |
| 見た目 | 骨材が露出・空隙が見える | 水平または斜めの線状の打継ぎ跡・段差 |
| 主な影響 | 強度低下・水の浸入・鉄筋腐食 | 強度低下・漏水・水密性・気密性の低下 |
| 防止策 | バイブレーターを適切に挿入・引き抜く間隔の管理 | 打込みの中断時間を管理・コンクリートの外気温と可使時間を把握 |
ザックリ言えば、ジャンカは「締固め不足の穴あき状態」、コールドジョイントは「打継ぎが遅れてできた層状のつなぎ目不良」ということです。どちらも構造的な弱点になります。
ジャンカはコンクリートの締固め(バイブレーター)が不十分なときに発生します。
骨材(砂利)がセメントペーストから分離して空隙(穴)ができます。
コールドジョイントは先に打ったコンクリートが初期硬化(凝結開始)した後に次のコンクリートを打設したときに、打継ぎ面が一体化せず層状になることで発生します。
例えば、暑い夏場に打設が中断した場合、2.0時間を超えると急激にコールドジョイントのリスクが高まります。打設前に中断リスクを事前に洗い出しておくことが大切です。
許容打重ね時間間隔(コールドジョイント防止)の規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)の6.6.2に示されています。
バイブレーターによる締固め方法および打込み後のジャンカ・コールドジョイント確認の規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)の6.6.5~6.6.7に示されています。
混同しやすい用語の整理
ジャンカは締固め不足による「空隙・骨材の露出」。コールドジョイントは打込み時間間隔超過による「打継ぎ面の不良」です。
発生原因がまったく異なります。
打継ぎ目は計画的に設けた打設の区切り(水平・垂直打継ぎ)で、適切に処理すれば問題ありません。コールドジョイントは計画外・管理不足で発生した打継ぎ不良です。
意図的なものとそうでないものという違いがあります。
コールドジョイントが発生する主な原因は?
先に打ったコンクリートが初期硬化した後に次のコンクリートを打設し、打継ぎ面が一体化しないため。打重ね時間間隔の管理不足が原因。
ジャンカ(豆板)の主な発生原因は?
コンクリートの締固め(バイブレーター)が不十分なため、骨材とセメントペーストが分離して空隙(穴)が生じる。
棒形振動機(バイブレーター)の挿入間隔の目安は何cm以下か?
60cm以下(JASS5の標準)。また打重ね時は、下層コンクリートへ先端を10cm程度挿入して上下の層を一体化させる。
コールドジョイントを防ぐための許容打重ね時間間隔は外気温25℃未満と25℃以上でそれぞれ何時間以内か?
外気温25℃未満:2.5時間(150分)以内。外気温25℃以上:2.0時間(120分)以内。
気温が高いほど打重ね可能時間が短くなる。
RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
> コンクリート受入検査では何を見る?を確認する
> コンクリートの打込み・締固め・養生の流れを確認する
> コンクリートの打継ぎ管理とレイタンス除去を確認する
参考資料
・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)
・JIS A 5308 レディーミクストコンクリート
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
ジャンカとコールドジョイントは発生原因が違います。ジャンカは締固め不足、コールドジョイントは打継ぎ時間超過で生じます。
どちらも発見したら部位・範囲・状態を記録し、設計者と補修方針を協議してください。