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型枠工事では何を見る?せき板・支保工・脱型を整理

けんせつる

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型枠工事では何を見る?せき板・支保工・脱型って、どういうこと?

この記事の要点

型枠工事の施工管理では、せき板(型枠パネル)の精度・支保工の安全性・脱型のタイミングが主な確認項目です。

脱型(型枠解体)は、コンクリートが所定の圧縮強度に達した後に行います。早期に脱型するとコンクリートが変形・損傷する恐れがあります。

型枠工事はコンクリートを所定の形状に成形するための仮設工事です。

型枠は打設中のコンクリートの重量・側圧を受けるため、精度・剛性・安全性の確認が施工管理上の重要ポイントです。

型枠にはどんな部材があるか

部材名役割
せき板コンクリートの形状を作るパネル(合板・鋼製型枠等)
支保工(サポート)型枠を下から支える仮設の支柱。スラブ・梁の荷重を支える
フォームタイせき板の両面を締め付けて壁型枠の幅を保持するボルト
セパレーターフォームタイと組み合わせてせき板の間隔(壁厚)を保持する

ザックリ言えば、「型枠はせき板(形を作るパネル)と支保工(支える柱)の組み合わせ」ということです。

型枠の精度はどう確認するのか

梁貫通スリーブには何を使うか

梁を貫通する配管用スリーブ(設備配管の通し穴)には、使用できる材料が決まっています。

使用可能使用不可(梁の場合)
硬質ポリ塩化ビニル管・溶融亜鉛めっき鋼管紙チューブ(ボイドチューブ)

紙チューブは柱・梁以外の箇所で、開口補強が不要な直径200mm以下のスリーブに限定されます。梁に使用すると構造的に問題があるため、試験でも「梁への紙チューブ使用は不適当」として出題されやすいです。

スリーブに使用できる材料の区分は、公共建築工事標準仕様書(下図)の表6.8.1に定められています。

公共建築工事標準仕様書 表6.8.1スリーブの材料 梁への紙チューブ使用禁止規定
出所:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版 p.54 表6.8.1 スリーブの材料 — 使用可能材料(硬質塩化ビニル管・溶融亜鉛めっき鋼管等)と梁への紙チューブ使用制限

精度の確認項目

コンクリートを打設する前に、型枠の形状・精度を確認します。

例えば、壁型枠が垂直から外れたまま打設すると、仕上がりの壁が傾いてしまいます。打設前の精度確認が後戻りを防ぎます。

型枠支保工の安全はどう確認するのか

型枠支保工(サポート)はスラブ・梁の打設荷重を支える重要な仮設構造物です。

型枠支保工の組立・解体には作業主任者の選任が必要です。

脱型はいつ行えるか

型枠は、コンクリートが十分な強度に達した後でなければ解体できません。

脱型時期はコンクリートの圧縮強度・気温・養生方法により異なります。ここは混乱しやすいところですね。

型枠・支保工の種類解体・撤去の目安
基礎・柱・壁のせき板コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上、または所定の存置期間経過後
スラブ・梁底のせき板圧縮強度が設計基準強度の85%以上(または2/3以上等、仕様書による)
スラブ下の支柱(支保工)圧縮強度が12N/mm2以上に達し、かつ施工中の荷重・外力に対して構造計算で安全が確認された場合

スラブ・梁底は荷重が大きいため、柱・壁よりも高い強度が求められます。スラブ下の支柱撤去の12N/mm2という数値は試験でよく出るので押さえておくといいです。

せき板の最小存置期間(コンクリートの圧縮強度・材齢による区分)は、公共建築工事標準仕様書(下図)の表6.8.2に示されています。

公共建築工事標準仕様書 表6.8.2 せき板の最小存置期間 脱型基準
出所:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版 p.55 表6.8.2 せき板の最小存置期間 — コンクリートの材齢・圧縮強度による脱型条件(5N/mm²・12N/mm²等)

現場で何を確認すれば型枠工事の管理ができるか

管理人からのコメント

せき板・支保工の強度・剛性・水密性を確認してからコンクリートを打設します。フォームタイの間隔・チェーン締付けの状態は打設前に全面チェックしてください。

打設中の型枠変形監視も施工管理者の重要な役割です。

混同しやすい用語の整理

せき板 vs 支保工

せき板はコンクリートの形状を作るパネル(型枠の壁面部分)。支保工は型枠を支える支柱・サポート類です。

どちらも「型枠」の構成要素ですが役割が異なります。

脱型 vs 支保工解体

脱型(せき板の解体)は比較的早期に行えます(コンクリートの形状が保持できる強度で可)。支保工の解体はより強度が高まるまで待つ必要があります(スラブ・梁の自重を自力支持できるまで)。

脱型と支保工解体は別のタイミングで判断します。

一問一答

Q.

型枠のスラブ・梁底のせき板を脱型できる目安は?

コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の85%以上(または仕様書による基準)に達したとき。圧縮試験供試体で確認する。

Q.

型枠内の清掃はいつ行うか?

コンクリート打込み直前。木くず・泥・水たまりを除去してから打設する。

Q.

梁を貫通する配管用スリーブに紙チューブを使用することは適当か?

不適当。梁貫通スリーブには硬質ポリ塩化ビニル管または溶融亜鉛めっき鋼管を使用する。

紙チューブは柱・梁以外の補強不要な直径200mm以下に限られる。

(出題例:二級建築士令和4年 学科4問9)

Q.

スラブ下の支柱(支保工)を撤去できる圧縮強度の目安は?

12N/mm2以上に達し、かつ施工中の荷重・外力について構造計算で安全が確認されたとき。スラブ・梁底のせき板脱型(設計基準強度の85%以上)とは別の基準なので注意が必要。

(出題例:二級建築士令和4年 学科4問9)

まとめ

RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。

鉄筋工事では何を確認する?を確認する

コンクリート受入検査では何を見る?を確認する

型枠の存置期間と脱型基準を確認する

参考資料

・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)

・JIS A 5308 レディーミクストコンクリート

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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