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けんせつる
仮設計画書って施工計画書とは別に作るの?何を書けばいいの?
この記事の要点
仮設計画書とは、工事に必要な仮設物(足場・仮囲い・仮設電気・仮設水道・揚重機など)の種類・配置・仕様・安全対策を事前にまとめた計画書のことです。
施工計画書の一部として作成されるか、または独立した別冊として作成されます。足場設置の組立て届の根拠資料にもなるため、着工前に作成することが必須です。
仮設計画書は「仮設だから後回しでよい」と思われがちですが、現場の安全を左右する重要な書類です。
何をいつまでに作ればよいか、順に確認します。
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仮設物は工事の最初に設置して最後に撤去するため、着工前に計画が確定していないと工事全体が動きません。
特に以下の点で仮設計画書が必要になります。
仮設計画がまとまっていないと、届出も手配もできません。
仮設計画書の主な記載内容は次の通りです。
| 記載項目 | 内容 |
|---|---|
| 仮囲い計画 | 仮囲いの種類(鋼板・ネットフェンスなど)・高さ・設置位置・出入口の位置 |
| 足場計画 | 足場の種類・設置範囲・高さ・壁つなぎ間隔・安全設備(手すり・朝顔など) |
| 揚重機計画 | クレーンの種類・設置位置・能力・作業半径・作業制限事項 |
| 仮設電気計画 | 受電場所・仮設電気盤の位置・配線経路・容量 |
| 仮設水道計画 | 引込み位置・配管経路・主要使用箇所 |
| 仮設道路・駐車場 | 資材搬入路・工事車両の動線・駐車スペース |
| 現場事務所・休憩所 | 配置場所・規模・設備内容 |
例えば、RC造の建物では足場の設置高さが建物高さを超える計画になるため、壁つなぎの位置・間隔が重要な確認事項になります。この内容が仮設計画書に明記されていることで、施工者・安全担当・労働基準監督署がそれぞれ確認できます。
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仮設計画書と施工計画書の関係は現場によって異なります。
発注者・元請けから指定されている場合はその形式に従います。特に指定がない場合は、現場規模・複雑さに応じて判断します。
タイミングの目安は次の通りです。
施工管理者は仮設計画書の内容を足場施工業者・クレーンオペレーターにも説明し、現場全員が計画を把握していることを確認します。
仮設計画は、2級では令和5年度から令和7年度までほぼ毎年、1級でも令和6・7年度に出題されています。引っかけは大きく3パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ(誤り → 正しくは) |
|---|---|
| 2級 R7前期 No.29 | 鋼板製仮囲いの下端に隙間を設ける → 下端は隙間なく(土砂・汚水の流出防止) ←①仮囲い |
| 2級 R6前期 No.29 | 仮囲いの高さ1.5m → 地盤面から1.8m以上 ←①仮囲い |
| 2級 R5前期 No.30 | 雨水を流すため下端に隙間を設ける → 隙間なく納め、排水は排水溝で処理 ←①仮囲い |
| 1級 R7 No.41 | 塗料・溶剤を資材倉庫の一画に間仕切り → 消防法に基づく専用の危険物貯蔵所 ←②危険物 |
| 2級 R6後期 No.29 | 塗料・溶剤を資材倉庫の一画に保管 → 独立した専用の保管場所 ←②危険物 |
| 1級 R6 No.57 | 女性45人に便房2個 → 20人以内ごと1個=3個(45÷20を切上げ) ←③設備 |
| 1級 R7 No.42 | 常時就業の普通の作業面照度100lx → 150lx以上 ←③設備 |
| 2級 R5後期 No.30 | 工事用ゲートの有効高さを最大積載時の高さで決める → 最も高くなる状態に余裕を加える ←③設備 |
迷ったときは「仮囲いは1.8m以上・下端は隙間なく/危険物は資材倉庫と同居させず専用の貯蔵所へ」。数値と"同居の可否"をわずかにずらした肢が、ほぼ毎年の引っかけです。
混同しやすい用語の整理
施工計画書は工事全体の施工方針・工程・品質管理・安全管理をまとめた総合書類。仮設計画書は施工計画書の一部として、または独立した書類として仮設物の計画をまとめたもの。両者の関係は「全体の中の専門分野」。
仮設計画書は足場・クレーン・仮設電気・仮設道路など仮設物全体を扱う。足場計画は仮設計画書の中の足場に関する部分を指す。足場の組立て届に添付する場合は足場計画部分を抜き出して提出する。
高さ10m以上の足場を設置する場合、仮設計画書に関連して何が必要か?
高さ10m以上かつ組立てから解体まで60日以上の足場は、組立て開始30日前までに、足場の組立て・解体計画を記載した書類を添付して労働基準監督署へ届け出が必要(60日未満は対象外)。仮設計画書の足場計画部分がその根拠資料となる。
仮設計画書に記載する主な項目を4つ挙げよ。
①仮囲い計画(種類・高さ・設置位置)、②足場計画(種類・範囲・高さ・安全設備)、③揚重機計画(クレーンの種類・設置位置・作業半径)、④仮設電気計画(受電場所・配線経路・容量)。他に仮設水道・仮設道路なども含まれる。
仮設計画書はいつまでに作成する必要があるか?
届け出が必要な仮設物(高さ10m以上の足場・3t以上のクレーンなど)がある場合は、その届け出期限に合わせて着工の30~60日前までに完成させる必要がある。大型機械の手配を含む場合は着工の90日前から準備を開始する。
> 足場の組立て届とは?を確認する
> 施工計画書とは?を確認する
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この用語が問われた過去問
参考資料
・労働安全衛生法第88条(計画の届出)/労働安全衛生規則第85条・別表第7(足場の設置届)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)「施工計画書」の節
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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