けんせつる
足場って何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
足場とは、建築工事において作業員が高所で安全に作業するために設ける仮設の作業台・通路のことです。直接仮設に分類されます。
代表的な種類は枠組足場・単管足場・くさび緊結式足場の3種類です。作業床の幅・壁つなぎの間隔・手すり先行工法などが安全管理上のポイントです。
建設現場では、外壁・屋根・上層階など地面から離れた場所での作業が多く発生します。
このような高所作業を安全に行うための作業床・通路として足場を設置します。足場は工事完了後に解体・撤去される直接仮設です。
建築工事で使われる足場の主な種類を整理します。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 枠組足場 | 鋼製の建枠を組み合わせる。設置・撤去が比較的容易。 | 中高層建物の外壁工事 |
| 単管足場 | 鋼管(単管)をクランプで接合。自由度が高い。 | 狭い場所・複雑な形状の建物 |
| くさび緊結式足場 | くさびで緊結する。施工が速く作業床が広い。 | 低中層建物・住宅工事 |
| ローリングタワー | キャスター付き移動式足場。 | 屋内・天井工事 |
例えば、RC造の中層マンションの外壁工事なら枠組足場、木造住宅の外壁塗装ならくさび緊結式足場(ビケ足場)が選ばれることが多いです。ザックリ言えば、「建物の規模と形状で種類を選ぶ」ということです。
労働安全衛生規則によって、足場の安全基準が細かく定められています。
ここは混乱しやすいところですね。足場の種類によって壁つなぎの間隔の数値が異なります。
枠組足場と単管足場では数値が違うので、種類と数値をセットで覚えておきましょう。
先行手すり足場・枠組足場の手すり高さ(85cm以上)・中桟・幅木の設置規定は、滋賀労働局の資料(下図)に示されています。
足場は次のタイミングで点検が必要です。
労働安全衛生法に基づき、足場の組立・解体には作業主任者(足場の組立て等作業主任者)の選任が必要なんです(高さ5m以上の足場)。また、高さ10m以上の足場は足場の設置届が必要になります。
例えば、台風通過後の翌朝は必ず点検を実施して記録を残す、というのが現場での鉄則です。
足場の点検タイミング・作業主任者・特別教育の概要は、滋賀労働局の資料(下図)に示されています。
混同しやすい用語の整理
足場は作業員が乗る作業台・通路。型枠支保工はコンクリートを打設するための型枠を支える構造物です。
どちらも仮設構造物ですが目的が異なります。
作業床は作業員が実際に作業を行う床。通路は移動のための通り道です。
労働安全衛生規則では作業床と通路で求められる幅・手すりの基準が設定されています。
足場の作業床に求められる幅の最低基準は?
40cm以上(労働安全衛生規則)。
(出題例:2級令和3年前期 問38)
高さ5m以上の足場の組立て・解体で必要な作業主任者の名称は?
足場の組立て等作業主任者(技能講習修了者から選任)。
足場の手すりに求められる高さの最低基準は?
85cm以上(墜落防止手すり)。
> 枠組足場と単管足場の違いを確認する
> 足場の点検では何を見る?を確認する
> 乗入れ構台の計画と数値規定を確認する
> 遣り方とベンチマーク・KBMの役割を確認する
仮設・足場の施工管理は仮設・足場にまとめています。
参考資料
・労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)
・労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)
・クレーン等安全規則(昭和47年労働省令第34号)
・厚生労働省 職場のあんぜんサイト
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
足場の種類選定は作業内容・高さ・現場スペースで決まります。設置前に足場計画書を作成し、高さ10m以上では設置届を労働基準監督署に提出してください。
使用前・台風後・大雨後は必ず点検を実施し記録を残します。