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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.30を解説、仮設計画

けんせつる

けんせつる

仮囲いの下端って、雨水が抜けるように隙間をあけていいんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.30は、仮設計画に関する問題です。正解は選択肢3。鋼板製仮囲いの下端には隙間を設けず、雨水は排水溝などで処理します。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.30は、仮設計画に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

仮囲いは、外部との仕切りや盗難・飛散の防止が目的なんです。雨水を流すために下端に隙間を設けると勘違いしがちですが、これが一番危ない考え方ですね。下端の隙間からは泥水が流れ出たり、外部から入り込まれたりします。仮囲いの下端には隙間を設けず、雨水は排水溝で処理すると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 規模が小さい作業所では守衛所を設けず警備員を出入口に配置
2 ○(正しい) 仮設道路の地盤が軟弱なため浅層地盤改良を行う
3 ×(誤り) 仮囲いの下端に隙間を設けない。雨水は排水溝で処理する
4 ○(正しい) 仮囲いの出入口は人や車両の入退場の位置を限定する

選択肢3は、雨水を流すために仮囲いの下端に隙間を設けるとしている点が誤りで、下端は隙間を設けずに納め、雨水は排水溝で処理します。

この問題のポイント

この問題では、仮設計画の各項目が、安全と管理の面から適切かどうかが問われています。

仮設物は、工事を安全かつ円滑に進めるために設けます。なぜかというと、外部との仕切りや、人・車両の出入りを管理するためなんです。

特に仮囲いは、外部との境界をふさいで、盗難や物の飛散、無断侵入を防ぐ役目があります。下端をあけてしまうと、その役目が損なわれるところですね。

選択肢1

選択肢1は守衛所と警備員についての記述です。

規模が小さい作業所では、専用の守衛所を建てず、警備員を出入口に配置する対応でも管理できます。規模に応じて仮設を簡略にするわけです。

よってこの記述は適当ですね。

選択肢2

選択肢2は仮設道路の地盤改良についての記述です。

仮設道路の地盤が軟弱だと、車両が沈んだりわだちができたりします。浅い範囲の地盤を固める浅層地盤改良で、走行できる強さを確保するんです。

よって浅層地盤改良を行う記述は適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。鋼板製仮囲いの下端に、雨水が流れ出やすいように隙間を設けるとありますが、これは不適当です。

仮囲いは、外部との境界をふさぐ仮設物です。下端に隙間をあけると、泥水が場外へ流れ出たり、すき間から内部に入り込まれたりするんです。

正しくは、下端は隙間を設けずに地面に密着させ、雨水は場内の排水溝で集めて処理します。記述が逆向きなので、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4は仮囲いの出入口についての記述です。

出入口を限定すると、人や車両の入退場を一か所で管理できます。どこからでも出入りできると、安全の確認が行き届かないんです。

よって入退場の位置を限定する記述は適当ですね。

覚え方

仮囲いは、「外部とのすき間をつくらない」が基本だと押さえておきましょう。

下端をあけると、泥水の流出や無断侵入を招くので、雨水は排水溝で処理するのが筋なんです。

仮囲いの下端は隙間を設けない、雨水は排水溝で処理とセットで覚えると、選択肢3のような引っかけに惑わされなくなるでしょう。

一問一答

Q.

鋼板製仮囲いの下端に、雨水を流すための隙間を設けてよいか。

設けてはいけません。下端は隙間を設けずに納め、雨水は排水溝で処理します。

Q.

仮囲いの出入口の位置を限定するのはなぜか。

人や車両の入退場を一か所で管理しやすくするためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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