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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.57を解説、仮設計画の考え方

けんせつる

けんせつる

女性用の便所って、女性が何人いたらいくつ用意すればいいの?

この記事の要点

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.57は、仮設計画に関する応用能力問題です。五肢択一で最も不適当なものを選び、正解は選択肢4。

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.57は、仮囲いや便所など現場の仮設計画を問う問題なんです。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

女性用便所は、同時に就業する女性労働者20人以内ごとに1個を設けます。45人見込みなら3個必要なんです。選択肢4の「便房2個」では不足で誤りです。20人ごと、という区切りを忘れて人数だけで判断すると間違えやすいところですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 傾斜地の仮囲い下端の隙間を、土台コンクリートで塞ぐのは妥当
2 ○(正しい) 危害防止上支障がなければ、仮囲いを設けないこともできる
3 ○(正しい) 道路の一部借用は道路管理者と警察署の許可を得る。正しい
4 ×(誤り) 女性用便所は20人以内ごとに1個。45人なら3個必要で、便房2個は不足
5 ○(正しい) ガスボンベ貯蔵小屋は、通気のため壁の1面を開口、他3面も上部に開口。正しい

選択肢4は、女性45人に対し便房を2個とした点が誤りで、20人以内ごとに1個なら3個必要です。

この問題のポイント

この問題のテーマは、現場の仮設をどう計画するかです。

見るべきは、仮囲いの設け方、許可の取り方、そして衛生設備の数なんです。

特に便所の数は数値の問題です。仮囲いのような構造の話と、人数に応じた設備数の話が混ざっているわけです。

選択肢1

傾斜地に設置する仮囲いの下端の隙間を塞ぐため、土台コンクリートを設けた、という記述です。

傾斜地では、仮囲いの下に三角形のすき間ができてしまいます。

そこから人が入ったり、物が飛び出したりしては危険です。土台コンクリートで塞ぐのは妥当な処置なので、誤りはありません。

選択肢2

工事現場の周辺や状況により危害防止上支障がなかったため、仮囲いを設けない計画とした、という内容です。

仮囲いは、原則として高さ1.8m以上のものを設けます。

ですが、周囲の状況から危険がないと判断できる場合は、省略が認められています。だからこの記述は正しいということです。

選択肢3

仮囲いを、道路管理者や所轄警察署の許可を得て、道路の一部を借用して設置した、という記述です。

道路を使うには、2つの許可が要ります。

占用については道路管理者、使用については警察署です。両方の許可を得ているので、手続きとして正しいわけです。

選択肢4

ここが誤りを含む選択肢です。女性労働者が45人見込まれたため、女性用便所の便房を2個設置する計画とした、という記述になっています。

女性用便所は、同時に就業する女性20人以内ごとに1個が必要なんです。

45人なら、20人で1個、40人で2個、残りの5人でもう1個ということになります。

つまり3個必要です。2個では足りませんね。ここは人数だけ見て計算を間違えやすいところです。

選択肢5

ガスボンベ類の貯蔵小屋を、通気を良くするため壁の1面を開口とし、他の3面も上部に開口部を設ける計画とした、という内容です。

ガスがもれたとき、室内にたまると爆発の危険があります。

そこで通気を確保して、ガスを滞留させないようにします。開口を設けるのは正しい配慮です。

覚え方

女性用便所 → 20人以内ごとに1個 → 45人なら3個(2個では不足)

便所の数は「人数 ÷ 20、端数は切り上げ」で計算します。

45人なら45÷20=2.25で、切り上げて3個です。人数を見たら、まず20で割る習慣をつけておきましょう。

一問一答

Q.

同時に就業する女性労働者が45人見込まれる場合、女性用便所の便房は何個必要か。

3個です。20人以内ごとに1個なので、45人なら切り上げて3個必要となります。便房2個では不足です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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