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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.29を解説、仮設計画

けんせつる

けんせつる

仮囲いの下って、水はけのために隙間をあけていいんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.29は、仮設計画に関する問題です。正解は選択肢1。鋼板製仮囲いの下端に隙間を設けると、土砂や汚水が流れ出てしまうんです。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.29は、仮設計画に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

仮囲いは、現場の外へ土砂や汚水、ゴミが出ていかないように囲うものなんです。下端に隙間をあけると、雨で流れた泥水がその隙間から敷地外へ流れ出てしまいます。選択肢1は「下端に隙間を設ける」と書いている点が誤りで、下端は隙間なく地面に接するように設けるのが正しいわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 仮囲いの下端は隙間なく設け、土砂や汚水の流出を防ぐ
2 ○(正しい) 軟弱地盤の仮設道路は浅層地盤改良を行う
3 ○(正しい) 標示灯を設け、周辺環境に配慮してブザーは設置しない
4 ○(正しい) 危害防止上支障がなければガードフェンスを仮囲いに用いてよい

選択肢1は、鋼板製仮囲いの下端に雨水が流れ出やすいように隙間を設けるとした点が誤りです。下端から汚水や土砂が流出してしまいます。

この問題のポイント

この問題では、仮囲いや仮設道路など、現場まわりの仮設計画の考え方が問われています。

仮囲いの目的は、外部の人の立入りを防ぐことと、現場から土砂や汚水、ゴミが外へ出ていかないようにすることです。

ザックリ言えば、仮囲いは「現場の中身を外に漏らさないフタ」ということです。

下端に隙間をあけてしまうと、このフタの役目を果たせなくなるわけです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「鋼板製仮囲いの下端には、雨水が流れ出やすいように隙間を設ける」とありますが、これは仮囲いの目的に反します。

仮囲いの下端に隙間をあけると、雨で流れた泥水や土砂が、その隙間から敷地の外へ流れ出てしまいます。

下端は隙間なく地面に接するように設け、必要な排水は別途、排水溝などで処理するのが正しいわけです。

流出を招く隙間を設けているため、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は仮設道路の地盤改良についての記述です。

地盤が軟弱な場所に仮設道路を設けるときは、浅層地盤改良を行って支持力を高めます。改良しないと、車両の通行で道路が沈んでぬかるんでしまうためです。

例えば、重機やダンプが繰り返し通る経路を補強しますね。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3は工事用ゲートの標示についての記述です。

車両の入退場を知らせる標示灯を設置し、周辺の生活環境に配慮してブザーは設置しないとするのは、合理的な判断です。光で知らせれば、騒音を出さずに注意喚起できます。

近隣への配慮として適切なので、これは適当です。

選択肢4

選択肢4はガードフェンスの使用についての記述です。

周辺状況から危害防止上支障がないと判断できる場合は、仮囲いとしてガードフェンスを設置してもよいとされています。

状況に応じた仮囲いの選び方なので、これは適当です。

覚え方

仮囲いは「現場の中身を外に漏らさない」のが目的です。

そのため下端は隙間なく設け、排水は排水溝で別に処理します。

仮囲いの下端は隙間をあけず流出を防ぐと覚えておくと、選択肢1のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

鋼板製仮囲いの下端は、隙間を設けるべきか、隙間なく設けるべきか。

隙間なく設けます。隙間から土砂や汚水が敷地外へ流出するのを防ぐためです。

Q.

軟弱地盤に仮設道路を設けるとき、どのような対策をとるか。

浅層地盤改良などを行い、車両の通行に耐える支持力を確保します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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