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けんせつる
仮設設備の計画って、便所の数や照度の数字がいっぱい出てくるけど、どれを覚えればいいの?
この記事の要点
仮設設備の計画とは、工事現場で人が働くために必要な便所・給水・電気・照明などの設備を、必要な数量・容量で用意する計画のことです。
便所の数、作業面の照度、受電方式(低圧か高圧か)といった数値の基準が、1級施工の第一次検定でほぼ毎年問われます。
仮設物の配置や届出をまとめた仮設計画書という書類とは切り口が違い、この記事では設備ごとの数値を整理します。
仮設設備は「作業のためのもの」だけではありません。
トイレや水道、照明といった、そこで働く人の生活と安全を支える設備も含みます。
数字を覚える前に、まず何を用意する計画なのかを図で押さえます。
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仮設設備の計画とは、工事期間中だけ使う便所・給水・電気・照明などの設備を、必要な数量と容量で用意する計画です。
これらは本設の建物には残りませんが、無いと工事も生活も成り立ちません。
試験で問われるのは、そのほとんどが「いくつ・どれだけ必要か」という数値の基準です。労働安全衛生規則で最低基準が決まっているものと、計画上の目安として使われるものがあります。
数値をずらした選択肢を見抜けるように、設備ごとに順に見ていきます。
仮設便所の数は、労働安全衛生規則で同時に就業する労働者の人数を基準に決められています。
| 区分 | 必要な数 |
|---|---|
| 男性用大便所(便房) | 男性60人以内ごとに1個以上 |
| 男性用小便所 | 男性30人以内ごとに1個以上 |
| 女性用便所(便房) | 女性20人以内ごとに1個以上 |
「以内ごとに1個以上」なので、割り切れないときは切り上げます。
例えば男性120人の現場なら、小便所は30人ごとに1個で4個必要です。40人ごとで計算して3個にすると、基準を下回ってしまいます。
作業面の照度も、労働安全衛生規則(第604条)で作業の細かさごとに下限が決まっています。
| 作業の区分 | 必要な照度 |
|---|---|
| 精密な作業 | 300ルクス以上 |
| 普通の作業 | 150ルクス以上 |
| 粗な作業 | 70ルクス以上 |
細かい作業ほど明るさが必要で、数字は大きくなります。
試験でねらわれるのは「普通の作業」の150ルクスです。ここを100ルクスにした肢が、過去に不適当なものとして出ています(100ルクスは粗な作業の下限にも届かない値です)。
仮設電気は、覚える数値が多く引っかけも作りやすい分野です。次の3つが繰り返し問われています。
工事用電力は、契約電力の大きさで受電方式が変わります。
契約電力が50kW未満なら低圧受電、50kW以上なら高圧受電となり、高圧では6,600Vを現場で降圧するキュービクル(受変電設備)が必要になります。
60kWのような50kWを超える負荷を「低圧受電で契約する」とした肢は誤りです。
屋外で使う移動電線(300V以下)には、2種以上のキャブタイヤケーブルを使います。
キャブタイヤケーブルは1種から4種まであり、数字が大きいほど外被が丈夫です。屋外に「1種」を計画した肢は、強度不足で誤りになります。
工事用の動力負荷は、機械の定格をそのまま足すのではなく、実際に同時に使う分だけを見込みます。
電力量を山積みしたうちのおおむね60%を実負荷とするなど、需要率・負荷率を加味して算定します。照明はほぼ同時に点灯するので同時使用係数を1.0に近い大きな値にし、断続的に使う溶接機・電動工具は小さくとります。
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給水計画では、1日にどれだけ水を使うかを見込んで、必要なら受水槽で供給量を調整します。
計画上の目安として、工事事務所の使用水量は1人1日当たり50リットル程度、アースドリルなどの掘削機械は1台当たり10m³/時程度で見込む、といった値が過去問で問われています。
給水は瞬間的にピークが出るため、貯水槽で1時間分程度をためて平準化する考え方もあわせて押さえておきます。
仮設設備の計画は、1級の第一次検定で平成27年度から令和5年度までほぼ毎年出題されています。引っかけは大きく3つのパターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ(誤り → 正しくは) |
|---|---|
| 1級 令和5年 No.41 | 男性用小便所を男性40人以内ごとに1個 → 30人以内ごとに1個以上 ←①便所 |
| 1級 令和4年 No.41 | 動力の実負荷を電力量山積みの50%とそのまま見込む → 需要率等を加味して算定 ←③電気 |
| 1級 令和2年 No.47 | 屋外の移動電線(300V)に1種キャブタイヤケーブル → 2種以上 ←③電気 |
| 1級 令和元年 No.47 | 工事用電力60kWを低圧受電で契約 → 50kW超は高圧受電 ←③電気 |
| 1級 平成30年 No.47 | 屋外の移動電線に強度の低い種別 → 2種以上のキャブタイヤケーブル ←③電気 |
| 1級 平成29年 No.47 | 照明の同時使用係数を0.6 → ほぼ同時点灯で1.0に近い値 ←③電気 |
| 1級 平成28年 No.47 | 屋外の移動電線に1種キャブタイヤケーブル → 2種以上 ←③電気 |
| 1級 平成27年 No.47 | 普通の作業の作業面照度を100ルクス → 150ルクス以上 ←②照度 |
迷ったら「便所は小便所30人・大便所60人・女性20人/普通の作業は150ルクス/屋外の移動電線は2種以上/50kW超は高圧」。数値をわずかにずらした肢が、ほぼ毎年の引っかけです。
混同しやすい用語の整理
仮設設備の計画は、便所・給水・電気・照明など設備ごとの必要数量・容量を決めることです。この記事で扱う数値の基準がこれにあたります。
仮設計画書は、足場・仮囲い・揚重機を含めた仮設物全体の配置・仕様・届出をまとめた書類です。設備の計画は、その計画書の中身の一部になります。
仮設の男性用小便所は、同時に就業する男性何人以内ごとに1個以上必要か?
男性30人以内ごとに1個以上(労働安全衛生規則)。男性用大便所は60人以内ごとに1個以上、女性用便所は女性20人以内ごとに1個以上。
普通の作業を行う作業面の照度は、何ルクス以上必要か?
150ルクス以上(労働安全衛生規則第604条)。精密な作業は300ルクス以上、粗な作業は70ルクス以上。
工事用電力の契約電力が50kWを超えるとき、受電方式はどうなるか?
高圧受電になる。50kW未満は低圧受電。高圧受電では6,600Vを現場で降圧するキュービクル(受変電設備)が必要になる。
> 仮設計画書とは?を確認する
> 仮設ゲートとは?を確認する
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参考資料
・労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第604条(照度)・第628条(便所)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)「仮設工事」の節
・電気設備の技術基準/内線規程(屋外移動電線・受電方式)
※ この記事の法令確認日:2026年7月
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照度と受電は、設計与条件と電力会社との協議で早めに固める
作業面の照度は、実際に現場で照度計を使って基準値を満たしているか確認します。仮設照明は工事の進み方で必要な位置が変わるため、計画したままにせず移設していきます。
受電方式は、工事のピーク時の負荷を見込んで、着工前に電力会社と協議して決めます。高圧受電になるとキュービクルの設置スペースも要るため、仮設計画の早い段階で確定させます。