けんせつる
石膏ボードって何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
石膏ボードは石膏を芯材に両面を特殊紙で挟んだ内装材で、不燃材料として認定されています。
種類は普通(GB-R)・強化(GB-F)・防水(GB-S)等。防火区画の壁には強化石膏ボード(GB-F)を使います。
設計書の種類指定を必ず確認する必要があります。
建物の内装壁・天井に広く使われているのが石膏ボード(プラスターボード)です。
LGS(軽量鉄骨下地)や木下地に張り付けて壁・天井の仕上げ下地とするのが一般的な使い方です。不燃材料として認定されているため、防火性能が求められる建物で必須の材料です。
石膏ボードは、石膏(硫酸カルシウムの水和物)を芯材として両面に特殊なボード用紙を貼り合わせた内装材です。石膏は加熱すると結晶水を放出して吸熱するため、炎が貫通するまでに時間がかかります。
この性質により、不燃材料・準不燃材料として使われます。
プラスターボード(PB)とも呼ばれます。JIS A 6901で規格化されています。
ザックリ言えば、「石膏を紙で挟んだ内装の仕上げ下地材」ということです。
| 種類(JIS記号) | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 普通石膏ボード(GB-R) | 一般的な内装用 | 一般室内の壁・天井 |
| 強化石膏ボード(GB-F) | ガラス繊維等を混入し耐火性を高めたもの | 防火区画の壁・耐火構造 |
| 防水石膏ボード(GB-S) | 表面を防水処理したもの | 湿気の多い場所(キッチン壁下地等) |
| 化粧石膏ボード(GB-D) | 表面に化粧紙・塗装を施したもの | そのまま仕上げとして使う場合 |
防火区画の壁では、GB-Rではなく強化石膏ボード(GB-F)が求められます。設計書に「GB-F t=15」などと記載されているので、必ず種類と厚さを確認します。
石膏ボードはLGS(軽量鉄骨下地)または木下地のスタッドにビスで固定します。ビスの間隔はJASS 26(内装工事)等で定められており、周辺部(ボードの端部)は200mm以下、中間部(端部以外)は300mm以下が目安です(仕様書による)。
ボードの継目(ジョイント)は、隣り合うボードを半分ずらして(千鳥張り)貫通クラックを防ぎます。例えば、2段積みで貼る場合に、上段と下段の継目が同じ線上に来ないようにします。その後、継目のパテ処理を行い、クロスを張ります。
混同しやすい用語の整理
普通石膏ボード(GB-R)は一般室内用で最も多く使われます。強化石膏ボード(GB-F)はガラス繊維等を混入して耐火性能を高めたもので、防火区画の壁・耐火構造に使われます。
防火区画が求められる箇所では仕様書を確認してGB-Fを使います。
石膏ボードは不燃材料で防火性能が高いが、水に弱く(普通品)、ビスの保持力は合板より低いです。合板は強度が高くビス保持力もあるが、防火性能は石膏ボードに劣ります。
重量物を取り付ける壁下地には合板を使うことがあります。
防火区画の壁に使われる石膏ボードの種類(JIS記号)は?
強化石膏ボード(GB-F)。
石膏ボードの継目を千鳥に配置する目的は?
継目が直線上に並ぶことによるクラック(ひび割れ)の発生を防ぐため。
石膏ボードのビス間隔(周辺部の目安)は?
周辺部(ボード端部)200mm以下が目安。
(出題例:1級平成30年午前 問43)
> LGS(軽量鉄骨下地)の構成を確認する
> 防火戸・防火区画を確認する
仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
防火区画の壁に使う石膏ボードはGB-R(普通)ではなくGB-F(強化)を使う必要があります。種類の取り違えが現場で起きやすいので、搬入時に品番・JIS記号を仕様書と照合することが基本ですね。
ビス間隔は周辺部200mm・中間部300mm以下を定規で確認し、開口部の隅角に継目が当たっていないか図面と現場を対照して確認しましょう。