けんせつる
タッピンねじって、下地の裏まで何mm突き抜けてればいいの?
この記事の要点
令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.56は、内装工事のボード張りに関する応用能力問題です。五肢択一で最も不適当なものを選び、正解は選択肢2。
令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.56は、せっこうボードを軽量鉄骨下地に張るときのねじや目地の数値を問う問題なんです。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 壁下地のねじ間隔は周辺200mm程度・中間300mm程度。標準どおり |
| 2 | ×(誤り) | 天井下地のねじは裏面に10mm以上の余長が必要。「5mm以上」は短すぎる |
| 3 | ○(正しい) | ボード下端と床面の間を10mm程度浮かす。湿気対策として正しい |
| 4 | ○(正しい) | 化粧吸音板の目地を下地ボードの目地から50mm以上ずらす。正しい |
| 5 | ○(正しい) | 重ね張りのステープルの足の長さ20mmは標準どおり |
選択肢2のねじの余長「5mm以上」が誤りで、正しくは下地材の裏面に10mm以上の余長が必要です。
この問題のテーマは、せっこうボードを下地に固定するときの数値です。
見るべきは、ねじの間隔、ねじの余長、ボードの浮かし、目地のずらし量なんです。
特にねじの留め方が核心です。せっこうボードを薄い鉄骨下地に確実にとめるには、ねじが裏まで十分に出ている必要があるわけです。
せっこうボードを軽量鉄骨壁下地に張るとき、ねじの留付け間隔を周辺部200mm程度、中間部300mm程度とした、という記述です。
ボードの端部は浮きやすいので、間隔を狭くしてしっかり押さえます。
中間部は端部ほど密にしなくてよいので300mm程度です。標準どおりなので、誤りはありません。
ここが誤りを含む選択肢です。天井下地に張るときのねじの長さを、下地材の裏面に5mm以上の余長が得られる長さとした、という記述になっています。
正しい余長は10mm以上なんです。
なぜかというと、軽量鉄骨下地は薄い鋼板でできているからです。余長が短いと、ねじ山が下地を十分つかめず、保持力が落ちますね。
特に天井は下向きにボードを支えるので、確実な固定が要ります。だから5mmでは足りないということです。
せっこうボードを壁下地に張るとき、ボードの下端と床面の間を10mm程度浮かして張った、という内容です。
床に水がかかったとき、ボードが直接吸い上げてしまうと傷みます。
そこで床から少し浮かせて、湿気を避けます。10mm程度は標準的な値なので、問題ありません。
ロックウール化粧吸音板を天井のせっこうボード下地に重ね張りするとき、吸音板の目地を下地ボードの目地から50mm以上ずらした、という記述です。
目地が上下でそろうと、その線に沿ってひび割れが出やすくなります。
ずらすことで弱点が一直線につながるのを防ぎます。50mm以上ずらすのは正しい配慮です。
9.5mmのボードを12.5mmの壁下地ボードに接着剤で重ね張りするとき、併用するステープルの足の長さを20mmとした、という内容です。
重ね張りでは、接着剤が硬化するまでステープルで仮押さえします。
2枚の厚みに届く足の長さが必要で、20mmは標準的な値です。よってこの記述も適切です。
タッピンねじの余長 → 下地裏に10mm以上 → 薄い鉄骨を確実につかむため → 5mmでは不足
余長の数値は「10mm以上」を基準に覚えてください。
5mmという半分の数字が出てきたら、短すぎると気づけるはずです。下地が薄いほど、しっかり貫く余長が要ると考えましょう。
せっこうボードを軽量鉄骨下地に張る際、タッピンねじの下地裏面の余長は何mm以上必要か。
10mm以上です。薄い鉄骨下地を確実につかむために必要で、5mm以上では不足します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
せっこうボードを軽量鉄骨下地に張るとき、ドリリングタッピンねじは下地材の裏面に10mm以上の余長が必要なんです。選択肢2の「5mm以上」では短すぎて誤りです。ねじが効いていればよいと考えがちですが、薄い鉄骨下地を確実につかむには余長が要るわけです。