ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 仕上げ・内装
  3. > 特定天井

特定天井とは?地震時の天井脱落防止の基準(6m・200㎡・2kg)と施工管理

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

けんせつる

けんせつる

特定天井って、どんな天井のこと?普通の天井と何が違って、何を気をつけるの?

この記事の要点

特定天井とは、吊り天井のうち、高さ6m超・水平投影面積200㎡超・単位面積質量2kg/㎡超など一定の条件に該当し、地震時の脱落防止が求められる天井です。

東日本大震災での天井落下を受けて定められた基準(平成25年告示771号)が対象になります。

脱落防止として、吊り材・斜め部材(ブレース)・壁とのクリアランスの確認が要点です。

上の構造体から鉛直に吊り材で吊られた天井に、斜め部材(ブレース)が入り、壁との間にクリアランスを設けた特定天井の模式図
上の構造体から鉛直に吊り材で天井を吊り、斜め部材(ブレース)で揺れに抵抗し、壁との間にクリアランスを設ける特定天井の模式図。配置・比率はイメージで、実物どおりではない。

天井は、地震で大きく揺れると、吊り材や周囲との取合いが壊れて脱落することがあります。

体育館やホールのように高く広い天井ほど被害が大きいため、一定規模以上の吊り天井に脱落防止の基準が定められました。これが特定天井です。

これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。

わかって合格る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

TAC出版/図解が多く全体像をつかみやすい定番。分野の用語は、この1冊で流れを押さえてから過去問に入ると解きやすくなります。

価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。

特定天井とは何か(定義)

特定天井とは、居室・廊下など人が日常立ち入る場所の吊り天井で、地震時の脱落防止対策が求められるものです。

具体的には、次の条件に該当する吊り天井が対象です(平成25年国土交通省告示771号)。

軽い天井や小規模な天井は特定天井に当たりませんが、体育館・ホール・大型店舗などの高く広い天井が該当しやすくなります。

独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座で早めにたたき台を用意しておくと安心です。

脱落防止のための基準

特定天井では、地震の揺れに耐えるための納まりが決められています。施工管理で確認する代表的な点は次のとおりです。

項目内容
吊り材の本数天井面1㎡当たり平均1本以上
吊り材の向き鉛直(真下向き)に設置する
斜め部材(ブレース)地震の水平力に抵抗するよう設置する
壁とのクリアランス天井面と壁等の間に6cm以上のすき間を設ける

クリアランスは、地震で天井が揺れたときに、壁に衝突して壊れるのを防ぐためのすき間です。

施工管理での確認ポイント

下地の組み方の基本は軽量鉄骨下地(LGS)でも整理しています。

まちがえやすいポイント

試験では、勾配屋根での吊り材の向きが問われます。吊り材は、屋根が勾配していても鉛直(真下向き)に設置します。屋根面に対して垂直に立てるのは誤りです。

天井の重さを素直に受けるには、吊り材を鉛直に立てる必要があるためです。施工管理では、吊り材の本数・向き、ブレース、壁とのクリアランスを設計図書と照合します。

混同しやすい用語の整理

特定天井 と 一般の吊り天井

特定天井は、高さ6m超・面積200㎡超・質量2kg/㎡超などに該当し、脱落防止対策が求められる吊り天井です。一般の吊り天井はこれに当たらないものです。

規模・重さの条件で、求められる対策が変わります。

吊り材 と 斜め部材(ブレース)

吊り材は天井の重さを鉛直に支える部材、斜め部材(ブレース)は地震の水平力に抵抗する部材です。

役割が違うため、両方をそろえて初めて脱落防止になります。

理解度チェック

Q.

特定天井に該当する吊り天井の条件は?

答えを見る

人が日常立ち入る場所の吊り天井で、高さ6m超・水平投影面積200㎡超・単位面積質量2kg/㎡超などの条件に該当するものです(告示771号)。

Q.

勾配屋根の下の特定天井で、吊り材はどの向きに設置するか。

答えを見る

鉛直(真下向き)に設置します。屋根面に対して垂直に立てるのは誤りです。天井の重さを鉛直に受けるためです。

Q.

特定天井で、壁とのクリアランスを設けるのはなぜか。

答えを見る

地震で天井が揺れたときに、壁に衝突して壊れるのを防ぐためです。6cm以上のすき間を設けます。

まとめ

軽量鉄骨下地(LGS)とは?構成部材と組立手順を整理を確認する

仕上げ・内装の記事一覧を見る

1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

地域開発研究所/用語を覚えたら過去問演習で定着。解説が丁寧な正統派。2級は2級のおすすめ参考書から。

独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る内容と料金の解説

独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。

参考法令・規格

  • 建築基準法施行令 第39条第3項
  • 平成25年国土交通省告示第771号(特定天井及び特定天井の構造耐力上安全な構造方法を定める件)
  • 建築工事監理指針(国土交通省)

資格を取ったら、次はキャリアと年収

施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。

建設業界専門の転職エージェント【RSG建設転職】▶

登録・相談は無料

独学で合格をめざすなら

使うテキスト・過去問で迷ったら、定番をまとめたこちらもどうぞ。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

経験記述の添削・通信講座

独学がきつい、第二次の経験記述が不安。そんな人は添削まで付く通信講座も選択肢です。

独学サポート事務局を見る ▶

内容・料金は公式で確認

けんせつる

けんせつる

施工管理の用語・過去問・受験ガイドを、初心者向けにやさしく案内します。

Topへ >>