けんせつる
けい酸カルシウム板って何?石膏ボードと何が違うの?
この記事の要点
けい酸カルシウム板はけい酸質・石灰質・繊維を原料とした無機系ボードで、石膏ボードより耐火性・耐水性が高く、設備室・厨房・外壁下地等に使われます。
石膏ボードは石膏を芯材とした内装用ボードで、コストが低く一般的な内装下地材として最も広く使われます。どちらも内装制限の「不燃材料・準不燃材料」として認定されていますが、用途・性能が異なります。
内装工事では、壁・天井の下地材としてボード類が多く使われます。
最もよく使われるのは石膏ボードですが、耐水性・耐火性が要求される部位ではけい酸カルシウム板が選ばれます。
石膏ボード(せっこうボード)とは、硫酸カルシウム(石膏)を芯材とし、両面に紙(ライナー紙)を貼り合わせた内装ボードです。壁・天井の下地材として最も広く使われます。
特徴:
ザックリ言えば、「安くて施工しやすい一般的な内装ボードだが、水回りには使えない」ということです。
けい酸カルシウム板とは、けい酸(シリカ)・石灰(カルシウム)・繊維等を原料とした無機系の内装ボードです。石膏ボードより耐水性・耐熱性が高く、特殊用途に使われます。
特徴:
例えば、厨房の壁に石膏ボードを使うと、水蒸気・水はねで膨れや剥がれが起きます。こういった水分が多い部位にはけい酸カルシウム板を選びます。
| 項目 | 石膏ボード | けい酸カルシウム板 |
|---|---|---|
| 主な原料 | 石膏(硫酸カルシウム) | けい酸・石灰・繊維 |
| 耐水性 | 低い(水に弱い) | 高い(耐水性あり) |
| 耐熱性 | 標準 | 高い |
| コスト | 低い | 高い |
| 主な用途 | 一般内装(壁・天井下地) | 設備室・厨房・外壁下地・浴室 |
要は、「一般内装は石膏ボード、水回り・高温部位はけい酸カルシウム板」という使い分けです。
混同しやすい用語の整理
石膏ボードは安価・軽量・一般内装向け。水に弱い。
けい酸カルシウム板は耐水・耐熱性能が高く水回り・設備室向け。コストは高い。
用途で使い分けます。
不燃材料は加熱開始後20分間変形・燃焼・有害ガスを発生しない材料(例:厚さ12mm以上の石膏ボード)。準不燃材料は加熱開始後10分間基準を満たす材料(例:厚さ9mm以上の石膏ボード)。
内装制限の条件により要求レベルが異なります。
けい酸カルシウム板が石膏ボードより優れている点は?
耐水性・耐熱性が高い点。厨房・設備室・浴室・外壁下地など水分や高温にさらされる部位に適する。
石膏ボードの弱点は何か?
水に弱い点。水回り(厨房・浴室等)には不適で、濡れると強度低下・膨張する。
保管時も水濡れに注意が必要。
> 内装工事とは?仕上げ工事との関係を確認する
> 内装制限とは?仕上げ材料で注意する理由を確認する
仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
石膏ボードとけい酸カルシウム板の取り違えが現場での典型的なミスです。厨房・設備室・浴室まわりに石膏ボードを使うと吸水膨張・強度低下が起きるので、搬入時に材料の種類を仕様書と照合することが基本ですね。
石膏ボードは屋内保管・水濡れ厳禁で管理し、不燃・準不燃材料の区分も内装制限に合わせて確認しましょう。