けんせつる
軽量鉄骨下地(LGS)って何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
軽量鉄骨下地(LGS:Light Gauge Steel)は薄鋼板製の内装下地で、精度が高く不燃材料のため防火性能が求められる建物で広く採用されています。
LGS壁下地の主要部材はランナー(床・天井固定)・スタッド(垂直柱材)・振れ止め・スペーサーです。スタッド間隔は303mm以下が標準です。
内装の壁・天井を作る際に広く使われているのが軽量鉄骨下地(LGS)です。
木材の代わりに軽量の薄鋼板でできた下地材を使うことで、精度が高く変形しにくい壁・天井の骨組みを作ります。施工管理者はLGSの構成部材・組立手順・施工基準を把握しておきます。
軽量鉄骨下地(LGS)は、薄鋼板(亜鉛めっき鋼板)を折り曲げて成形した軽量の形鋼を使った内装下地です。壁下地・天井下地として、その上に石膏ボードを張って仕上げる工法が一般的です。
ザックリ言えば、「薄い鋼板でできた内装の骨組み材料」ということです。木材を使う木下地と比べて、収縮・膨張・反りが少なく精度が高い点が特徴です。
不燃材料であるため、防火性能が求められるオフィス・病院・学校などで広く採用されています。
| 部材名 | 形状 | 役割 |
|---|---|---|
| ランナー | コの字形 | 床・天井に固定してスタッドを受ける |
| スタッド | コの字形(縦材) | ランナーに差し込んで垂直に建て込む柱材 |
| 振れ止め | 帽子形(リップ溝形鋼) | スタッドを一定間隔ごとに水平に固定して倒れを防ぐ |
| スペーサー | コの字形(短冊形) | スタッドをランナー内で正しい位置に固定する |
例えば、スタッドは垂直に建て込む柱材ですが、それだけでは横方向に倒れてしまいます。振れ止めを水平に通すことで、スタッドの倒れを防いでいます。
スタッドの間隔は、張り付ける石膏ボードの厚み・種類によって決まります。一般的にスタッドの間隔は303mm以下が標準です。
スタッド間隔が大きすぎると石膏ボードの中間部がたわむため、間隔管理は重要です。
試験では以下の数値基準が頻出です。
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| 床ランナーの固定間隔 | 端部から50mm以内を固定し、中間部は900mm以内の間隔で打込みピン等で固定 |
| スタッド上端とランナーのすき間 | 上部ランナー上端とスタッド天端のすき間は10mm以下 |
| スタッドの間隔(ボード1枚張り) | 300mm(303mm)以下(450mmは×) |
| 出入口開口部の補強 | 垂直方向の補強材の上部を梁下・床スラブ下に固定する |
簡単にいうと、「ランナーは900mm以内、スタッドのすき間は10mm以下、スタッド間隔は300mm以下」と3つの数値を覚えておきましょう。
混同しやすい用語の整理
LGSは壁下地と天井下地の両方に使われますが、構成部材の名称が異なります。壁下地ではランナー・スタッドが主要部材。
天井下地ではハンガー・野縁受け・野縁が主要部材です。壁と天井で部材名が違います。
スタッドは壁の骨格を作る垂直の柱材。振れ止めはスタッドが横方向に倒れないよう水平方向に固定する補強材です。
「垂直か水平か」で役割を区別しましょう。
LGS壁下地でスタッドを受けるために床・天井に固定する部材は?
ランナー(コの字形)。
LGS壁下地のスタッドの標準的な間隔は?
303mm以下(石膏ボードの種類による)。
(出題例:2級平成29年後期 問55)
スタッドが横に倒れないよう水平方向に固定する部材は?
振れ止め。
床ランナーの中間部の固定間隔はいくら以内か?
900mm以内の間隔で打込みピン等で固定する。端部は50mm以内で固定する。
(出題例:1級平成30年午前 問38)
スタッド上端と上部ランナー上端のすき間はいくら以下か?
10mm以下となるように取り付ける。
(出題例:1級令和4年午後 問58)
ボード1枚張りの場合のスタッド間隔450mmは適当か?
×。ボード1枚張りのスタッド間隔は300mm(303mm)以内。
450mmは広すぎる。
(出題例:2級平成29年後期 問55)
> ランナーとスタッドの違いを確認する
> 内装工事の施工順序を確認する
仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
LGS下地でよく見る失敗は、スタッド間隔を広くとりすぎてボードのたわみが出るケースです。ボード1枚張りは303mm以下を守り、定規で間隔確認してから石膏ボードを張りましょう。
スタッド上端のすき間(10mm以下)と床ランナーの固定間隔(900mm以内)は試験でも頻出で、実際の現場確認でも重要なポイントですね。振れ止めの設置漏れも手直しが大変なので、施工中に全数確認しておきましょう。