けんせつる
骨材って砂や砂利のこと?粗骨材と細骨材の境目はどこ?施工管理では何を確認するの?
この記事の要点
骨材はコンクリートの主要構成材料で、体積の70~80%を占めます。5mmのふるいを基準に、残るものを粗骨材(砂利・砕石)、通過するものを細骨材(砂・砕砂)と区別します。
施工管理では骨材の保管状態の確認・受入時の品質チェック・含水率の変動によるコンクリート調合への影響の把握が主な確認場面です。
骨材の品質はコンクリートの強度・耐久性に直結します。受入検査で何を見るべきかを整理しましょう。
骨材の区分は粒の大きさで決まります。JIS A 0203(コンクリート用語)では次のように定義されています。
| 区分 | 定義 | 代表的な材料 |
|---|---|---|
| 粗骨材 | 5mmのふるいに85%以上残る骨材 | 砂利(川砂利・海砂利)・砕石 |
| 細骨材 | 10mmのふるいを全通し、5mmのふるいを85%以上通過する骨材 | 砂(川砂・山砂)・砕砂・海砂 |
ザックリ言えば、「5mmのふるいで分けて、残ったほうが粗骨材、通ったほうが細骨材」です。この5mmという数字は実務でも基本になる知識です。
なお、砂利は川・山・海から採取した自然の丸みのある石、砕石は岩を破砕して作った角張った石です。砕石は表面が粗いためセメントペーストとの付着が良く、強度面で有利とされているわけです。なんとなく違いがつかめましたか。
骨材の受入検査では、納入業者の品質証明書と現物を照合します。確認すべき主な項目は次の通りです。
例えば、海砂の塩化物イオン量が基準を超えていると、コンクリート内部の鉄筋が腐食して構造物の耐久性が著しく低下します。証明書の確認は必ず行いましょう。
骨材に含まれる水分量(含水率)は、コンクリートの水セメント比(W/C)に直接影響します。ここは混乱しやすいところですね。
コンクリートの調合では「加える水の量」が設計されていますが、骨材が水分を多く含んでいると、実際の水量が設計値を超えてしまいます。これを補正しないと強度低下につながるわけです。
特に細骨材(砂)は雨天後に含水率が大きく変わります。前日に晴れていても打設当日の朝に確認することが大切です。
ザックリ言えば、「骨材が濡れているほど調合に加える水を減らさないと水セメント比が狂う」ということですね。雨天明けの打設前は必ず確認しましょう。
粗骨材の最大寸法(Gmax)は、次の条件を満たす最大値で決定します(JASS 5)。
一般的な建築工事のスラブ・梁ではGmax=20mmが標準的に使われます。壁や柱で鉄筋間隔が狭い場合はGmax=15mmを選択することもあります。
例えば、鉄筋のあきが40mmの箇所にGmax=25mmの骨材を使おうとすると3/4ルールで上限は30mmまでOKですが、型枠寸法やかぶり厚さとの兼ね合いでさらに制約が加わることがあります。ザックリ言えば、「骨材はコンクリートが通り抜けられる隙間より小さくする」というルールです。
Gmaxが大きすぎると型枠内でコンクリートが詰まり、ジャンカ(充填不良)が発生しやすくなります。設計図書の調合計画書でGmaxを事前に確認しておきましょう。
混同しやすい用語の整理
砂利は川・山・海などから採取した自然の骨材で表面が丸みを帯びている。砕石は岩石を機械で破砕した人工的な骨材で表面が角張っている。どちらも粗骨材として使われるが、砕石はセメントペーストとの付着性が高いため強度面で有利とされる。
表面水率は骨材表面に付着している余分な水の割合(調合補正に使う)。含水率は骨材全体(表面+内部)に含まれる全水量の割合。調合計算では表面水率を使って加水量を補正する。
粗骨材と細骨材の区分基準となるふるいの目の大きさはいくらか?
5mm。5mmのふるいに85%以上残るものが粗骨材、85%以上通過するものが細骨材(JIS A 0203)。
海砂を細骨材として使用する場合、JASS 5 で定める塩化物イオン量の上限はいくらか?
0.04%以下(乾燥重量比)。超過すると鉄筋腐食の原因になる。受入検査で品質証明書を確認する。
粗骨材の最大寸法(Gmax)を決める際のJASS 5 の基準は何か?
型枠内の最小寸法の1/5以下、鉄筋の最小あきの3/4以下、かぶり厚さの3/4以下の条件を同時に満たす最大値。一般的なスラブ・梁ではGmax=20mmが標準。
RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
参考資料
・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)骨材の節
・JIS A 0203 コンクリート用語
・JIS A 5005 コンクリート用砕石及び砕砂
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
気をつけたい問題として「細骨材の塩化物量を証明書だけで確認して現物を見ない」ケースです。
証明書は同じでも保管中に異物が混入することがあります。受入時に現物の状態(色・臭い・異物混入)も確認する習慣が大切です。
もう一つは「雨天後に含水率を補正せずに打設してしまう」問題です。
配合計画通りに打設したつもりが、骨材の含水率増加分だけ実際の水量が多くなり、水セメント比が設計値を超えて強度不足になることがあります。雨天後の打設前には必ず含水率を確認しましょう。