けんせつる
溶融スラグって、生コンの骨材として使えるんだっけ。
この記事の要点
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.20は、JISのレディーミクストコンクリート用骨材に関する問題です。正解は選択肢3。溶融スラグ骨材は規定されていません。
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.20は、日本産業規格(JIS)のレディーミクストコンクリート用骨材に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つのうち、JISに規定されていないものを選びます。
| 選択肢 | JIS規定 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 規定あり | 人工軽量骨材(軽量コンクリート用に規定される) |
| 2 | 規定あり | 高炉スラグ骨材(製鉄の副産物で規定される) |
| 3 | 規定なし | 溶融スラグ骨材(生コン用骨材としては規定されていない) |
| 4 | 規定あり | 再生骨材H(高品質の再生骨材で規定される) |
選択肢3の溶融スラグ骨材だけが、レディーミクストコンクリート用骨材としてJISに規定されていません。
この問題では、生コンに使える骨材としてJISに定められているものが問われています。
特に「スラグ」と名のつく材料は、種類を取り違えやすいところですね。
同じスラグでも、製鉄の副産物である高炉スラグ骨材はJISに規定されています。一方、ごみなどを溶かして固めた溶融スラグは、生コン用の骨材としては規定されていないんです。
名前が似ていても扱いが違う、ということです。
選択肢1は人工軽量骨材についての記述です。
人工軽量骨材は、原料を焼いて内部に気泡を持たせた軽い骨材です。建物を軽くしたい軽量コンクリートに使われます。
生コン用の骨材としてJISに規定されているので、これは規定ありです。
選択肢2は高炉スラグ骨材についての記述です。
高炉スラグ骨材は、製鉄のときに出る副産物(高炉スラグ)を加工した骨材です。資源の有効利用としても使われます。
これも生コン用の骨材としてJISに規定されているので、規定ありです。
これがJISに規定されていないものです。溶融スラグ骨材は、ごみや下水汚泥などを高温で溶かして固めたものなんです。
環境分野では路盤材などに使われることがありますが、レディーミクストコンクリート用の骨材としては規定されていません。
高炉スラグ骨材とは由来も扱いも違うので、混同しないようにしましょう。よって選択肢3が答えということです。
選択肢4は再生骨材Hについての記述です。
再生骨材Hは、解体したコンクリートを砕いて作る骨材のうち、最も品質の高いものです。Hはハイクオリティの意味合いですね。
生コン用の骨材としてJISに規定されているので、これは規定ありです。
スラグ系の骨材は、由来で見分けると整理しやすくなります。
製鉄由来の高炉スラグは規定あり、ごみ由来の溶融スラグは生コン用としては規定なしです。
高炉スラグ骨材=JIS規定あり、溶融スラグ骨材=生コン用としては規定なしとセットで覚えると、選択肢3のような取り違えに引っかからなくなるでしょう。
溶融スラグ骨材は、レディーミクストコンクリート用骨材としてJISに規定されているか。
規定されていません。生コン用の骨材として認められているのは高炉スラグ骨材などです。
再生骨材Hとはどのような骨材か。
解体コンクリートを砕いた再生骨材のうち、最も品質の高いものです。JISに規定されています。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
溶融スラグは、ごみなどを高温で溶かして固めたものなんです。これはレディーミクストコンクリート用骨材としてJISに規定されていません。同じスラグでも高炉スラグ骨材は規定あり、と取り違えやすいところですね。