ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. RC・鉄骨の施工管理
  3. > 高強度コンクリートとは?

高強度コンクリートとは:Fc60以上の配合管理と施工管理の確認ポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

けんせつる

けんせつる

高強度コンクリートって普通のコンクリートと何が違うの?施工管理上で何に気をつければいいの?

この記事の要点

高強度コンクリートは、設計基準強度(Fc)が36N/mm²を超えるコンクリートです(JASS 5)。特にFc60を超えると、JIS A 5308の範囲外となり国土交通大臣の認定品が必要で、特別な品質管理が求められます。

施工管理上は受入検査の項目追加・温度管理の強化・養生期間の延長が通常コンクリートと異なるポイントです。受入検査で規格値を外れた場合の対応フローを事前に決めておくことが重要です。

高強度コンクリートは超高層ビルや特殊構造物に使われますが、施工管理の難易度も上がります。

通常コンクリートとの違いを施工管理の視点で整理しましょう。

これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。

わかって合格る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

TAC出版/図解が多く全体像をつかみやすい定番。分野の用語は、この1冊で流れを押さえてから過去問に入ると解きやすくなります。

価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。

高強度コンクリートとはどの強度からを指すのか

コンクリートの強度区分と施工管理上の扱いは次の通りです。

強度区分設計基準強度(Fc)の目安施工管理の扱い
普通コンクリートFc18~36N/mm²JASS 5 の標準規定が適用される
高強度コンクリートFc36超~Fc60程度JIS A 5308の高強度(呼び強度50・55・60)でカバーされる範囲
高強度コンクリート(認定品)Fc60超JISの範囲外。国土交通大臣の認定品が必要で、特別な品質管理計画が求められる

言い換えると、「強度が高いほど品質管理のルールが厳しくなる」ということです。Fc60以上は設計段階から施工計画段階まで、通常とは異なる対応が必要になります。

受入検査で通常と違う点

高強度コンクリートの受入検査では、通常コンクリートの検査項目に加えて確認が強化される部分があります。

例えば、コンクリートポンプで圧送する場合、圧送による品質変化(スランプフロー低下など)がないかを圧送前後で確認することが求められます。

独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座で早めにたたき台を用意しておくと安心です。

打設・養生で通常コンクリートと違う点

打設・養生での主な違いは次の通りです。

高強度コンクリートで施工管理が特に注意すべき点

通常コンクリートと比べて特に注意が必要な点を整理します。

規格値外れの対応を決めずに打設日を迎えると現場が止まる

高強度コンクリートで現場で起きることがある問題として「受入検査でスランプフローが規格値を外れて、打設するかしないか判断に迷う」ケースです。規格値外れが生じたときの対応フロー(誰に連絡するか・再検査するか・返却するか)を事前に決めておかないと、現場が止まります。

もう一つは「養生期間の管理が甘くて強度発現が遅れる」問題です。

高強度コンクリートは養生が不十分だと設計強度に達しないリスクが普通コンクリートより高いです。養生計画書をしっかり作っておくことが大切です。

混同しやすい用語の整理

高強度コンクリート vs 超高強度コンクリート

定義は基準によって異なるが、JASS 5ではFc36を超えるものを「高強度コンクリート」と定義し、Fc100以上程度を「超高強度コンクリート」と呼ぶことが多い。いずれも通常の品質管理より厳しい管理が必要。

スランプ vs スランプフロー

スランプは普通コンクリートの流動性確認方法(コーンを抜いた後の沈下量を測定)。スランプフローは流動性の高い高強度コンクリート・高流動コンクリートに使う確認方法(コーンを抜いた後の広がり径を測定)。高強度コンクリートはスランプフローで管理する。

理解度チェック

Q.

Fc60以上の高強度コンクリートの受入検査で通常コンクリートと異なる点は?

スランプフローで流動性を管理する点、供試体採取数が多くなる点、コンクリート温度管理が厳しい点。また高強度コンクリートは認定プラントからの出荷確認・配合計画書の事前審査が必要。

Q.

高強度コンクリートの爆裂とは何か?施工管理でどう対応するか?

火災時にコンクリート内部の水蒸気圧が急上昇してコンクリートが爆発的に剥落する現象。対策として設計でポリプロピレン繊維等を混入する場合があり、施工管理では品質証明書で混入状況を確認する。

Q.

高強度コンクリートの養生で通常コンクリートと異なる点は何か?

水和反応が遅いため湿潤養生期間が通常コンクリートより長い。また打設直後の急激な温度変化を避ける初期養生温度管理が重要。冬季のヒーター養生・夏季の遮断養生を適切に計画する。

まとめ

RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。

コンクリート受入検査とは?を確認する

コンクリート養生とは?を確認する

1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

地域開発研究所/用語を覚えたら過去問演習で定着。解説が丁寧な正統派。2級は2級のおすすめ参考書から。

独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る内容と料金の解説

独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。

参考資料

・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)高強度コンクリートの節

・建築基準法第37条・平成12年建設省告示第1446号(指定建築材料としてのコンクリート=JIS規格品または国土交通大臣の認定品)

資格を取ったら、次はキャリアと年収

施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。

建設業界専門の転職エージェント【RSG建設転職】▶

登録・相談は無料

独学で合格をめざすなら

使うテキスト・過去問で迷ったら、定番をまとめたこちらもどうぞ。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

経験記述の添削・通信講座

独学がきつい、第二次の経験記述が不安。そんな人は添削まで付く通信講座も選択肢です。

独学サポート事務局を見る ▶

内容・料金は公式で確認

けんせつる

けんせつる

施工管理の用語・過去問・受験ガイドを、初心者向けにやさしく案内します。

Topへ >>