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けんせつる
基礎コンクリートのFc値って何?呼び強度とどう違うの?テストピースって何本取ればいいの?強度不足だったらどうするの?
この記事の要点
基礎コンクリートの発注強度(呼び強度)は、設計基準強度(Fc)に構造体強度補正値mを加えた値です。設計基準強度(Fc)は構造計算に基づき設計者が設定し、施工管理では設計図書のFc値を確認して発注します。補正値mは打込み時期・養生条件によって3または6 N/mm²です。
施工管理では納入伝票の呼び強度確認・テストピース採取(1回につき3本)・4週圧縮強度試験の結果確認が主な確認ポイントです。強度不足時は設計者・発注者への即時報告が必要です。
基礎コンクリートの強度は構造の要です。設計基準強度と呼び強度の関係を正確に理解しておかないと、適切な発注と受入検査ができません。
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ここは混乱しやすいポイントですね。整理します。
| 用語 | 意味 | 誰が決めるか |
|---|---|---|
| 設計基準強度(Fc) | 構造設計で要求するコンクリートの圧縮強度の基準値(N/mm²) | 設計者(構造計算による) |
| 構造体強度補正値(m) | 打込み時期・養生条件による強度低減を補う補正値(3または6 N/mm²) | JASS 5・設計図書 |
| 呼び強度 | 生コンクリートを発注する際の強度の呼称。Fc+m の値 | 施工者(設計者の指示に基づく) |
例えば、設計基準強度Fc21の基礎コンクリートで、補正値がm=6 N/mm²となる時期の場合、呼び強度は21+6=27 N/mm²になります。
言い換えると、「呼び強度はFcより少し高い値で発注する。それは現場での養生による強度のロスを見込んでいるから」ということです。
基礎コンクリートの設計基準強度は構造設計によって決まりますが、一般的な目安を示します。
| 部位 | 設計基準強度の目安 |
|---|---|
| 一般的なRC造建物の基礎梁・フーチング | Fc21~Fc27 N/mm²程度 |
| 杭基礎のパイルキャップ | Fc24~Fc30 N/mm²程度 |
| 捨てコンクリート | 一般に Fc18 N/mm²程度 |
あくまで目安であり、実際の値は設計図書(構造特記仕様書)に記載された値に従います。設計図書の値を確認することが施工管理者の最初の仕事です。
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コンクリートの受入検査では以下を確認します。
納入伝票の確認
テストピース採取の数量
JASS 5では、1回の試験に必要なテストピースの採取本数として3本1組を基本としています。打設量・打設回数に応じて複数組採取することが必要です。公共建築工事標準仕様書では150m³以下ごとに1回(3本)採取することが目安とされています。
例えば、基礎全体の打設量が300m³であれば、少なくとも2回(合計6本)のテストピース採取が必要になります。
テストピースの養生・試験
4週圧縮強度試験の結果が設計基準強度を下回った場合の対応フローです。
混同しやすい用語の整理
設計基準強度(Fc)は設計者が構造計算上求める強度。呼び強度は生コンを発注する際の強度で、FcにJASS 5の構造体強度補正値mを加えた値。呼び強度 ≧ Fc + m となるように設定する。
標準養生供試体は20°C±2°C水中養生で28日試験を行い、配合強度の確認に使う。現場養生供試体は実際の施工環境に近い条件で養生し、構造体の強度推定に使う。両者の試験値は必ずしも一致しない。
設計基準強度Fc21 N/mm²のコンクリートで、構造体強度補正値m=6 N/mm²の場合、呼び強度はいくつになるか?
27 N/mm²(Fc21 + m6 = 27)。呼び強度は生コンクリートを発注する際の強度値で、設計基準強度に構造体強度補正値を加えた値になる。実際の呼び強度はJIS規格値に合わせて設定する。
コンクリートのテストピースはJASS 5でどのような単位で採取することが基本とされているか?
3本1組。1回の試験に3本採取し、3本の平均値または個々の値で判定する。公共建築工事標準仕様書では150m³以下ごとに1回採取することが目安とされている。
4週圧縮強度試験の結果が設計基準強度を下回った場合、まず施工管理者がすべきことは何か?
設計者・発注者(監督員)への即時報告。報告後、コア採取による構造体強度の確認が一般的な次のステップ。報告を遅らせたり隠蔽したりすることは重大な問題となる。
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この用語が問われた過去問
参考資料
・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)(国土交通省大臣官房官庁営繕部)
・JIS A 1108 コンクリートの圧縮強度試験方法
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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テストピースは「いつ採るか」で値が変わる
テストピース採取で見落とすことがあるのが「採取タイミング」です。打設開始直後や終盤だけに偏って採取するのではなく、打設中に均等なタイミングで採取することが重要です。
搬入初期のコンクリートが不均一な場合があるため、打設開始後しばらく経ってから最初のテストピースを採取するのが実務的な方法です。