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けんせつる
小屋組って屋根の骨組みのことだよね。和小屋と洋小屋はどう違って、部材の名前は何を覚えればいいの?
この記事の要点
小屋組とは、屋根を支える骨組みのことで、屋根の重さや風圧力を軸組(柱・梁・桁)に伝える部分です。
組み方には和小屋(小屋梁の上に束を立てる)と洋小屋(トラスで組む)があり、かけられるスパンと部材の役割が違います。
施工管理では部材の位置と納まり・継手仕口・火打梁による水平面の補強を、小屋伏図と照合して確認します。
小屋組は、屋根のすぐ下にあって普段は見えませんが、屋根の重さや雪・風の力を受け止めて柱へ流す大事な骨組みです。
木造の在来工法では和小屋がよく使われ、体育館や工場のように柱を立てられない大空間では洋小屋(トラス)が使われます。
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小屋組とは、屋根を支えるために設けた骨組みのことです。屋根の自重・積載荷重・風圧力・積雪荷重を受け、軸組(柱・梁・桁)に伝える役割を持ちます。
言い換えると、屋根の重さを最終的に柱へ流すための「屋根の架構」が小屋組ということです。
屋根面そのものをつくる屋根葺きとは別で、小屋組はその下で重さを支える構造側の部分です。床を支える床組と、屋根を支える小屋組は上下で対になる関係になります。
小屋組には、組み方の違いで和小屋と洋小屋の2種類があります。違いは「力の流し方」と「かけられるスパン(梁間)」です。
| 項目 | 和小屋 | 洋小屋(トラス) |
|---|---|---|
| 組み方 | 小屋梁の上に小屋束を立て、母屋・棟木で垂木を受ける | 部材を三角形(トラス)に組む |
| 力の流れ | 屋根の荷重を小屋束で下へ伝え、小屋梁の曲げで柱に流す | 三角形で各部材の軸力(引張・圧縮)に変えて流す |
| スパンの目安 | おおむね6m未満の小規模な梁間向き | 6m以上の大きな梁間に対応できる |
| 特徴 | 納まりが単純で施工しやすい | 組み方で強度を出すため、部材を細くできる |
和小屋は小屋梁が曲げで持たせる仕組みのため、梁間が大きくなると梁がもたず、スパンを長くしにくいのが弱点です。一方、洋小屋は三角形のトラスにして部材を引張・圧縮で働かせるため、同じ材でも大きなスパンを飛ばせます。
洋小屋は三角形の枠組みで、下辺・斜辺・補強材に名前が付いています。
体育館・工場・倉庫のように、柱を立てずに大きな屋根をかけたい建物で採用されます。
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木造在来工法で多い和小屋は、下から順に部材が積み上がります。名前と取り付く位置をセットで押さえると混乱しません。
| 部材 | 位置・役割 |
|---|---|
| 小屋梁(こやばり) | 軒桁などの上に渡す横架材。小屋束を受ける土台になる |
| 小屋束(こやづか) | 小屋梁の上に立てる短い柱。母屋・棟木を支える |
| 母屋(もや) | 小屋束の上に流す水平材。垂木を受ける |
| 棟木(むなぎ) | 屋根のいちばん高い位置に通る母屋。屋根の頂部 |
| 垂木(たるき) | 棟木・母屋・軒桁の上に屋根勾配で渡す斜材。野地板を受ける |
| 軒桁(のきげた) | 外周の柱頭をつなぐ最上部の横架材。軒先で垂木を受ける |
荷重の流れは「屋根 → 垂木 → 母屋・棟木 → 小屋束 → 小屋梁 → 柱」です。垂木を直接受けるのは母屋・棟木・軒桁で、屋根荷重を受け止める位置にある材を取り違えないことが大事です。
小屋組は、設計図(小屋伏図・軸組図)で部材ごとに位置・断面・継手が指定されます。現場では図と納入材・組み上がりを照合します。
混同しやすい用語の整理
母屋は小屋束の上に流して垂木を受ける水平材です。棟木は、その母屋のうち屋根のいちばん高い頂部に通るものを指します。
つまり棟木は「最上部の母屋」で、別の材ではありません。屋根の頂点にあるかどうかで呼び分けます。
小屋束は和小屋で小屋梁の上に立て、母屋を支える短い柱です。真束は洋小屋(トラス)で三角形の頂点から陸梁の中央へ下ろす束で、引張を受け持ちます。
どちらも「束」ですが、和小屋の小屋束は上から下へ押す(圧縮)、洋小屋の真束は陸梁を吊る(引張)という働きの違いがあります。
小屋組まわりの部材は、平成28年から令和7年にかけて2級でくり返し問われています。引っかけは大きく2パターンで、いずれも部材の役割と位置の取り違えです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 2級 令和7年前期 No.21 | 火打梁を鉛直構面の隅角部に入れるとした → 床組・小屋組などの水平構面の隅角部 ←②火打 |
| 2級 令和4年後期 No.4 | 垂木を受けて屋根荷重を柱に伝えるのを胴差とした → 軒桁 ←①横架材 |
| 2級 平成28年 No.4 | 胴差が垂木を受けて屋根荷重を伝えるとした → 受けるのは母屋・棟木(小屋組)。胴差は2階床位置 ←①横架材 |
つまり垂木を受けて屋根の荷重を伝えるのは母屋・棟木・軒桁で、2階床位置の胴差ではありません。横架材は名前と取り付く位置をセットで覚えるのが引っかけ対策です。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
和小屋と洋小屋は、何が違うのか。
力の流し方とかけられるスパンが違う。和小屋は小屋梁の上に束を立てて屋根を支え、おおむね6m未満の小規模向き。洋小屋は三角形のトラスで組み、6m以上の大きな梁間に対応できる。
和小屋で、垂木を直接受けて屋根荷重を支える部材は何か。
母屋(最上部は棟木)と軒桁。母屋・棟木・軒桁が垂木を受け、その力が小屋束・小屋梁を通って柱へ伝わる。2階床位置の胴差は屋根荷重を受けない。
火打梁は、どこに入れる部材か。
床組や小屋組などの水平構面の隅角部に斜めに入れる。水平力で四角形がゆがむのを防ぐためで、壁(鉛直構面)に入れる筋かいとは役割が違う。
> 木造軸組工法の建方で、土台から小屋組までの組み立て順を確認する
> 筋かいと耐力壁で、壁(鉛直構面)側の補強を整理する
> 床組で、小屋組と対になる床側の架構を確認する
RC・鉄骨・木造の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
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参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年6月
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部材は小屋伏図と照合し、名前と位置をセットで押さえる
小屋組は部材の種類が多く、似た横架材の名前を取り違えやすいところです。施工管理では、まず小屋伏図で各材の位置・断面・継手位置を読み取り、現場の組み上がりと照合します。
とくに火打梁は、床組と小屋組の水平な面の隅に入れる部材です。壁(鉛直面)に入れる筋かいと役割が違うので、図面の指示どおりの面に入っているかを確認します。