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けんせつる
体育館みたいな大きい木造に使う「集成材」って何?
ドリフトピンの下孔って、ボルト孔みたいに余裕を持たせるの?
この記事の要点
集成材とは、ひき板(ラミナ)を繊維方向をそろえて接着・積層した木質材料です。大きな断面がつくれるため、体育館・ホールなどの大規模木造の柱・梁に使われます。
集成材は、小さなひき板を貼り合わせてつくるため、節や割れなどの欠点が分散され、品質が安定し、無垢材ではつくれない大きな断面・長さの部材がつくれます。大規模木造では、この集成材を鋼板とドリフトピン・ボルトで接合して組み立てます。
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ドリフトピン接合は、集成材に切り込んだスリットに鋼板(ガセットプレート)を差し込み、両側からドリフトピン(鋼製の丸棒)を打ち込んで、木材と鋼板を一体化する接合方法です。
ここで大切なのが下孔径です。ドリフトピンは木材に密着して力を伝えるため、下孔径はピンの公称軸径と同じか、わずかに小さくします。ボルト孔のように径を大きく取って余裕を持たせると、すき間(がた)が生じて接合がゆるみ、力を確実に伝えられません。
一方、接合金物を留めるボルトの孔は、施工のしやすさのため公称軸径に少し余裕を加えます。ドリフトピンの下孔は余裕なし、ボルト孔は余裕あり、と分けて押さえます。
| 項目 | 許容誤差の目安 |
|---|---|
| ドリフトピンの下孔径 | 公称軸径と同じ(またはわずかに小さく)。余裕を加えない |
| ボルト孔径 | 公称軸径+1mm(M16未満)/+1.5mm(M16以上) |
| ボルト孔の心ずれ・間隔ずれ | ±2mm程度 |
| 梁(通直材)の曲がり | 長さの1/1,000程度(長さ1m当たり1mm程度) |
| 柱の材長(長さ4m程度) | ±3mm程度 |
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大断面集成材を用いた木造は、令和5年・令和7年に1級で問われています。引っかけは大きく2パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 1級 令和5年 No.28 | ドリフトピンの下孔径に寸法を加えるとした → 公称軸径と同じ ←①下孔径 |
| 1級 令和7年 No.53 | ドリフトピンの下孔径を+2mmとした → 公称軸径と同じかわずかに小さく ←①下孔径 |
つまりドリフトピンの下孔径は公称軸径と同じ(密着接合)でボルト孔のように余裕を持たせない、許容誤差は曲がり1/1,000・ボルト孔±2mm。下孔径と数値の取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
ドリフトピンの下孔は、ピンの公称軸径と同じ(またはわずかに小さく)にして、ピンを木に密着させます。余裕を持たせると接合がゆるみます。
接合金物のボルト孔は、施工性のため公称軸径に少し余裕(M16未満+1mm、M16以上+1.5mm)を加えます。同じ「孔」でも考え方が逆です。
集成材は、ひき板(ラミナ)を接着・積層した木質材料で、欠点が分散され品質が安定し、大断面・長尺がつくれます。無垢材(製材)は丸太から切り出した一材で、乾燥による割れ・反りが出やすく、大断面は得にくいです。
ドリフトピンの下孔径は、ピンの公称軸径に対してどうするか。
公称軸径と同じ(またはわずかに小さく)にします。ピンを木に密着させて力を伝えるためで、ボルト孔のように余裕を加えると接合がゆるみます。
集成材を無垢材と比べた利点は何か。
ひき板を積層接着するため節や割れなどの欠点が分散され品質が安定し、無垢材では得にくい大断面・長尺の部材がつくれます。
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※ この記事の確認日:2026年6月
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管理人からのコメント
集成材の接合でいちばん問われるのが、ドリフトピンの下孔です。「孔は余裕を持たせるもの」という鉄骨ボルトの感覚で覚えていると、ドリフトピンで引っかかります。ドリフトピンは木に密着させてこそ力が伝わるので、下孔は余裕なし、と切り分けて覚えます。
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