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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.21を解説、木造在来軸組構法

けんせつる

けんせつる

火打梁って、横に入れる部材だったっけ、それとも縦だっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.21は、木造在来軸組構法に関する問題です。正解は選択肢3。火打梁は水平構面の隅角部に入れる部材なんです。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.21は、木造在来軸組構法に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

火打梁は床組や小屋組などの水平構面の隅角部に斜めに入れる部材なんです。選択肢3は「鉛直構面の隅角部」と書いている点が誤りです。縦の構面で水平力に抵抗するのは筋かいの役目だと整理しておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 通し貫は柱に差し通し、接合部を両面からくさび締めにする
2 ○(正しい) 間柱を筋かいの厚さだけ欠き取り、筋かいを通すのは正しい
3 ×(誤り) 火打梁は水平構面の隅角部に入れる。鉛直構面ではない
4 ○(正しい) ボルトは構造耐力上影響のない深さで彫込み、表面より沈める

選択肢3は、火打梁を入れる場所を鉛直構面の隅角部と言っている点が誤りです。正しくは床組や小屋組などの水平構面の隅角部に入れます。

この問題のポイント

この問題では、木造軸組を構成する各部材の役割と入れる位置が問われています。

特に火打梁は、水平面と鉛直面のどちらに入れるかで混乱しやすいところですね。

火打梁は、床組や小屋組といった水平な面の四隅に斜めに入れて、地震や風による水平力で四角形がひし形にゆがむのを防ぎます。

ザックリ言えば、火打梁は「床や天井の面を三角形で固める部材」ということです。縦の壁を固めるのは筋かいの仕事なんです。

選択肢1

選択肢1は通し貫(とおしぬき)についての記述です。

通し貫は、複数の柱を横に貫通させて差し通す水平材です。接合部はくさびを両面から打ち込んで締め固めます。

柱どうしをつないで変形を抑える伝統的な手法なので、この記述は適当です。

選択肢2

選択肢2は筋かいと間柱の取合いについての記述です。

筋かいは構造上重要な部材なので、間柱と交差する部分では筋かいを欠き取ってはいけません。間柱の側を筋かいの厚さだけ欠き取って、筋かいを通します。

例えば、現場では筋かいを優先して通し、間柱に切欠きを入れて納めますね。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。「火打梁は、柱と梁との鉛直構面の隅角部に斜めに入れた」とありますが、入れる面が違います。

火打梁は、床組や小屋組などの水平構面の隅角部に斜めに入れる部材です。

水平な面が水平力でゆがむのを、隅を三角形に固めて防ぐわけです。鉛直構面(縦の壁)の水平力に抵抗するのは筋かいの役目なんです。

面の向きを取り違えているため、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4は接合部のボルトの彫込みについての記述です。

ボルトの頭やナットが出っ張らないよう木部を彫り込むときは、構造耐力上影響を及ぼさない深さにとどめ、表面より沈めます。

深く彫りすぎて断面を弱めない配慮なので、これは適当です。

覚え方

火打と筋かいは、固める面の向きで区別すると間違えにくくなります。

火打梁は水平な床・天井の隅、筋かいは鉛直な壁の中に入れます。

火打は水平・筋かいは鉛直とセットで覚えると、選択肢3のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

火打梁は、水平構面と鉛直構面のどちらの隅角部に入れる部材か。

床組や小屋組などの水平構面の隅角部に入れます。

Q.

筋かいと間柱が交差する部分は、どちらを欠き取って納めるか。

間柱を筋かいの厚さだけ欠き取り、筋かいを通します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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