本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
けんせつる
燃えしろ設計って、木をわざと燃やす前提なの?過去問でいう「短期許容応力度で確認」って何を見てるの?
この記事の要点
燃えしろ設計とは、火災で燃える厚み(燃えしろ)を断面にあらかじめ見込み、燃えしろを除いた残存断面で構造がもつかを確かめる木造の防火設計です。
確認は長期ではなく短期許容応力度で行います。火災は短時間の荷重として扱うためで、ここが試験のいちばんの引っかけです。
燃えしろ設計は準耐火構造で使え、木を集成材などで現し(あらわし)のまま見せられるのが利点です。
木は燃える材料ですが、太い断面は火に当たっても表面から炭になり、その炭化層が内側への燃え進みを遅らせます。
この性質を利用して、燃える分を最初から断面に上乗せしておくのが燃えしろ設計です。
これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。
テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト
価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級・2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。
燃えしろ設計とは、火災時に燃えてなくなると想定する厚み(燃えしろ)を構造に必要な断面へあらかじめ加え、燃えしろを除いた残存断面で建物がもつことを確かめる設計方法です。
木材は火に当たると表面が炭になり、炭化層が内部への酸素や熱を遮るため、内側は急には燃え進みません。燃える速さはおおむね毎分1mm程度とされ、鋼材のように急に強度を失わないのが木の特徴です。
つまり「表面は燃えても、内側に残る断面で支えればよい」という考え方が燃えしろ設計ということです。
燃えしろ設計でいちばん問われるのが、残存断面の安全をどの許容応力度で確かめるかです。
答えは短期許容応力度です。残存断面に長期の荷重(建物の重さなど)がかかったときの応力度が、短期許容応力度を超えなければよい、という形で確かめます。
火災は短い時間の出来事なので、長期ではなく短期許容応力度で確認します。ここを「長期で確認する」と取り違えるのが、試験での代表的な誤答です。
火災時という限られた時間の荷重なので、平常時より大きな応力まで許容する短期側で見る、と押さえると分かりやすいです。
独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座
で早めにたたき台を用意しておくと安心です。
燃えしろ設計は、火災が終わるまで耐え続ける必要のある耐火構造には使えず、原則として準耐火構造で用います。
大臣認定の被覆構造のように木を石膏ボードで覆う方法と違い、燃えしろ設計なら木の柱・梁を現し(あらわし)のまま見せられるのが利点です。木をデザインとして見せたい大規模木造で使われます。
材料はJAS(日本農林規格)に適合した集成材などを用います。
燃えしろ設計は、断面に燃えしろ分の余裕を持たせて初めて成立します。現場では、その断面と材料が設計どおりかを確認します。
混同しやすい用語の整理
燃えしろ設計は木材自体の断面に燃える分を見込み、木を現しのまま使う方法です。被覆による方法は木を石膏ボードなどで覆って火から守る方法で、木は見えなくなります。
木を見せたいなら燃えしろ設計、見せなくてよければ被覆という使い分けです。
短期許容応力度は地震・風・火災など短時間の荷重に対する許容値で、長期より大きく設定されます。長期許容応力度は常時かかる荷重に対する許容値です。
燃えしろ設計の確認は火災時=短時間なので、短期許容応力度を使います。
燃えしろ設計は、平成30年から令和7年にかけて1級の木質構造でくり返し問われています。引っかけの中心は1パターンで、確認に使う許容応力度の取り違えです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 1級 令和7年 No.9 | 燃えしろ設計の安全確認を長期許容応力度で行うとした → 短期許容応力度 ←①許容応力度 |
| 1級 令和4年 No.5 | 燃えしろ設計は残存断面が短期許容応力度を超えないことを検証(正しい記述として出題)←①許容応力度 |
| 1級 令和2年 No.4 | 燃えしろを除いた断面が長期応力に対し短期許容応力度で耐えるか検証(木質構造の基本)←①許容応力度 |
| 1級 平成30年 No.4 | 燃えしろ設計は燃えしろを除いた断面が長期応力に短期許容応力度で耐えるか検証(木質構造の基本)←①許容応力度 |
つまり燃えしろ設計の安全確認は短期許容応力度で行います。「長期許容応力度で確認」とするのは誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
燃えしろ設計とは、何を見込んで断面を決める設計か。
火災で燃える厚み(燃えしろ)を構造に必要な断面へあらかじめ加え、燃えしろを除いた残存断面で建物がもつことを確かめる設計。表面が燃えても残った断面で支える考え方。
燃えしろ設計の安全確認は、長期と短期のどちらの許容応力度で行うか。
短期許容応力度。火災は短時間の荷重として扱うため、残存断面に生じる応力度が短期許容応力度を超えないことを確かめる。「長期で確認」は誤り。
燃えしろ設計は、耐火構造と準耐火構造のどちらに使えるか。
準耐火構造に使う。火災が終わるまで耐え続ける必要のある耐火構造には使えない。木を現し(あらわし)のまま見せられるのが利点。
> 集成材(大断面集成材)で、燃えしろ設計に使う木質材料を確認する
> 枠組壁工法(ツーバイフォー)で、木質構造のもう一つの論点を整理する
RC・鉄骨・木造の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集
独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る
/内容と料金の解説
この用語が問われた過去問
独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年6月
資格を取ったら、次はキャリアと年収
施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。
登録・相談は無料
受験ガイド・人気記事
現し材は断面寸法と接合部の納まりを設計図と照合する
燃えしろ設計の現し材は、断面そのものが防火性能の根拠です。断面寸法が設計図どおりか、欠き込みや孔で有効断面を削っていないかを確認します。
金物やボルトの接合部は木より早く熱が伝わり、燃えしろでは守られません。接合部の防火処理が設計指定どおりかも合わせて確認します。