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朝顔とは?落下物防止で使う仮設設備

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けんせつる

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朝顔って何?どんな場面で使うの?

この記事の要点

朝顔とは、建設現場の足場に取り付ける傾斜した防護棚(落下物防止板)のことです。工事中に工具・材料などが落下した際に外部へ飛散するのを防ぎます。

設置角度は水平面に対して20度以上とし、足場の外側に張り出すように設置します。労働安全衛生法に基づく落下物防止の措置の一つです。

建設現場では高所から落下した工具・コンクリート片が、外部の道路や歩道の通行者に危害を及ぼす危険があります

朝顔は足場に取り付けることで、こうした落下物が外部の道路・歩道・建物へ飛散するのを防ぐための防護設備です。安全ネットと組み合わせることで、より確実な落下物防止対策になります。

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朝顔とは

朝顔とは、足場の外側に取り付ける傾斜した防護棚(落下物防止棚)のことです。

「朝顔(あさがお)」という名称は、下に広がった形状が朝顔の花に似ていることに由来するとされています。言い換えると、「足場の外側に傾けて突き出した落下物よけのひさし」ということです。

例えば、10階建てのビルの外壁工事中に作業員がレンチを落とした場合、朝顔がなければそのまま地上や歩道に落下しますが、朝顔があれば一度そこに受け止められて外部への飛散を防げます。

朝顔のイメージ図。建物の外壁足場から斜め上に突き出した防護棚(朝顔)が、上から落ちてきた物を受け止めて建物側へ戻し、下の歩行者を守る様子
図:朝顔(防護棚)のイメージ(模式図)。外壁足場から斜め上に突き出した棚が、上から落ちてきた物を受け止めて建物側へ戻し、下を通る歩行者・第三者を守る。花のように外へ広がる形が名の由来。

設置する目的は2つです。

朝顔の設置基準

確認項目基準・内容
設置角度水平面に対して20度以上の傾斜(内側に向かって傾斜)
張り出し幅足場の外側に2m以上張り出す(一般的な目安)
設置高さ地上から10m超の外部足場に設置が必要な場合あり(条件による)
材料金属板・合板・防炎シート等

設置角度「20度以上」は数値として問われやすいポイントです。この角度で傾けることで、落下物を建物側へ受け止めて外部へ落とさないようにします。

防護棚(朝顔)の設置基準・角度規定は、国土交通省「建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)」(下図)の第27・28条に示されています。

建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)第27~28条 防護棚の設置基準
出所:国土交通省「建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)」p.8 第27~28条 防護棚(朝顔)の設置基準・角度規定

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どんな現場で設置が必要になるか

労働安全衛生規則・建設工事公衆災害防止対策要綱では、次のような場合に朝顔等の落下物防止措置が求められます。

例えば、駅前の都市部の工事では歩道に隣接するケースが多く、ほぼ必ず朝顔の設置が求められます。工事計画段階で設置の要否を判断することが重要です。

現場で何を確認すれば落下物防止が機能するのか

固定ボルトの締付けを定期確認し風で落とさない

朝顔(落下物防護棚)は足場の最上部から最低1段、外側への張り出しを確保します。設置基準・張り出し長さは労働安全衛生規則と足場計画書で確認してください。

風圧による崩落防止のため固定ボルトの締付け確認を定期的に行います。

道路隣接現場での落下物・歩行者安全対策の規定は、国土交通省「建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)」(下図)の第4章に示されています。

建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)第4章 歩行者保護と安全通路の設置基準
出所:国土交通省「建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)」p.7 第4章 歩行者保護・安全通路(道路隣接現場での落下物・歩行者安全対策の根拠条文)

混同しやすい用語の整理

朝顔 vs 防護棚(ひさし)

朝顔は足場の外側に傾斜して張り出す落下物防止棚の俗称です。正式名称は「防護棚」とも呼ばれます。

設置形状が朝顔の花に似ることから現場では「朝顔」と呼ぶのが一般的です。

朝顔 vs 落下物防止ネット

朝顔は剛性のある板状の設備。落下物防止ネットは網状の設備で、より広い範囲を覆う場合に使用します。

どちらも落下物の外部飛散防止を目的とします。

過去問でどう問われたか

朝顔(防護棚)は、令和5年度・令和7年度に1級の公衆災害防止対策の問題で問われています。引っかけは大きく2パターンです。

年度・級・No.問われ方/引っかけ
1級 令和5年 No.50防護棚(朝顔)が水平面となす角度を15度とする→正しくは20度以上。寝かせると落下物が外へ跳ね返る ←①
1級 令和7年 No.47防護棚のはね出し幅を1.8mとする→正しくは足場外側から水平距離で2m以上。1.8mは足場の建地間隔との混同 ←②

朝顔は角度20度以上・はね出し幅2m以上で、15度や1.8mと基準より小さくすり替える引っかけが頻出です。とくに1.8mは足場の数値との混同を狙うため、防護棚は「2m以上」とセットで覚えます。

理解度チェック

Q.

朝顔を設置する目的は?

高所作業中に落下した工具・資材が外部(道路・歩道)へ飛散するのを防ぐため。

Q.

朝顔の設置角度は水平面に対して何度以上か?

20度以上

Q.

朝顔はどこに取り付けるか?

足場の外側(傾斜させて外側に張り出すように取り付ける)。

まとめ

足場の種類と安全管理の基本を確認する

仮囲いとは?を確認する

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参考資料

・労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)

・労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)

・クレーン等安全規則(昭和47年労働省令第34号)

・厚生労働省 職場のあんぜんサイト

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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