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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.50を解説、公衆災害防止対策と防護棚

けんせつる

けんせつる

防護棚(朝顔)の角度って、15°だったか20°だったか迷うな…

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.50は、市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する問題です。正解は選択肢2。防護棚(朝顔)が水平面となす角度は20°以上とします。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.50は、市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

防護棚(朝顔)は、落下物を受け止めて外へ跳ね返さないように、水平面となす角度を20°以上に立てかけるんです。選択肢2の15°では寝すぎていて、受けた物が外へ飛び出す恐れがあるわけです。「朝顔は20°以上に起こす」と数字で押さえるのが大事ですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 高所からごみを投下する際ダストシュートを設けるのは妥当
2 ×(誤り) 防護棚が水平面となす角度は20°以上、15°では不足
3 ○(正しい) 傾斜地で仮囲い下端の隙間を土台コンクリートで塞ぐのは妥当
4 ○(正しい) 歩道への仮囲い設置で道路占用幅を路端からとるのは妥当

選択肢2は、防護棚(朝顔)が水平面となす角度を15°とした点が誤りで、正しくは20°以上とします。

この問題のポイント

この問題では、市街地の工事で第三者(公衆)に被害を与えないための仮設の基準を覚えているかが問われています。

公衆災害防止は、敷地の外を通る人や車を守るための対策です。落下物の受け、仮囲い、道路占用などが代表的です。

ザックリ言えば、敷地の中ではなく「外の人を守る」視点の問題だということです。朝顔の角度がここでの核心になります。

選択肢1

敷地境界線から一定の水平距離があり、地盤面から高い場所からごみを投下する際、飛散を防止するためにダストシュートを設けた、という記述です。

高所からごみをそのまま落とすと、風で飛散したり跳ね返ったりして危険です。筒状のダストシュートで囲って落とせば、外への飛散を防げます。

これは公衆災害防止の対策として妥当ということです。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。防護棚(朝顔)は、外部足場の外側からのはね出し長さを所定の水平距離とし、水平面となす角度を15°とした、という記述です。

防護棚(朝顔)は、上から落ちてくる物を受け止め、外の歩道や道路へ飛び出させないための受けです。

このとき、棚を水平に近く寝かせてしまうと、受けた物が勢いで外へ跳ね返ってしまいます。そこで足場側へ向けて起こし、水平面となす角度を20°以上とすることになっています。

つまり選択肢2の15°では角度が不足で誤りということです。正しくは20°以上に起こすわけです。はね出し長さ自体は2m以上が基準ですね。

選択肢3

工事現場周囲の道路に傾斜があったため、高さのある鋼板製仮囲いの下端の隙間を、土台コンクリートで塞いだ、という記述です。

傾斜地では仮囲いの下端に隙間ができやすく、そこから人やごみが出入りしたり、内部が見えたりします。土台で隙間を塞ぐのは適切な処置です。

これは妥当ということです。仮囲いは下端の隙間処理まで含めて管理しますね。

選択肢4

歩車道分離道路において、幅員のある歩道に仮囲いを設置するため、道路占用の幅を路端からとった、という記述です。

歩道に仮囲いを出すときは、歩行者の通行を確保しつつ、占用幅を路端側から最小限にとります。

歩行者の動線を残す配慮がされており、この記述は妥当ということです。

覚え方

防護棚(朝顔)は「落ちた物を外へ跳ね返さないように起こす」と理屈で覚えます。

寝かせると外へ飛ぶので、20°以上に起こす、という向きです。はね出しは2m以上とセットで押さえます。

正解:選択肢2。朝顔は外へ跳ね返さないよう起こす→水平面となす角度20°以上→15°では寝すぎ=不適当、という順番でつなぐと覚えやすいでしょう。

一問一答

Q.

防護棚(朝顔)が水平面となす角度は何度以上とするか。

20°以上です。15°では角度が不足します。

Q.

防護棚の外部足場からのはね出し長さは何m以上が基準か。

2m以上です。受けた落下物を外へ出さないために十分な長さを確保します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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