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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.47を解説、防護棚のはね出し幅は1.8mでなく2m以上

けんせつる

けんせつる

防護棚(朝顔)のはね出し幅、1.8mでよかったっけ?

この記事の要点

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.47は、市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する問題です。正解は選択肢1で、防護棚のはね出し幅は水平距離で2m以上とすることが「建設工事公衆災害防止対策要綱」で定められており、「1.8m」は基準に満たない数値です。

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.47は、市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

防護棚(朝顔)のはね出し幅は水平距離で2m以上確保することが必要です。「1.8m」は基準値を下回っており、万が一の落下物が通行人に当たりかねない危険な状態といえます。この数値は現場でも試験でも頻繁に問われるので、確実に押さえておきたいところです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) はね出し幅は水平距離で2m以上が必要。1.8mは基準を満たさない
2 ○(正しい) 垂直ネットの網目寸法15mmはJIS規格に適合した適切な仕様
3 ○(正しい) 高さ20m以上の工事では防護棚を2段以上設置することとされている
4 ○(正しい) 防音パネル付き枠組足場の壁つなぎ間隔は垂直3.6m以下・水平3.7m以下

選択肢1の「水平距離で1.8mはね出し」という記述が誤りです。正しくは水平距離で2m以上はね出す必要があります。

この問題のポイント

市街地建築工事の公衆災害防止対策では、「建設工事公衆災害防止対策要綱(建築工事編)」の数値をしっかり覚えることが重要です。

特に防護棚については、数値の出題頻度が高くなっています。角度と幅のセットで押さえておきましょう。

防護棚の基準は次の2点です。水平面に対する角度は20°以上とし、外部足場の外側から水平距離で2m以上はね出すことが要求されます。

ザックリ言えば、「角度20度・幅2m」のセットで覚えておけばよいわけです。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。問題文には「水平距離で1.8mはね出し」と書かれていますが、正しい基準は水平距離で2m以上です。

角度の20°は正しいです。しかしはね出し幅が1.8mでは建設工事公衆災害防止対策要綱の基準を下回ります。

1.8mという数値は足場の関連基準でよく出てくる数字なので、混同しやすいところです。防護棚のはね出しは必ず2m以上と覚えてください。

選択肢2

鉄骨躯体の外側に設置する垂直ネットの仕様についての記述です。

JIS A 8952(建設工事用安全ネット)では、垂直に設置するネットの網目寸法について規定があります。外部への飛散防止を目的とした垂直ネットには網目寸法15mm以下のものを使用することとされていますね。

選択肢2の「網目寸法15mm」はJIS規格に適合した仕様で、この記述は正しいです。

選択肢3

防護棚の設置段数についての基準です。工事の高さによって必要な段数が変わります。

建設工事公衆災害防止対策要綱では、建築工事を行う部分の高さが地盤面から10mを超えるごとに1段以上、かつ最下段は地盤面から高さ10m以内に設けることとされています。

高さ20mの工事であれば、2段の設置が必要になるわけです。この記述は正しいです。

選択肢4

枠組足場壁つなぎの取付け間隔に関する記述です。通常の枠組足場に防音パネルを取り付ける場合は、風圧力を受ける面積が大きくなるため、間隔の基準が変わります。

防音パネルを取り付けた枠組足場の場合、壁つなぎの取付け間隔は垂直方向3.6m以下、水平方向3.7m以下とすることとされています。

この記述は正しいです。通常の枠組足場の壁つなぎ間隔(垂直9m以下・水平8m以下)と混同しないよう注意が必要ですね。

覚え方

防護棚の数値は「角度と幅」のセットで覚えましょう。

角度は「20°以上」、はね出し幅は「水平2m以上」です。「にじゅうど・にメートル」と語呂合わせで覚えると定着しやすくなるわけです。

防護棚=角度20°以上、はね出し幅2m以上というセットを試験前に必ず確認してください。1.8mという引っかけ数値が出題では繰り返し使われています。

一問一答

Q.

建設工事公衆災害防止対策要綱における防護棚のはね出し幅は、水平距離で何m以上か。

水平距離で2m以上です。1.8mでは基準を満たしません。なお、傾斜角度は水平面に対して20°以上とすることも合わせて覚えておきましょう。

Q.

建築工事を行う部分の高さが地盤面から20mの場合、防護棚は何段設置する必要があるか。

2段以上の設置が必要です。高さが地盤面から10mを超えるごとに1段以上設けることとされており、高さ20mではその基準を満たすために2段が必要になります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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