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塗料の保管方法|密栓・火気厳禁・温度管理と使用期限の現場管理ポイント

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けんせつる

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塗料って現場でどう保管すればいい?火気厳禁って何で?

この記事の要点

塗料の保管は密栓・火気厳禁・直射日光を避ける・適正温度管理の4点が基本です。

2液型塗料は混合後の可使時間(ポットライフ)の管理も重要です。使い残しの保管は原則できないため、計画的な使用量管理が求められます。

塗料の保管は、密栓・火気厳禁・直射日光と高温を避ける・適正な温度管理の4点が基本です。

塗料は有機溶剤や樹脂を含むため、保管環境によって品質が大きく変化します。

「いつでも使えるだろう」と放置しておくと、皮張り・変質・固化が起きて使えなくなります。また引火性があるため、保管場所と周辺環境の管理も重要です。

塗料保管の4原則の模式図
塗料保管の4つの基本(密栓・火気厳禁・直射日光と高温を避ける・温度管理)を示した模式図です。配置はイメージで、実物どおりではありません。

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なぜ密栓して保管するのか

塗料の缶を開けたまま放置すると、2つのことが起きます。

一つは揮発です。シンナー等の溶剤が蒸発して塗料の粘度が上がり、使用不能になります。

もう一つは皮張りです。空気に触れた表面が酸化・硬化して皮膜を形成し、中身の品質が落ちていきます。

言い換えると、「開けたら必ず密栓する。使いかけの缶でも確実にふたをする」ということです。

直射日光・高温を避ける理由

塗料は熱によって化学反応が促進されます。

高温(目安として40℃以上)になると樹脂の変質・ゲル化・固化が進み、使用できなくなります。夏場の密閉された倉庫・コンテナ内は気温が60℃を超えることもあるため注意が必要です。

逆に低温(5℃以下)では凍結・固化するタイプの塗料もあります。水系塗料(水性塗料)は特に凍結に弱いです。

温度条件リスク対象となる塗料例
5℃以下凍結・固化水性塗料・水系エマルション系全般
40℃以上変質・ゲル化・固化油性・溶剤系・2液型全般

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火気厳禁の理由と保管場所の注意点

油性塗料・溶剤系塗料はシンナー等の引火性溶剤を含んでいます。

密閉空間で揮発した溶剤が一定濃度を超えると、わずかな火花でも引火・爆発する危険があります。

2液型塗料の可使時間(ポットライフ)の管理

エポキシ系・ポリウレタン系などの2液型塗料は、主剤と硬化剤を混合した時点から硬化が始まります。

混合後に使用できる時間を可使時間(ポットライフ)と言い、温度・製品によって異なりますが一般に数時間以内です。

可使時間を超えた混合塗料は粘度が上がって塗布できなくなるため、使い残しは原則として廃棄します。

要は、「2液型は混ぜたら使い切る量だけ混ぜる」ということです。

使用期限の管理と先入れ先出し

塗料には使用期限(賞味期限)が設定されています。一般的に製造から6ヶ月〜2年程度ですが、製品によって異なるため缶のラベルで確認してください。

期限を超えた塗料は成分の分離・変質が起きている可能性があり、塗装品質が保証できません。

混同しやすい用語の整理

可使時間(ポットライフ) vs 乾燥時間

可使時間(ポットライフ)は混合後に塗布できる時間の上限です。主剤・硬化剤の混合後から計算します。

乾燥時間は塗布後に次工程(重ね塗り・養生解除等)に移れるまでの時間です。どちらも温度に大きく影響されます。

気温が高いと両方とも短くなります。

油性塗料 vs 水性塗料

油性塗料(溶剤系)はシンナー等の有機溶剤で希釈します。引火性があり、消防法の規制対象になる場合があります。

水性塗料(水系)は水で希釈します。引火性は低いですが、凍結に弱く5℃以下での保管は避けましょう。

塗料の品質管理は「使う前」だけでなく「開封後・使用中」も

「缶を開けたまま翌日まで置いた」「夏場の倉庫で固化した」という失敗は現場でよく聞きます。塗料の品質管理は使用前だけでなく、開封後・使用中まで含めて行うものです。

また、2液型塗料は混合比率を誤ると硬化不良・密着不良の原因になります。計量は計量カップ・はかりで正確に行い、目分量での混合は避けましょう。

理解度チェック

Q.

塗料を密栓して保管する理由は?

溶剤の揮発による粘度上昇と、空気との接触による皮張り(表面硬化)を防ぐため。開封後も使用のたびに確実に密栓する。

Q.

水性塗料の保管で特に注意すべき温度条件は?

5℃以下の凍結に注意。水系塗料は凍結すると固化・分離して品質が回復しないため、冬季は低温環境での保管を避ける。

Q.

2液型塗料の可使時間(ポットライフ)とは何か?

主剤と硬化剤を混合した後、塗布可能な状態を維持できる時間の上限。可使時間を超えた塗料は粘度が上がり塗布できなくなるため廃棄する。

まとめ

施工管理の基本は施工管理にまとめています。

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・公共建築工事標準仕様書(建築工事編 第18章 塗装工事)

・消防法 危険物の規制に関する規則

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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