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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.43を解説、長尺ビニル床シートは縦置きでなく横置き保管

けんせつる

けんせつる

長尺ビニル床シート、ロール状で届くけど現場でどうやって保管するのが正しいの?

この記事の要点

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.43は、工事現場における材料等の保管に関する問題です。正解は選択肢2。長尺のビニル床シートは横置き(平置き)で保管するのが正しく、縦置きにすると自重で変形が生じます。

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.43は、工事現場における材料等の保管に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

長尺ビニル床シートはロール状に巻かれた状態で現場に搬入されます。縦置きにすると自重によって偏った荷重がかかり、シートが変形・折れ曲がりを起こしやすくなります。横置き(平置き)にすることで荷重が均等に分散され、品質を維持できるわけです。「縦置きにして保管した」という部分が誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) プレキャストコンクリート板は台木2箇所・平積み・6段以下で保管
2 ×(誤り) 長尺ビニル床シートは横置き(平置き)で保管(縦置きは誤り)
3 ○(正しい) 押出成形セメント板は平坦・乾燥した場所に平積み・積上げ高さ1mまで
4 ○(正しい) 砂付ストレッチルーフィングはラップ部を下にして縦置きで保管

選択肢2の「縦置きにして保管した」という記述が誤りで、正しくは横置き(平置き)で保管します。

この問題のポイント

この問題では、材料ごとに定められた保管方法を正確に覚えているかが問われています。

材料保管の問題では「縦置きか横置きか」「積重ね段数」「保管場所の条件」の3点が繰り返し問われます。

ザックリ言えば、重さで変形しやすいロール状の柔軟な素材は横置きで荷重を分散させ、硬くて自立できる板状の素材は縦置きで保管するという原則があるわけです。

選択肢1

プレキャストコンクリート板(PCa板)の保管方法についての記述です。

プレキャストコンクリート板は、工場で製作された大型のコンクリート部材です。現場で平積みにして保管しますが、直接地面に置くのではなく台木を2箇所設けてその上に載せます。

積重ねは6段以下とします。それ以上積み重ねると下段のPCa板に過大な荷重がかかり、ひび割れのおそれがあるんです。台木の位置をそろえて積むことも重要なポイントです。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。長尺ビニル床シートの保管方法の問いです。

長尺ビニル床シートはロール状に巻かれた状態で搬入されます。ロールの直径は数十センチ、長さは10〜20m程度になるものもあります。

縦置きにすると、ロールの重さが一点に集中して接地部分が変形します。また、不安定で転倒リスクもあります。

正しくは横置き(平置き)にして、屋内の乾燥した場所に直射日光を避けて保管することが必要なんです。「縦置きにして保管した」という記述が誤りです。

選択肢3

押出成形セメント板(ECP)の保管方法についての記述です。

ECPはセメント、けい酸質原料、繊維などを押出成形した外壁パネルです。平坦で乾燥した場所に平積みで保管します。

積上げ高さは1m以下とします。ECPはALCに比べて重量があり、積み重ねすぎると下段への荷重が大きくなるためです。また、端部が破損しやすいため、台木を適切な位置に設けることも大切です。

選択肢4

砂付ストレッチルーフィングの保管方法についての問いです。ここは混乱しやすいところですね。

砂付ストレッチルーフィングはアスファルト防水に使用するロール状の材料で、表面に砂が付着しています。

保管は縦置きが正しい方法です。このとき、張付け時の重ね部分となるラップ部(砂のない部分)を下にして縦置きにします。ラップ部を下にするのは、吸水・汚損を防ぐためです。

ビニル床シート(横置き)とルーフィング(縦置き)で保管方向が逆になる点が、この問題の引っかかりやすいポイントなんです。

覚え方

縦置きか横置きかは、「変形するかどうか」で判断する習慣をつけると混乱しにくくなります。

長尺ビニル床シートは柔軟な素材で、縦置きにすると重力で変形します。だから横置きです。

砂付ストレッチルーフィングは芯材で強度があり、縦置きで安定します。だから縦置きです。

柔らかくて変形しやすい素材(床シートなど)→横置き、しっかりした芯材のロール(ルーフィングなど)→縦置きという対比で覚えておくと整理できます。

一問一答

Q.

長尺ビニル床シートをロール状のまま保管する場合、縦置きと横置きのどちらが正しいか。

横置き(平置き)が正しい保管方法です。縦置きにすると自重で変形・折れ曲がりが生じるため不適当です。

Q.

プレキャストコンクリート板を平積みで保管するとき、積重ね段数の上限は何段か。

6段以下です。台木を2箇所設けて平積みにし、下段への過大な荷重を防ぎます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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