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ロール発注とは?一括発注との違いと施工管理での使い方

けんせつる

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ロール発注って何?一括発注と何が違うの?

この記事の要点

ロール発注とは、工事の進捗に合わせて一定のサイクルで繰り返し材料・機器を発注する方式です。工程表をもとに「いつ・何を・どれだけ」必要かを把握し、必要な時期に合わせて分割して発注します。

対義語は一括発注(まとめて発注する方式)です。ロール発注は在庫負担と保管リスクを抑えられる一方、発注管理の手間が増えます。

建築工事は工期が長く、使用する材料・機器の種類も膨大です。

このすべてを工事開始時点で一括発注すると、資材の保管スペース確保・在庫リスク・資金繰りへの影響が大きくなります。そこで工程に合わせた計画的な発注管理が重要になります。

ロール発注と一括発注はどこが違うか

項目ロール発注一括発注
発注のタイミング工程に合わせて分割・繰り返し発注工事開始前(または早期)にまとめて発注
在庫量少ない(必要なときに必要な量を調達)多くなりやすい(まとめて手配)
保管スペース少なくて済む大きな保管スペースが必要になりやすい
発注管理の手間多い(繰り返し発注が必要)少ない(初回にまとめて手配)
適した工事長期工事・種類が多い材料短期工事・まとめて調達したほうが安い材料
工程変更への対応柔軟に対応しやすい工程変更時に余剰在庫が生じやすい

ザックリ言えば、「ロール発注は必要なときに必要なだけ、一括発注はまとめて手配する」という違いです。

ロール発注はどのように管理するのか

ロール発注を適切に行うには、工程表と連動した発注計画が必要です。

例えば、鉄骨工事の高力ボルトなら「現場での使用予定日の2週間前をめどに発注する」というリードタイム管理がロール発注の具体的な運用です。

施工管理者はロール発注でどんな確認を行うか

管理人からのコメント

ロール発注は工程に合わせて繰り返し分割発注する方式で、在庫負担と保管スペースを抑えられる方法です。保管場所・保管期間・品質劣化(セメント・塗料など)に注意して使用期限内に使い切る計画も重要です。

材料の余剰在庫は廃棄物になるので発注量の精度が原価管理に直結します。

適正な請負代金の確保を法制化した品確法改正(令和元年)の概要は、国土交通省の資料(下図)に示されています。

品確法改正概要(令和元年)(国土交通省)
出所:国土交通省「新・担い手三法について」品確法改正概要(令和元年)。適正な請負代金の確保が法制化され、ロール発注による原価管理の精度は発注者との設計変更協議でも重要な根拠となります。

混同しやすい用語の整理

ロール発注 vs 随時発注

ロール発注は工程表にもとづいて計画的に繰り返す発注方式です。随時発注は必要が生じたときにその都度発注する方式です。

ロール発注は計画性が高く発注漏れが防ぎやすいのに対し、随時発注は柔軟ですが抜け漏れリスクがあります。

リードタイム vs 工期

リードタイムは発注から納品までにかかる時間のことです。工期は工事全体の着工から竣工までの期間です。

ロール発注ではリードタイムを逆算して発注タイミングを決めるため、リードタイムの把握が発注管理の基本になります。

建設副産物の現場分別品目区分は、国土交通省「建設副産物適正処理推進要綱」(下図)に定められています。

建設副産物現場分別品目区分表(国土交通省)
出所:国土交通省「建設副産物適正処理推進要綱」附表 建設副産物現場分別品目区分表。ロール発注で発注量を適正化することは、余剰材料による建設廃棄物の発生を抑制し、分別処理費用の低減にもつながります。

一問一答

Q.

ロール発注と一括発注の違いを一言で言うと?

ロール発注は工程に合わせて繰り返し分割発注する方式。一括発注はまとめて手配する方式。

ロール発注は在庫・保管スペースを抑えられるが、発注管理の手間が増える。

Q.

ロール発注でリードタイムを把握する目的は?

施工開始日に材料が確実に揃うように、リードタイムを逆算して発注タイミングを決めるため。リードタイムを把握しないと発注が遅れて材料不足になり、工程が止まる原因になる。

まとめ

バーチャート工程表とネットワーク工程表の違いは?を確認する

施工管理の基本は施工管理にまとめています。

参考法令・規格

  • 建設業法 第26条(施工管理)
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)材料章
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建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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