ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 設備
  3. > 電圧の区分と配電方式

電圧の区分(低圧・高圧・特別高圧)とは?配電方式と電線・電線管の使い分け

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

けんせつる

けんせつる

低圧って何ボルトまで?直流と交流で数字が違うの?

照明と動力で、配電方式も変わるの?

この記事の要点

電圧の区分は、電気設備技術基準で低圧・高圧・特別高圧の3つに分けられます。

  • 低圧:直流750V以下・交流600V以下。高圧:低圧を超え7,000V以下。特別高圧:7,000Vを超えるもの。
  • 配電方式:照明・コンセントは単相(単相2線100V・単相3線100/200V)、大型の動力は三相3線200V
  • 電線の使い分け:IV(ビニル電線)は屋内専用で地中電線路には使えない(地中はCVなどケーブル)。

電気設備の問題で毎回問われるのが、この「電圧の区分の数値」と「どの配電方式・電線を使うか」です。まず区分の数値を押さえます。

これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。

わかって合格る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

TAC出版/図解が多く全体像をつかみやすい定番。分野の用語は、この1冊で流れを押さえてから過去問に入ると解きやすくなります。

価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。

電圧の区分とは?低圧・高圧・特別高圧の3つ

電圧の区分は、電気設備技術基準(電技省令)で、低圧・高圧・特別高圧の3つに定められています。

引っかけの定番は、直流と交流で数値が違うこと、そして高圧の上限は7,000Vであることです。

区分直流交流
低圧750V以下600V以下
高圧750V超〜7,000V以下600V超〜7,000V以下
特別高圧7,000Vを超えるもの
電圧の区分(低圧・高圧・特別高圧)の境界を示す図
図:電圧の区分(模式図・幅は実際の電圧に比例しない)。低圧は交流600V以下・直流750V以下、高圧はそれ超〜7,000V以下、特別高圧は7,000V超。6,600Vは高圧受電の慣用値で法的上限ではない。

注意したいのが、ビルの受電でよく聞く6,600Vです。これは高圧で受電するときの受電電圧の慣用値で、法律上の高圧の上限ではありません。法的な上限は7,000V以下です。受電方式(高圧受電・低圧受電)そのものは別記事にまとめています。

直流のほうが交流より上限が大きい(直流750V・交流600V)のは、直流が交流より人体への危険性が相対的に低いとされるためです。数字を入れ替えた「直流600V・交流750V」が定番の誤りです。

建物の配電方式(単相と三相)

建物内では、負荷の大きさに合わせて配電方式を使い分けます。小さな負荷は単相、大きな動力は三相が基本です。

配電方式主な用途
単相2線式 100V照明・コンセントなど小さな負荷
単相3線式 100/200V住宅など。100Vと200Vの両方が取れる
三相3線式 200Vポンプ・ファンなど大型の動力(電動機)
三相4線式 240/415V大規模ビルの幹線などに用いられる

大型の動力に単相を当てるのは誤りです。電動機を安定して効率よく回すには回転磁界をつくりやすい三相3線式200Vが用いられます。照明は単相、動力は三相、と押さえます。

独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座で早めにたたき台を用意しておくと安心です。

電線・電線管の使い分け

配線では、使う場所に合った電線・電線管を選びます。場所違いの使用が引っかけになります。

過去問でどう問われたか

電気設備は、令和元年度から令和7年度まで、1級でくり返し問われています。引っかけは大きく3パターンです。

年度・級・No. 問われ方/引っかけ
1級 令和元年 No.17 ビニル電線(IV)を地中電線路に用いてよいとした → 屋内専用・地中はケーブル ←③電線
1級 令和3年 No.17 大型の動力に単相3線式100Vを当てた → 三相3線式200V ←②配電方式
1級 令和5年 No.17 低圧を直流600V・交流750Vとした → 直流750V・交流600V以下 ←①電圧区分
1級 令和7年 No.17 高圧(交流)の上限を6,600Vまでとした → 7,000V以下 ←①電圧区分

つまり低圧は直流750V・交流600V以下、高圧は7,000V以下(6,600Vは受電電圧の慣用値)、大型動力は三相3線200V・照明は単相、IVは屋内専用で地中はケーブル。電圧区分の数値と配電方式・電線の使い分けの取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。

まちがえやすいポイント

電気設備のNo.17は、似た数値の入れ替えで誤りの肢を作ってきます。「低圧は直流750・交流600」「高圧の上限は7,000」をセットで覚え、実務の慣用値6,600Vと法的上限7,000Vを区別しておくと引っかかりません。

配電方式は「照明=単相、動力=三相」、電線は「屋内=IV、地中=ケーブル」と用途で結びつけると、用途違いの肢に強くなります。

混同しやすい用語の整理

電圧区分の高圧 と 受電電圧6,600V

高圧は、電気設備技術基準の区分で「低圧を超え7,000V以下」を指す範囲です。6,600Vは、その範囲内で高圧受電するときに実際に使われる受電電圧の慣用値で、区分の上限ではありません。区分の上限は7,000Vです。

単相 と 三相

単相は、照明・コンセントなど小さな負荷向けの配電方式(単相2線100V・単相3線100/200V)です。三相は、ポンプやファンなどの電動機を効率よく回せる動力向けの方式(三相3線200V)です。負荷の大きさで使い分けます。

理解度チェック

Q.

低圧の上限は、直流・交流それぞれ何Vか。

答えを見る

直流は750V以下、交流は600V以下です。数値が逆の「直流600V・交流750V」は誤りです。

Q.

電気設備技術基準で、高圧の上限は何Vか。6,600Vとの違いは。

答えを見る

高圧の上限は7,000V以下です。6,600Vは高圧受電の受電電圧として実務で使われる慣用値で、区分の上限ではありません。

Q.

ポンプやファンなど大型の動力には、どの配電方式を用いるか。

答えを見る

三相3線式200Vです。照明・コンセントなど小さな負荷は単相を用います。

Q.

ビニル電線(IV)を地中電線路に用いてよいか。

答えを見る

用いてはいけません。IVは屋内専用の絶縁電線で、地中には外装で守られたCVなどのケーブルを用います。

まとめ

設備工事の施工管理全体は設備の施工管理にまとめています。

1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

地域開発研究所/用語を覚えたら過去問演習で定着。解説が丁寧な正統派。2級は2級のおすすめ参考書から。

独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る内容と料金の解説

独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。

参考資料

  • 電気設備に関する技術基準を定める省令(電圧の区分)
  • 電気設備の技術基準の解釈・内線規程(配電方式・電線の使用)
  • 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)国土交通省

資格を取ったら、次はキャリアと年収

施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。

建設業界専門の転職エージェント【RSG建設転職】▶

登録・相談は無料

独学で合格をめざすなら

使うテキスト・過去問で迷ったら、定番をまとめたこちらもどうぞ。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

経験記述の添削・通信講座

独学がきつい、第二次の経験記述が不安。そんな人は添削まで付く通信講座も選択肢です。

独学サポート事務局を見る ▶

内容・料金は公式で確認

けんせつる

けんせつる

施工管理の用語・過去問・受験ガイドを、初心者向けにやさしく案内します。

Topへ >>