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FRP防水とは?使われやすい場所と注意点

けんせつる

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FRP防水って何?どんな場面で使うの?

この記事の要点

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)を用いた塗膜防水の一種です。硬化後の防水層が硬く強度が高いため、人が歩いたり重量物を置く部位(ベランダ・屋上駐車場等)に向いています。

ウレタン防水との最大の違いは剛性の高さです。剛性が高いため下地の動き(揺れ・変形)に追従しにくく、建物全体の剛性が高い箇所に向いています。

FRP防水は住宅のベランダや駐車場の床防水工事によく使われる工法です。

硬くて強い防水層が特徴ですが、剛性が高い分、建物の変形に追従しにくいという性質もあります。

FRP防水とはどんな工法か

FRP(Fiber Reinforced Plastics)防水とは、ガラス繊維のシート(ガラスマット)に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させて硬化させる塗膜防水工法です。

FRP防水の特徴を整理するとこうなります。

例えば、木造住宅の2階バルコニーにFRP防水が多用されるのは、硬化が速くて工期が短くなること、耐摩耗性が高いことが理由です。一方、大きな屋上に使うのは避けた方がよいです。

なぜかというと、温度変化によってコンクリートスラブが伸縮するとき、硬いFRP層がひび割れてしまうからです。

向いている部位をまとめると次のとおりです。

FRP防水の適用部位は、FRP防水材工業会の資料(下図)に示されています。

FRP防水材工業会 FRP防水の適用部位(木造住宅バルコニー・学校屋上)
出所:FRP防水材工業会(FBK)「FRP塗膜防水工法とJASS8基準の概要」(2010年2月)p.3 FRP防水適用部位

FRP防水とウレタン防水は何が違うか

項目FRP防水ウレタン防水
防水層の性質硬い・剛性が高い弾性がある・柔軟
追従性低い(変形に追従しにくい)高い(変形に追従しやすい)
耐摩耗性高い(歩行・車載荷重に耐える)トップコートで保護が必要
向いている部位ベランダ・駐車場・小面積屋上屋上・大面積防水・改修工事
施工速度速い(樹脂の硬化が速い)各層の硬化に時間がかかる

ザックリ言えば、「硬さが必要な小面積にFRP、柔軟性が必要な大面積にウレタン」という使い分けです。

現場で何を確認すればよいか

施工は「①下地処理 → ②プライマー塗布 → ③ガラスマット貼付け・樹脂含浸・硬化(1層目)→ ④2層目(必要に応じて)→ ⑤トップコート塗布」の順で進めます。

FRP防水のプライマー塗りから防水用ポリエステル塗りまでの施工手順は、FRP防水材工業会の資料(下図)に示されています。

FRP防水材工業会 FRP防水施工方法(プライマー塗り・防水用ポリエステル塗り)
出所:FRP防水材工業会(FBK)「FRP塗膜防水工法とJASS8基準の概要」(2010年2月)p.9 施工方法(プライマー塗り・防水用ポリエステル塗り)

管理人からのコメント

FRP防水はガラス繊維マット・樹脂の積層数と硬化確認が品質管理の要です。下地の含水率が高いと接着不良・膨れの原因になるため、打設後28日以上の乾燥養生が必要です。

ベランダ・屋上では排水勾配を確保してから防水施工してください。

混同しやすい用語の整理

FRP防水 vs ウレタン防水

どちらも塗膜防水ですが、FRP防水は硬くて強い(剛性型)ウレタン防水は柔軟で追従性が高い(弾性型)です。「硬い=ベランダ・駐車場向き」「柔軟=大面積屋上・改修向き」と整理しましょう。

一問一答

Q.

FRP防水はウレタン防水と比べて追従性が高いか低いか?

低い(FRP防水の防水層は硬く、下地の変形に追従しにくい)。

Q.

FRP防水が特に向いている部位はどこか?

住宅のバルコニー・ベランダ床や駐車場など、耐荷重性が必要な部位。

Q.

FRP防水で下地に水分が多い状態で施工するとどうなるか?

硬化不良・剥離が生じる(FRP防水は下地の水分に弱い)。

まとめ

防水工事の種類と施工管理は防水・シーリングにまとめています。

ウレタン防水の特徴を確認する

塗膜防水の種類を確認する

参考資料

・JASS 8 防水工事(日本建築学会)

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省

・JIS A 5758 建築用シーリング材

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建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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