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けんせつる
鉄骨建方って何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
鉄骨建方とは、工場で製作した鉄骨部材(柱・梁等)を、現場でクレーンにより組み立てる工事のことです。
建方の流れは仮ボルト締め→建入れ直し(垂直・水平の精度調整)→本締め(高力ボルト・溶接)の順で進みます。建入れ直しは、本締め前の重要な精度確認工程です。
鉄骨造(S造)の躯体工事の核心が鉄骨建方です。
工場製作された鉄骨部材を現場でクレーンを使って組み立て、精度を確認しながら接合(ボルト・溶接)する工程を施工管理します。
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ここで扱うのは、柱・梁をクレーンでつり込んで組む一般的な建方です。ドームや体育館のように大スパンの屋根を架ける工事は、屋根が自立しないため専用の工法を使います(大空間鉄骨架構の建方)。
言い換えると、「仮ボルトで仮固定→垂直・水平の精度を確認・調整(建入れ直し)→本締めで固定」という流れを管理することが鉄骨建方の施工管理です。
建入れ直しとは、建方中に柱の垂直度(建入れ精度)を確認し、傾きを修正する作業です。
トランシット(経緯儀)や下げ振りで柱の垂直を確認し、ワイヤーロープ・ターンバックルで引っ張って調整します。
建入れ直しは本締め前に行います。本締めを終えてしまうと、後から建入れを修正することはできません。
ここは混乱しやすいところですね。
ワイヤロープの兼用可否・本設のターンバックル付き筋かいを使わない理由・大ブロックにまとめない話・木造の順序は、建入れ直しにくわしくまとめました(過去問21問の出方つき)。
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| 項目 | 仮ボルト | 本締め(高力ボルト) |
|---|---|---|
| 目的 | 建方中の仮固定・位置決め | 接合の本締め・構造耐力の確保 |
| 本数 | 1接合部あたり1/3以上・2本以上 | 全数 |
| タイミング | 建入れ直し前 | 建入れ直し・精度確認完了後 |
仮ボルトは「とりあえず固定する」ための仮止めで、後で高力ボルトに替えます。最終的な強度を担保するのは本締めです。
例えば、建入れ直しが不十分なまま本締めを始めてしまうと、柱の傾きが固定されてしまいます。本締め後に是正しようとすると大規模な手戻りになります。
混同しやすい用語の整理
建方は鉄骨部材を組み立てる工事全体。建入れ直しは建方工程の中で柱の垂直度を調整する作業です。
建入れ直しは建方の中の一工程です。
仮ボルトは建方中の仮固定用(後で抜く)。本締め(高力ボルト)は構造上の接合を完成させる最終締結です。
高力ボルトの本締めは建入れ直し完了後に行います。
鉄骨建方で、高力ボルトの本締め前に行うべき作業は?
建入れ直し(柱の垂直度・梁の水平度の確認・調整)。建入れ直し完了後に本締めを行う。
仮ボルトの締め付け本数の目安は?
1接合部あたり全ボルト数の1/3以上かつ2本以上。
> 高力ボルトの仮締めと本締めの違いは?を確認する
> 現場溶接と工場溶接の違いは?を確認する
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参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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管理人からのコメント
建方の流れは「仮締め→精度確認→本締め→溶接」の順を守ることが現場管理の基本です。特に建方精度(垂直・水平・通り)の確認は、後工程に直結するので都度計測して記録に残してください。