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タイルの浮きとは?打診検査の方法と接着不良の原因を整理

けんせつる

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タイルの浮きって何?どんな場面で使うの?

この記事の要点

タイルの浮きはモルタル充填不足・オープンタイム超過・下地の油分など施工不良によって生じます。

打診検査では打診棒でタイル面を叩き、詰まった音(正常)と空洞音(浮き)の違いで浮きを判定します。

タイル張り工事では、施工後にタイルの浮き(接着不良)が発生することがあります。

浮きが発生するとタイルが落下する危険があり、施工管理上の重要な確認ポイントです。浮きの原因・検査方法・施工管理のポイントを整理します。

タイルの浮きとはどんな状態か

タイルの浮きとは、タイルと張付けモルタル(接着材)の間、または張付けモルタルと下地の間に剥離(隙間)が生じた状態です。

浮いたタイルは外力・振動・熱膨張によって剥落するリスクがあります。浮きが生じると壁面・床面の防水性能も低下するため、外壁タイルでは特に定期点検と補修が重要です。

ザックリ言えば、「まだ落ちてはいないが、下地との密着が切れた状態」が浮きです。放置すると剥落につながるということです。

タイルの浮きはなぜ起きるか

例えば、夏場の直射日光が当たる外壁面で施工する場合、モルタルのオープンタイムが短くなりやすく、時間内に張り終えられないと接着不良が起きます。

打診検査とはどんな方法か

タイルの浮きを確認する代表的な方法が打診検査です。打診棒(テストハンマー)でタイル面を叩き、音の違いで浮きの有無を判断します。

目視で確認できない浮きも打診で発見できるため、完成後の検査では必ず打診検査を実施します。外壁では足場から打診するのか、ロボットによる非接触検査が使われる場合もあります。

張付けモルタルの充填率はどう確認するのか

タイル施工後の品質基準として、タイル裏面への張付けモルタルの充填率が重要です。充填率が低いとタイル裏面に空洞が生じ、浮き・剥落のリスクが高まります。

公共建築工事標準仕様書では、充填率は内装タイルで65%以上、外装タイルで80%以上などの基準が設けられています(仕様書による)。施工後に一部のタイルを剥がして確認する抜き取り検査が行われます。

現場で何を確認すれば浮き・剥落を防げるか

浮きが見つかった場合の補修はどうするのか

補修方法内容適用
エポキシ樹脂注入工法タイルに穴を開けてエポキシ樹脂を注入し、下地との接着を回復させるタイルを残したまま補修できる
張り替え工法浮きのあるタイルを撤去して新規タイルを張り替える浮きが広範囲・タイルが損傷している場合

平たくいえば、「タイルを残せるならエポキシ注入、残せないなら張り替え」という判断になるということです。

管理人からのコメント

タイルの浮きで現場管理上特に注意が必要なのは「施工直後の打診で発見できなかった浮きが、竣工後に急拡大する」ケースです。施工直後はモルタルがまだ完全に硬化していないため、打診音の判断が難しいことがあります。

引渡し前の最終打診は張付けから14日以上経過してから行うのが基本です。また、オープンタイムは気温・日照・風速によって大きく変わります。

夏の外壁面では10~20分で塗布可能時間を超えることがあるため、施工班のペース配分と材料管理が重要です。浮き補修にエポキシ樹脂注入を行う場合は、注入孔の位置・本数・注入圧力を記録として残してください。

混同しやすい用語の整理

タイルの浮き vs タイルの剥落

浮きはタイルと下地の間に隙間が生じた状態で、まだタイルは位置を保っています。剥落は浮いたタイルが実際に落下した状態です。

浮きは剥落の前段階であり、打診検査で早期に発見して補修することが重要です。

打診検査 vs 赤外線調査

打診検査は打診棒で叩いて音で判断する人力検査です。赤外線調査は赤外線カメラで温度分布から浮きを検出する方法で、高所の足場なしでの調査に対応できます。

一問一答

Q.

タイルの浮きを確認する検査方法の名称は?

打診検査(打診棒でタイル面を叩き、音の違いで浮きを判定)。

Q.

タイルが浮いている場合の音の特徴は?

ポンポンと軽い空洞音(濁った音)がする。

Q.

張付けモルタルのオープンタイムを超過すると何が起きるか?

モルタルが乾燥しすぎてタイルが接着不良になり、浮きが生じる。

まとめ

左官工事(モルタル下地)を確認する

軽量鉄骨下地を確認する

仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省
  • JASS 19(タイル工事)日本建築学会
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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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