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けんせつる
タイル工事って何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
タイル工事とは、外壁・内壁・床面にタイルを張り付ける仕上げ工事のことです。張付け方法にはモルタル張り・接着剤張り・ヴィブラート工法などがあります。
施工管理では浮き・剥離・白華の防止が最重要課題です。竣工後に外壁タイルが落下すると重大事故につながるため、接着の確認が特に重要です。
タイルは外壁・床・内壁に使われる仕上げ材料です。
美観だけでなく耐久性・防水性を持ちますが、施工不良による浮き・剥離・落下のリスクがあるため、施工管理が重要な工種です。
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| 工法 | 概要 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 密着張り | 下地モルタルの上にタイルを押しつけて張る。施工は上部から下部へ進める。 | 内壁・外壁 |
| 改良積上げ張り | タイル裏面にモルタルを盛り上げて下地に押しつける。1日の張付け高さは1.5m以下。 | 外壁・内壁 |
| 改良圧着張り | 下地・タイル裏面両方にモルタルを塗って圧着する。1回の塗り付け面積は2m2以内。 | 外壁・内壁 |
| マスク張り | 型板(マスク)を使ってタイル裏面に張付けモルタルを塗り付ける。金ごてで塗る。 | ユニットタイル・外壁 |
| 接着剤張り | 有機系接着剤でタイルを張る。外壁には一液反応硬化形を使用(練混ぜ不要)。 | 外壁・内壁・リフォーム |
| ヴィブラート工法 | 振動機でタイルを下地モルタルに押し込む工法。密着性が高い。 | 床タイル |
外壁タイルには改良圧着張りが多く使われます。下地とタイル裏面の両方にモルタルを塗って圧着するため、接着面積が大きくなって剥離しにくいです。
言い換えると、「外壁は改良圧着張り、内壁や床は用途に合わせて工法を選ぶ」ということです。
試験でよく問われるのが、各工法の「1日の施工高さ」や「1回の塗り付け面積」の数値です。
| 工法 | 施工上の制限 | 理由 |
|---|---|---|
| 改良積上げ張り | 1日の施工高さ 1.5m以下 | 自重で崩れるのを防ぐため |
| 改良圧着張り | 1回の塗り付け面積 2m2以内(塗り付けから張り終えるまで60分以内) | モルタルが乾く前に張り付けるため |
| 密着張り | 施工は上部から下部へ進める | 下部から張ると上部施工時の荷重で位置がずれるため |
| 床タイルの圧着張り | 張付けモルタルは2層に分けて塗り付ける(1度に塗り付けは×) | 均一な密着を確保するため |
| モザイクタイル張り | たたき押え時は目地部分がモルタルの水分で濡れるまで継続する | 下地との密着を確認するため |
改良圧着張りの「1回の塗り付け面積2m2以内」と床タイル圧着張りの「2層塗り付け」はともに試験に頻出です。
例えば、外壁タイルを張り終えた直後に打診ハンマーで全面をたたいていきます。「ポコポコ」という浮き音がしたらその箇所は接着不良なので、竣工前に必ず是正します。
混同しやすい用語の整理
張付けモルタルはタイルを下地に接着するためのモルタル(タイル裏面に塗布)。目地モルタル(目地材)はタイルとタイルの間の目地を充填するモルタルです。
配合・役割が異なります。
浮きはタイルが下地から部分的に離れ、まだ落下していない状態(打診でわかる)。剥離はタイルが実際に下地から離れて落下した状態です。
浮きを放置すると剥離(落下)につながります。
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外壁タイルの接着強度を確認するために行う試験です。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 合格基準 | 0.4 N/mm2以上 |
| 試験頻度 | 100m2以下ごとに1箇所、かつ全体で3箇所以上 |
要は、「100m2ごとに1か所引っ張って、0.4 N/mm2以上なら合格」ということです。
壁タイルの後張り工法は、令和5年から令和7年まで1級・2級で問われています。引っかけは大きく2パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 1級 令和6年 No.55 | 改良積上げ張りの張付けモルタルを下地モルタル面に塗るとした → 改良積上げ張りはタイル裏面に塗る ←②塗り方 |
| 2級 令和5年後期 No.23 | 密着張りを下部から上部へ張り進めるとした → 上部から下部へ張り進める ←①向き |
| 2級 令和6年後期 No.23 | 圧着張りの張付けモルタルを1度塗りとした → 2層に分けて塗る ←②塗り方 |
| 2級 令和7年前期 No.24 | 密着張りを下部から上部へ張り進めるとした → 上部から下部へ張り進める ←①向き |
つまり密着張りは上部から下部へ張り進める。下から積み上げるイメージにつられて「下から上」とするのが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
タイル張り後の浮き確認に使う方法は?
打診検査(打診ハンマーでタイル面をたたいて浮き音(空洞音)がないか確認する)。
改良圧着張りとはどんな工法か?
下地面とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗布して圧着する工法。接着面積が大きく、外壁タイルに適している。
改良圧着張りの1回の塗り付け面積はいくら以内か?
2m2以内。塗り付けてから60分以内に張り終えること。
「3m2以内」は誤り。
改良積上げ張りの1日の施工高さはいくら以下か?
1.5m以下。これを超えると自重でずれ落ちるおそれがある。
タイル引張強さ試験の合格基準は?
0.4 N/mm2以上。試験頻度は100m2以下ごとに1箇所、全体で3箇所以上。
密着張りの施工方向は上からか、下からか?
上部から下部へ施工する。下から上は誤り。
マスク張りにおいて、タイル裏面への張付けモルタルはどのように塗り付けるか?
金ごてを用いて塗り付ける。
外壁タイルの接着剤張りで使用する接着剤の種類は?
練混ぜの必要がない一液反応硬化形を使用する。
床タイルの圧着張りにおいて、張付けモルタルは1度に塗り付けてよいか?
×。2層に分けて塗り付けるのが正しい。
1度に厚塗りすると密着が不均一になる。
> 張付けモルタルと目地モルタルの違いを確認する
> 白華(エフロレッセンス)とは?を確認する
> タイル引張接着強度試験と0.4N/mm2の判定を確認する
仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。
過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集
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この用語が問われた過去問
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参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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管理人からのコメント
タイル工事で最も重要な施工管理ポイントは打診検査です。特に外壁タイルは施工直後だけでなく、14日以上経過してから最終確認を行うことが基本です。
改良圧着張りでは1回の塗り付け面積を2m2以内・60分以内に張り終えることを工程管理で徹底する。改良積上げ張りの1日施工高さ1.5m超えは自重によるずれ落ちリスクがあるため、1日の終わりに高さを確認することが大切です。