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令和4年度 1級建築施工管理技士 No.60を解説、タイル張り外壁の調査・改修(応用能力)

令和4年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.60は、小口タイル張り外壁の調査・改修に関する問題です。

この問題は施工管理法の応用能力問題で、5つの記述のうち不適当なものを2つ選びます。

この問題で問われていること

  1. 打診法
  2. 赤外線装置法と天候・時刻の影響
  3. タイル陶片のひび割れの改修
  4. 目地ひび割れの改修
  5. 浮きへのアンカーピンニング全面注入

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2・5(正しい2つではなく、不適当な2つが正解)

赤外線装置法は表面温度差から浮きを調べる方法で、日射や気温など天候や時刻の影響を受けるんです。また小面積で浮き代の小さい浮きは、全面注入ではなく部分的なアンカーピンニング等が適するんです。

不適当なのは選択肢25です。赤外線装置法は天候や時刻の影響を受ける、浮き面積が小さい場合に全面セメントスラリー注入は過大なわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 打診法はハンマー打撃の反発音の違いで浮きを調査する
2 ×(誤り) 赤外線装置法は天候・時刻の影響を受ける受けないは不適当
3 ○(正しい) 陶片ひび割れは斫って除去しタイル部分張替え工法で改修
4 ○(正しい) 目地のひび割れは不良目地を除き目地ひび割れ改修工法で改修
5 ×(誤り) 小面積・浮き代小は部分的な工法が適する。全面注入は過大で不適当

不適当なのは選択肢2と5です。赤外線装置法は表面温度差を利用するため天候や時刻の影響を受け、浮き面積が小さい場合に全面セメントスラリー注入工法を選ぶのは過大です。

不適当な2つのポイント(ここが誤り)

応用能力問題なので、不適当なものを2つ選びます。ここでは選択肢2と5が不適当です。

赤外線装置法は、浮き部と接着部の表面温度の差を赤外線カメラで読み取る方法です。表面温度は日射・気温・時間帯で変わるため、天候や時刻の影響を受けます。影響を受けないとする記述は誤りです。

改修工法は、浮きの面積や浮き代の大きさに応じて選びます。1箇所当たり0.2m²程度・浮き代1.0mm未満という小さな浮きに対して、全面にスラリーを注入する工法は過大で、部分的なアンカーピンニング等が適します。ザックリ言えば、赤外線は天候に左右される・小さな浮きに全面注入は過剰、この2つが不適当ということです。

覚え方

  • 赤外線装置法は天候・時刻の影響を受ける
  • 小面積・浮き代小は部分的工法で対応
  • 全面セメントスラリー注入は浮きが広い場合向き

一問一答

Q.

赤外線装置法は天候や時刻の影響を受けないか。

表面温度差を利用するため、日射や気温など天候・時刻の影響を受けます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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