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令和7年度 1級建築施工管理技士 No.26を解説、単位セメント量の最小値は240ではなく270kg/m³

けんせつる

けんせつる

単位セメント量の最小値って240でしたっけ?270でしたっけ?ここは間違えやすいポイントです。

この記事の要点

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、コンクリートの調合に関する問題です。正解は選択肢3。

令和7年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、コンクリートの調合に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。問題の条件は「普通コンクリート・計画供用期間の級は標準」です。

正解:選択肢3

JASS5では、普通コンクリートの単位セメント量の最小値は270kg/m³と定められています。「240kg/m³」では少なすぎて、所要の強度や耐久性を確保できない可能性があるため、誤りの記述です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) AE剤などを使用した場合の空気量は4.5%
2 ○(正しい) 普通ポルトランドセメント使用時の水セメント比の最大値は65%
3 ×(誤り) 単位セメント量の最小値は240kg/m³ではなく270kg/m³
4 ○(正しい) 無害でない骨材でも、コンクリート中のアルカリ総量を3.0kg/m³以下にすれば使用可能

選択肢3の「240kg/m³」という数値が誤りです。正しくは270kg/m³が最小値です。

この問題のポイント

この問題では、JASS5が定める普通コンクリートの調合の数値を正しく覚えているかが問われています。

空気量・水セメント比・単位セメント量・アルカリ総量と、似た数値が並ぶため、それぞれの基準値をセットで押さえておくのがコツなんです。

選択肢1

AE剤、AE減水剤、または高性能AE減水剤を用いた普通コンクリートの空気量は、JASS5で4.5%と定められています。

空気量はコンクリートの凍結融解抵抗性を高めるために管理する指標です。多すぎると強度が落ち、少なすぎると凍害の危険が高まります。

例えば、寒冷地での施工で空気量が不足していると、冬季の凍結融解サイクルでコンクリートがボロボロになることがあります。だからこそ4.5%という基準を守る意味があるんです。

選択肢2

水セメント比(W/C)は、コンクリートの強度と耐久性に直結する最も重要な調合パラメータです。

水セメント比が大きいほどコンクリートは軟らかくなりますが、強度や耐久性は低下します。JASS5では、普通ポルトランドセメントを使った計画供用期間の標準の場合、水セメント比の最大値を65%と定めています。

なんとなくイメージできましたか。水の量を増やしすぎると弱くなる、という感覚で捉えておくと忘れにくいです。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。単位セメント量とは、コンクリート1m³に含まれるセメントの質量のことです。

セメントが少なすぎると、コンクリートの強度発現が不十分になったり、水密性や耐久性が低下したりするわけです。

JASS5では、計画供用期間の級が標準の普通コンクリートにおいて、単位セメント量の最小値を270kg/m³と定めています。「240kg/m³」という数値は誤りで、正しくは270kg/m³が最小値です。

ザックリ言えば、「1立方メートルあたり少なくとも270kgのセメントは入れなさい」ということです。

けんせつるのひとこと

「240か270か」で迷う人が多いですが、270が正解と覚えてください。240という数値は配合計画によっては出てくることもありますが、JASS5の普通コンクリートにおける最小値の規定では270です。数値を30kg低く書いた選択肢は出題しやすいパターンなので注意が必要です。

選択肢4

アルカリシリカ反応(ASR)とは、骨材中の特定の鉱物がコンクリート中のアルカリ分と反応して膨張し、コンクリートにひび割れを引き起こす現象です。

アルカリシリカ反応性試験で「無害でない」と判定された骨材であっても、コンクリート中のアルカリ総量を3.0kg/m³以下に抑えれば使用することができます。

この条件を満たせば、反応を引き起こすアルカリ量を十分に低く抑えられるため、有害な膨張が起きにくくなるわけです。

覚え方

調合の数値は似たような値が多く、混同しやすいです。No.26の問題に出てきた数値を一度整理しておきましょう。

空気量4.5% / 水セメント比65%以下 / 単位セメント量270kg/m³以上 / アルカリ総量3.0kg/m³以下という4つの数値を押さえておくと、この分野の出題に対応できます。

一問一答

Q.

JASS5における普通コンクリートの単位セメント量の最小値はいくらか。

270kg/m³です。240kg/m³は誤りです。

Q.

普通ポルトランドセメントを用いた場合、水セメント比の最大値はいくらか(計画供用期間の級:標準)。

65%です。これを超えると強度・耐久性の低下につながります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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