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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.26を解説、コンクリートの運搬・打込み

けんせつる

けんせつる

暑い日のコンクリート、練ってから打ち終わるまで何分以内だったっけ?

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、コンクリートの運搬・打込み・締固めに関する問題です。正解は選択肢4。外気温25℃超で120分以内とした点が誤りです。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、コンクリートの運搬、打込み及び締固めに関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

練混ぜ開始から打込み終了までの時間は、外気温が25℃を超える場合は90分以内、25℃以下の場合は120分以内とします。選択肢4は25℃超なのに120分以内としているため誤りというわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 圧送開始前のモルタルは型枠内に打ち込まず富調合のものとする
2 ○(正しい) 粗骨材最大寸法20mmには呼び寸法100Aの輸送管を使用する
3 ○(正しい) 棒形振動機の加振はセメントペーストが浮き上がるまでとする
4 ×(誤り) 外気温25℃超は練混ぜから打込み終了まで90分以内(120分は誤り)

選択肢4は外気温25℃超で「120分以内」とした部分が誤りで、25℃を超える場合は90分以内とします(25℃以下なら120分以内)。

この問題のポイント

この問題では、コンクリートの打込み時間の限度を気温で区別できているかが問われています。

見るべきポイントは「外気温が25℃を境に時間が変わる」ということです。

気温が高いとコンクリートの水分が早く失われ、スランプが落ちて打ちにくくなります。

だから暑い日は時間を短く90分、涼しい日は120分まで、と上限を変えるわけです。25℃という境目を覚えておきたいですね。

選択肢1

圧送開始前の先送りモルタルが問われています。

ポンプ圧送の前に、輸送管の内面を潤滑させるためモルタルを先送りします。

このモルタルは骨材が少なく品質が一定でないため、型枠内には打ち込まず、富調合のものとします。配管をなじませる目的なので、この記述は正しいということです。コンクリートの受入れから打込みまでの管理が問われる場面ですね。

選択肢2

圧送する輸送管の呼び寸法が問われています。

輸送管が細すぎると粗骨材が詰まる閉塞の原因になります。

粗骨材の最大寸法が20mmの場合、呼び寸法100Aの輸送管を使用します。骨材寸法に対して十分な管径を選ぶ考え方で、この記述は正しいということです。

選択肢3

締固めの加振の目安が問われています。

棒形振動機(バイブレータ)でコンクリートを締め固めるとき、いつまで加振するかが大切です。

加振は、表面にセメントペーストが浮き上がってくるまでを目安とします。これで気泡が抜けて締固めが行き渡ったと判断できるので、この記述は正しいということです。打込み・締固めの基本どおりですね。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。練混ぜから打込み終了までの時間が問われています。

練混ぜ開始から打込み終了までの時間は、外気温が25℃を超える場合は90分以内、25℃以下の場合は120分以内とします。

問題文は外気温が25℃を超えているのに「120分以内」としているため誤りです。正しくは90分以内とすべきということです。

覚え方

打込み時間は、「暑い日は短く90分、涼しい日は120分」で整理すると間違えにくくなります。

気温が高いほど水分が早く飛ぶから時間を短くする、と理由から結びつけます。

外気温25℃超=90分以内 / 25℃以下=120分以内(境目は25℃)という順番でつなぐと、本番で迷わなくなるでしょう。

一問一答

Q.

練混ぜ開始から打込み終了までの時間は、外気温25℃超と25℃以下でそれぞれ何分以内か。

25℃を超える場合は90分以内、25℃以下の場合は120分以内です。

Q.

棒形振動機による締固めは、何を目安に加振を終えるか。

表面にセメントペーストが浮き上がるまでを目安とします。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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