けんせつる
継手と仕口の違いって何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
継手は同一方向に延びる木材同士をつなぐ接合形式です。仕口は異なる方向の木材を直角や斜めに組み合わせる接合形式です。
施工管理では、継手・仕口の位置・加工精度・隙間の有無・金物の取り付けを確認することが基本的な管理ポイントになります。
木造軸組工法では、柱・梁・桁・土台などの部材を組み合わせて架構をつくります。
この組み合わせ方に「継手」と「仕口」があります。名前は似ていますが、役割がまったく異なるので整理しておきましょう。
| 項目 | 継手 | 仕口 |
|---|---|---|
| 目的 | 同方向の木材を長さ方向につなぐ | 異なる方向の木材を角度をつけて組み合わせる |
| 代表例 | 土台の継手、梁の継手 | 柱と梁の取り合い、梁と桁の取り合い |
| 位置のルール | 受け材(柱や束)の心から150mm以上離した位置 | 柱心・梁心の交点近くに設ける |
| 主な加工形式 | 腰掛け鎌継ぎ、腰掛け蟻継ぎ | 渡り顎、大入れ蟻掛け、ほぞ差し |
ザックリ言えば、「同じ方向に伸ばすのが継手、違う方向に組み合わせるのが仕口」といいます。
継手は力が集中しやすい部分です。受け材(柱や束)の心の真上に継手があると、曲げ力でそこから折れやすくなります。
そのため、継手の位置は受け材心から150mm以上離すことが基本とされています。土台の継手は基礎の上に確実に載っている位置に設けることも重要です。
例えば、柱の根元(柱脚)は土台に「ほぞ差し」で固定し、さらにアンカーボルトや金物で緊結するという組み合わせが一般的です。
混同しやすい用語の整理
継手は「同じ方向の木材をつなぐ」接合。仕口は「違う方向の木材を組み合わせる」接合です。
どちらも「木材の接合」という意味では同じですが、目的・加工形式・位置の考え方が異なります。
プレカットは工場で継手・仕口を機械加工した木材です。現代の木造建築の多くはプレカット材を使います。
現場加工は大工が現場でノミや鋸で加工する伝統的な方法です。プレカットの場合は製作図での確認が管理の起点になります。
継手と仕口の違いを一言で説明すると?
継手は同一方向の木材を長さ方向につなぐ接合形式、仕口は異なる方向の木材を角度をつけて組み合わせる接合形式。
土台の継手の位置で守るべきルールは?
継手位置は受け材(柱・束)の心から150mm以上離した位置に設ける。また継手が基礎の上に載っていることを確認する。
(出題例:2級令和3年前期 問21)
> 木造軸組工法の建方と施工管理ポイントを確認する
> 筋かいと耐力壁の施工管理ポイントを確認する
RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
継手・仕口は加工精度が接合強度を左右します。プレカット材の場合でも現場搬入時に欠け・割れ・加工ミスがないか確認してください。
構造材の乾燥状態(含水率)も品質管理の重要な確認項目です。