けんせつる
検査と自主検査ってどう違うの?
この記事の要点
自主検査は施工者(ゼネコン・専門工事業者)が自ら行う検査で、「施工が設計図書・仕様どおりか」を自社でチェックします。
完了検査は発注者・監理者・行政等の第三者が行う検査です。施工管理者は自主検査を確実に実施し、第三者検査の前に不具合を発見・是正するのが役割です。
建築工事では、施工の各段階で複数の検査が行われます。施工者が自ら行う「自主検査」と、発注者・監理者・行政が行う「第三者検査」の違いを理解しておくことが施工管理の基本です。
どちらも「確認する」という意味では同じですが、誰が・いつ・何のために行うかがまったく違います。ここを整理しましょう。
自主検査とは、施工者(ゼネコン・専門工事業者)が施工の各段階で自ら行う検査です。施工が設計図書・仕様書・品質管理計画の基準を満たしているかを確認します。
自主検査の主な種類は次のとおりです。
ザックリ言えば、自主検査は「第三者に見せる前に自分たちで不具合を見つけるための検査」ということです。
第三者検査とは、発注者・工事監理者(設計事務所等)・行政が施工者とは独立した立場で行う検査です。
第三者検査の主な種類は次のとおりです。
例えば、完了検査で不適合が発覚しても、竣工後に修正できる部分は限られています。だから自主検査でその前に発見・是正することが重要です。
| 検査の種類 | 実施者 | タイミング |
|---|---|---|
| 工程内検査(自主検査) | 施工者 | 各工程完了後・次工程前 |
| 受入検査(材料検収) | 施工者 | 材料搬入時 |
| 社内検査 | 施工者(社内) | 竣工前 |
| 中間検査 | 行政 | 特定工程完了後 |
| 完了検査 | 行政 | 竣工後 |
| 監理者検査 | 設計事務所等 | 施工の各段階 |
確認申請から中間検査・完了検査までの手続きの流れは、国土交通省の資料(下図)に整理されています。
混同しやすい用語の整理
自主検査は施工の各段階で随時行う検査の総称です。社内検査は竣工前の最終段階で施工者の社内(品質管理部門・上位職)が行う特定の検査です。
社内検査は自主検査の一種です。
中間検査は行政が工事途中(特定工程)に行う検査です。完了検査は竣工後に行政が行う最終検査です。
いずれも建築基準法に基づく行政検査です。
ゴンドラ・クレーン等の定期自主検査対象機械と検査周期は、千葉労働局の資料(下図)に一覧化されています。
自主検査とは何か?
施工者(ゼネコン・専門工事業者)が施工の各段階で自ら行う検査。工程内検査・受入検査・社内検査などがある。
完了検査を行うのは誰か?
行政(特定行政庁または指定確認検査機関)。建築基準法に基づき竣工後に行われる第三者検査。
> 是正と手直しの違いを確認する
> 品質管理と出来形管理の違いを確認する
施工管理の基本は施工管理にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
自主検査は施工者が自ら実施する品質確認で、監理者検査の前段として重要です。自主検査で合格した結果を記録・保管し、監理者への提出資料として整理してください。
不合格があれば是正後に再検査を行い、記録に経緯を残します。