けんせつる
中間検査って、完成したものをチェックする検査だったっけ?
この記事の要点
令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.49は、品質管理における検査に関する問題です。正解は選択肢1。完成品が要求事項を満たすか判定するのは最終検査で、中間検査の説明ではありません。
令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.49は、品質管理における検査に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 完成品が要求事項を満たすか判定するのは最終検査。中間検査は工程途中の検査 |
| 2 | ○(正しい) | 無試験検査は試験せず品質・技術情報でロットを判定 |
| 3 | ○(正しい) | 購入検査は外部から受け入れる品物を判定する検査 |
| 4 | ○(正しい) | 抜取検査はサンプルを抜き取って試験しロットを判定 |
選択肢1は、中間検査の説明として最終検査の内容を述べた点が誤りで、中間検査は工程の途中段階で行う検査です。
この問題では、検査の種類それぞれが「どの段階で・何を判定するか」を区別できているかが問われています。
検査は、行う段階や方法によって名前が変わります。完成後なのか途中なのか、全数なのか抜取りなのか、試験するのかしないのか、ということです。
ザックリ言えば、中間検査は「途中の節目でのチェック」、最終検査は「出来上がりのチェック」だということです。ここは入れ替えられやすいところですね。
これが誤りを含む選択肢です。中間検査は、製品として完成したものが要求事項を満足しているかどうかを判定する場合に適用する、という記述です。
製品が完成したあとに要求事項を満たすか判定するのは、最終検査(完成検査)の役割なんです。
中間検査は、製品が完成する前、工程の途中の節目で行う検査です。次の工程に進めてよいかを途中で確認するためのものです。
例えば、鉄筋を組み終わってコンクリートを打つ前に行う配筋検査は、まさに中間検査にあたります。完成品を見るのではなく、途中段階を見るわけです。
つまり選択肢1は中間検査と最終検査の説明を入れ替えた記述で誤りということになります。
無試験検査は、サンプルの試験を行わず、品質情報・技術情報等に基づいてロットの合格・不合格を判定する、という記述です。
過去の実績や供給者の管理データが信頼できる場合に、改めて試験せず判定する方法です。
これは無試験検査の説明として正しいということです。
購入検査は、提出された検査ロットを購入してよいかどうかを判定するために行う検査で、品物を外部から受け入れる場合に適用する、という記述です。
例えば、生コンや鉄筋を現場に搬入したときの受入検査がこれにあたります。材料の受入の場面ですね。
これは購入検査の説明として正しいということです。
抜取検査は、ロットからあらかじめ定められた検査の方式に従ってサンプルを抜き取って試験し、その結果に基づいてそのロットの合格・不合格を判定する、という記述です。
全数を調べるのが難しい場合に、一部を抜き取って調べ、ロット全体の合否を決める方法です。
これは抜取検査の説明として正しいということです。
検査は「中間=途中の節目/最終=出来上がり」と段階で区別します。
「完成したものを判定する」という言葉が出てきたら、それは最終検査の話です。中間検査と書いてあれば入れ替えのひっかけだと気づけます。
正解:選択肢1。完成品の判定=最終検査→中間検査は工程途中=説明の入れ替え、という順番でつなぐと見抜けるでしょう。
製品として完成したものが要求事項を満たすか判定する検査は何か。
最終検査(完成検査)です。中間検査は工程の途中段階で行う検査です。
品物を外部から受け入れる場合に適用する検査は何か。
購入検査(受入検査)です。購入してよいかを判定します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1
「製品として完成したものが要求事項を満たすか判定する」というのは、実は最終検査(完成検査)の説明なんです。中間検査は、製品が完成する前の工程の途中段階で行う検査のことなわけです。検査の名前と段階を入れ替える、ありがちなひっかけですね。