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仕上げ表の読み方:床・壁・天井の記号と施工管理での使い方

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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仕上げ表って何が書いてあるの?現場でどうやって使えばいいの?

この記事の要点

仕上げ表は、各室・各部位(床・壁・天井)の仕上げ材の種類・品番・色番号を一覧にした図書です。材料発注・施工指示・完成検査のすべてに使う基本図書です。

施工管理では版数の確認(設計変更後の最新版を使っているか)と、発注タイミングの管理(廃番・特注品への対応)が重要な管理項目になります。

仕上げ表は、「この部屋の床は何か」「この廊下の壁は何色か」を全員が共有するための基準図書です。

読み間違えたり古い版を使ったりすると、施工後に「ここは違う材料だった」という手戻りが発生するわけです。

仕上げ表には何が書いてあるのか

仕上げ表は縦軸に「室名(部屋名)」、横軸に「部位(床・幅木・壁・天井)」を並べた表形式が一般的です。

各セルに仕上げ材の名称・品番・色番号が記載されています。

部位記載内容の例
床(FL)フローリング(○○メーカー品番 色:ウォールナット)・塩ビタイル・モルタル金ごて仕上げ等
幅木(はばき)木幅木・塩ビ幅木(高さ・色指定)
壁(W)クロス貼り(品番 色)・塗装仕上げ(○○塗料 色番号)・タイル張り等
天井(CL)石膏ボードクロス貼り・システム天井・コンクリート打放し等

記号や略称は設計事務所によって異なるため、図面の凡例欄を最初に確認します。

ザックリ言えば、「この表の記号と品番を使って材料を発注し、完成後に表の通りに仕上がっているかを確認する」という使い方をする図書です。

版数管理はなぜ重要なのか

設計変更で仕上げ材が変わることは施工中によくあります。

問題になるのは、変更前の古い版の仕上げ表で材料を発注してしまうケースです。

版数管理のポイントは次の通りです。是正につながるトラブルの多い箇所なので注意が必要です。

材料発注でどんなリスクに注意するのか

仕上げ表に記載された品番や色番号には、発注時に注意すべきリスクがあります。

廃番リスク

設計段階で指定された色番号が、施工時点でメーカーの廃番になっている場合があります。

発注前に必ずメーカーのカタログまたはメーカー担当者に現行品かどうか確認します。廃番の場合は代替品の選定を設計者・監理者と協議します。

特注品の納期

標準品にない色・サイズ・パターンを指定した場合、特注品として製造されるため納期が長くなります。

工程表と照合して、取付け工程に間に合うように早期発注することが必要です。

ロットによる色ムラ

同じ品番のタイル・フローリングでも、製造ロットが異なると色・質感にわずかな差が出る場合があります。

同一室内で使う材料はできるだけ同一ロットで発注するよう、数量を事前に正確に積算することが重要です。

実際の施工との照合はどうやるのか

仕上げ表の役割は材料発注だけではありません。施工中・施工後の照合確認にも使います。

例えば、設計変更で廊下の床材がタイルからビニル床タイルに変更になったとします。

古い版の仕上げ表を持っていた職人がタイルを貼ってしまった場合、タイルを全部撤去してやり直すことになります。これが版数管理を怠ったときの典型的なリスクです。

管理人からのコメント

仕上げ表で一番多いトラブルは「最新版の図面を全員が持っていない」問題です。

設計変更のたびに監督員から全業者に最新版を配布する仕組みを作らないと、誰かが古い版で施工します。週次の定例会議で版数の確認を議題に入れることを習慣にすると、このリスクをかなり減らせます。

もう一つは廃番の確認を後回しにすることです。

設計段階から時間が経っていると、指定された品番がカタログから消えているケースが思った以上に多いです。着工時に全品番の現行確認をまとめてやっておくことをおすすめします。

混同しやすい用語の整理

仕上げ表 vs 建具表

仕上げ表は床・壁・天井の仕上げ材を室ごとに一覧にした図書。建具表はドア・窓の種類・寸法・仕様を一覧にした図書。両方とも材料発注・施工確認に使うが、対象が異なる。

品番 vs 色番号

品番は材料の製品固有のコード(材質・サイズ等を含む)。色番号は同一品番の中での色の区別コード。発注時は品番と色番号を両方正確に指定する必要がある。

一問一答

Q.

仕上げ表の版数が変わっているかどうか、発注前にどうやって確認するか?

設計者に最新版の確認をとる。または仕上げ表の右下(表頭)に記載された版数・改訂日を手元の図面と設計者配布の最新版で照合する。発注直前に確認する習慣をつける。

Q.

指定された色番号が廃番になっていた場合、施工管理者はどう対応するか?

代替品の選定を設計者・監理者と協議する。施工者が勝手に似た色に変更しない。協議の結果を記録に残し、仕上げ表の改訂につなげる。

Q.

同一室内のタイルを複数回に分けて発注する場合、何に注意するか?

製造ロットの統一。同じ品番でも製造ロットが異なると色・質感にわずかな差が出る場合があるため、同一室内の材料は可能な限り同一ロットで発注する。そのために事前の数量積算を正確に行う。

Q.

施工者が古い版の仕上げ表で施工してしまった場合、誰の責任になるか?

最新版の図面を各施工者に配布する管理責任は元請の施工管理者にある。版数管理を怠った場合は元請の管理ミスとして扱われることが多い。常に最新版の配布と受領確認を記録する。

Q.

仕上げ表と建具表の違いは何か?

仕上げ表は床・壁・天井の仕上げ材を室ごとに一覧にした図書。建具表はドア・窓などの建具の種類・寸法・仕様を一覧にした図書。どちらも材料発注・施工確認に使うが対象部位が異なる。

まとめ

建具表の読み方と発注管理を確認する

設計図書の種類と優先順位を確認する

施工管理の基本は施工管理にまとめています。

参考資料

・国土交通省「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版」

・公共建築協会「建築工事監理指針」

けんせつる

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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