けんせつる
デミングサイクルって何?PDCAとどう違うの?
この記事の要点
デミングサイクルとは、品質管理を継続的に改善するための管理サイクルです。Plan(計画)→ Do(実施)→ Check(確認)→ Act(処置)の4段階を繰り返すことで、品質を継続的に向上させます。
PDCAサイクルとも呼ばれ、建築施工管理における品質管理の基本概念として建築士試験・施工管理技士試験に出題されます。
「デミングサイクル」と「PDCAサイクル」は同じものです。
品質管理の先駆者であるW・E・デミング博士が提唱した管理サイクルがPDCAサイクルで、日本ではデミングサイクルとも呼ばれています。
| 段階 | 英語 | 内容 | 建築施工管理の例 |
|---|---|---|---|
| P(計画) | Plan | 目標を設定し、達成するための計画を立てる | 品質計画書・施工計画書の作成。検査基準・管理値の設定 |
| D(実施) | Do | 計画に基づいて実際に施工・作業を行う | 計画書に従って施工を実施。施工記録・写真を取る |
| C(確認) | Check | 実施結果が計画通りかどうかを確認・評価する | 出来形検査・品質検査の実施。計画値と実測値を比較する |
| A(処置) | Act | 確認結果をもとに改善措置を行い、次のサイクルに活かす | 不具合の是正・手順の見直し。改善内容を次工程の計画に反映する |
ザックリ言えば、「計画して→やって→確認して→直す」を繰り返すことで品質が継続的に高まるということです。
建築施工管理では、PDCAサイクルは4管理のあらゆる場面で使われることになります。
例えば、コンクリートの打設品質管理なら「配合計画書の作成(P)→ 打設実施(D)→ スランプ試験・圧縮強度試験(C)→ 不合格時の対処・次回計画への反映(A)」というサイクルを回すです。
デミングサイクルで最も重要かつ忘れられがちなのがAct(処置)の段階です。
Actでは、Checkで見つかった問題点に対して次の2つを行います。
Actをせずに施工を続けると、同じ不具合が繰り返されることになります。Act(処置)の結果を次のPlan(計画)に反映させることで、サイクルが「螺旋状に上昇」し品質が向上します。
混同しやすい用語の整理
どちらも同じものを指します。PDCAサイクルはPlan・Do・Check・Actの頭文字をとった呼び方。
デミングサイクルはこの考え方を提唱したW・E・デミング博士の名前をとった呼び方です。試験ではどちらの表現も使われます。
Checkは「結果を評価・確認する」段階です。Actは「Checkの結果をもとに改善措置を取る」段階です。
検査を実施しただけではCheckで終わりです。そこから是正・改善につなげてはじめてActになります。
ゴンドラ・クレーン等の定期自主検査の対象機械と検査周期は、千葉労働局の資料(下図)に一覧化されています。
デミングサイクル(PDCAサイクル)の4段階を順番に答えよ。
Plan(計画)→ Do(実施)→ Check(確認)→ Act(処置)の順。この4段階を繰り返すことで品質を継続的に改善する。
デミングサイクルのAct(処置)では何を行うか?
Checkで確認した問題に対して是正処置(不具合の修正)と予防処置(再発防止のための計画・手順の見直し)を行い、その結果を次のPlanに反映させる。
施工管理の基本は施工管理にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
PDCAサイクルは計画(Plan)→実行(Do)→確認(Check)→改善(Act)の繰り返しです。施工管理では「施工計画書作成→施工→自主検査→是正・手直し」がPDCAに対応します。
「確認(Check)」の記録が次のサイクルの「計画(Plan)」改善につながります。