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けんせつる
鉄骨さび止め塗装の施工管理ポイントって、どういうこと?
この記事の要点
鉄骨さび止め塗装とは、鉄骨の表面にさび止め塗料を塗って腐食(さび)を防ぐ措置のことです。通常は工場で製作時に1回目の塗装(工場塗装)を行い、現場での建方後に溶接部・損傷箇所等へ現場塗装を行います。
施工管理では塗装禁止部位の確認・塗り残し・損傷の補修確認が主なポイントです。
鉄骨は空気中の酸素・水分でさびます。
さびが進行すると断面が減少して強度が低下します。さび止め塗装は鉄骨の耐久性を確保するための基本管理です。
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鉄骨のさび止め塗装は工場と現場の2段階で行われることが一般的です。
| 区分 | タイミング | 管理のポイント |
|---|---|---|
| 工場塗装 | 工場での製作後、現場搬入前 | 塗り残し・塗装禁止部位の確認。工場検査または搬入時に確認する |
| 現場塗装(補修塗り) | 建方後・溶接後 | 現場溶接部・高力ボルト接合部周辺・建方中の損傷箇所への補修塗り確認 |
言い換えると、「工場でほぼ全面塗装し、現場作業で生じた傷や溶接部分を現場で補修塗りする」という流れになります。
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さび止め塗装には塗装禁止部位があります。塗ってはいけない場所に塗装すると接合や溶接の品質に支障をきたします。
フランジの摩擦面に塗装すると滑り係数が低下し、接合強度が落ちてしまいます。塗装禁止で管理し、接合後に端部のみ補修塗りします。
溶接する箇所に塗料があると溶接欠陥(気孔・割れ等)の原因になります。溶接完了後に補修塗りします。
コンクリートとの付着を妨げる可能性があるため、埋込部は塗装しないことが多いです。
例えば、工場塗装で高力ボルト摩擦接合面まで塗装されてきた場合、現場でそのまま組み立てると滑り耐力が設計値を下回ることになります。工場からの搬入時に摩擦面の養生(マスキング)状態を確認します。
例えば、建方中にワイヤロープが当たって塗膜が大きく剥がれた箇所を見落としていた、という事例があります。さびが発生し始めてから発覚しても、既に鉄骨が内部に組み込まれていて対処が難しくなります。
建方完了後の全面点検が重要です。
混同しやすい用語の整理
さび止め塗装は鉄骨の腐食(さび)を防ぐための塗装です。耐火塗料(膨張型塗料)は火災時に発泡して断熱層を形成し、鉄骨の耐火性能を確保するための塗装です。
目的が全く異なります。耐火塗料はさび止め塗装の上に塗布する場合もありますが、機能が違います。
工場塗装は製作工場で行う塗装で、均一な塗膜厚が確保しやすい。現場塗装は建方後に行う補修塗りで、工場塗装の損傷・溶接部等に対して行います。
どちらも同じさび止め塗料を使いますが、施工環境・管理方法が異なります。
高力ボルト摩擦接合面にさび止め塗装をしてはいけない理由は?
摩擦接合面に塗装があると滑り係数が低下し、ボルト接合部の設計上の滑り耐力を確保できなくなるため。摩擦接合面は素地のままで管理し、ボルト接合後に端部のみ補修塗りする。
現場溶接部のさび止め塗装はいつ行うのか?
溶接完了後にケレン(スラグ・さびの除去)を行ってから補修塗りを行う。溶接前に塗装すると溶接欠陥の原因になる。
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参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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管理人からのコメント
さび止め塗装は素地調整の等級(動力工具処理のSt2・St3、ブラスト処理のSa2.5など)と使用塗料の品種・塗り重ね間隔を確認してください。
高力ボルト摩擦接合面・現場溶接箇所は塗装禁止なので養生管理が重要です。