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建具表の読み方:有効寸法・枠寸法・防火認定と施工管理の確認ポイント

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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建具表って何が書いてあるの?どうやって読めばいいの?

この記事の要点

建具表は、建物に取り付けるドア・窓・シャッターなどの建具について、記号・寸法・材質・仕様・防火性能を一覧にした図書です。

施工管理では有効寸法と枠寸法の違いを正確に把握することが最初のポイントです。また防火区画に使う防火設備の認定番号の確認と、特注品の発注管理タイミングが重要な管理項目になります。

建具表は、発注・搬入・取付け確認のすべてに使う図書なんです。読み方を間違えると、枠の大きさを誤発注して手戻りが発生します。

基本的な構成と、現場で特に混乱しやすいポイントを順に見ていきましょう。

建具表には何が書いてあるのか

建具表には、建物内の各建具について以下の情報が一覧で記載されています。

記載項目内容
建具記号平面図・立面図の建具番号と対応するコード(例:D-1、W-2、SD-1)
寸法有効寸法(W×H)または枠寸法。どちらを記載しているかは図面仕様による
材質木製・アルミ製・スチール製・ステンレス製など
仕上げ・色塗装色・ラミネート仕上げ・アルマイト処理など
ガラスの種類透明・すりガラス・網入りガラス・Low-Eガラスなど
金物・錠前レバーハンドル・シリンダー錠・クローザーなど
防火性能防火設備・特定防火設備の区別、認定番号
数量各タイプの建具が何カ所に取り付くか

記号の先頭アルファベットは建具の種類を示すことが多く、D(ドア)・W(窓)・SD(スチールドア)・AW(アルミ窓)などが一般的です。ただし設計事務所によって記号体系が異なるため、凡例を必ず確認します。

有効寸法と枠寸法はどう違うのか

ここは混乱しやすいところですね。建具表に書いてある「W=900, H=2100」という数値が何を意味するかは、有効寸法か枠寸法かで30~50mm程度変わります。

有効寸法(ゆうこう寸法)は、建具を開けたときに実際に人・物が通れる開口の幅・高さです。

枠寸法(わく寸法)は、建具枠全体の外寸で、壁の開口部に合わせて設置する基準となる寸法です。

ザックリ言えば、「通れる穴のサイズが有効寸法、枠ごと取り付ける穴のサイズが枠寸法」という関係です。

例えば、車椅子対応で有効幅800mm以上が必要な場合、枠寸法は850~900mm程度になります。建具表の寸法がどちらを指しているかを確認せずに発注すると、壁の開口部の大きさが合わなくなるわけです。

設計図書の凡例欄または特記仕様書で、「建具表の寸法は有効寸法(または枠寸法)で示す」という記載を最初に確認するのが基本です。

防火設備の認定番号はどこで確認するのか

防火区画に設ける防火設備・特定防火設備は、建築基準法上の認定品を使用する必要があります。

建具表に「防火設備 認定番号:〇〇」と記載がある場合、発注する建具の認定番号が設計図書の指定と一致しているかを確認します。

施工管理での確認ポイントは次の通りです。

発注管理と搬入確認で何を見るのか

建具は特注品が多く、発注から納品までに1~3ヶ月かかる製品もあります。

施工計画書の工程と照合して、取付け工程に間に合う時期に発注できているかを確認します。

発注前の確認

搬入時の確認

例えば、防火設備の扉を現場で確認した際、認定ラベルがない(または剥がれている)製品が搬入されることがあります。

この場合はメーカーに承認書の提出を求め、工事写真と合わせて記録に残すことが重要です。

管理人からのコメント

建具表のトラブルで多いのが「有効寸法と枠寸法の取り違え」による発注ミスです。

特に新入社員が初めて発注業務を担当する際に起きやすく、壁の開口部をやり直すことになると工程とコストへの影響が大きくなります。設計者に「この寸法は有効?枠?」と確認するのは恥ずかしいことではなく、必須の確認事項です。

もう一つ注意したいのが、建具表の版数管理です。

設計変更で建具の仕様が変わったにも関わらず、古い版の建具表で発注してしまうケースがあります。最新版の図面で発注したことを必ず記録に残しておきましょう。

混同しやすい用語の整理

有効寸法 vs 枠寸法

有効寸法は建具を開けたときに実際に通れる開口の大きさ。枠寸法は建具枠の外寸で、壁の開口部に合わせる寸法。建具表がどちらを記載しているかは図面によって異なる。

防火設備 vs 特定防火設備

防火設備20分耐火の認定品。特定防火設備1時間耐火の認定品。旧称の「乙種防火戸」「甲種防火戸」は平成27年の建築基準法改正で廃止されており、現在は使わない名称です。

一問一答

Q.

建具表で「W=900, H=2100」と記載されている場合、この数値は何を意味するか確認するには何を見るか?

設計図書の凡例欄または特記仕様書。「建具表の寸法は有効寸法(または枠寸法)で示す」という記載を確認する。どちらかによって、壁の開口部の大きさが30~50mm程度変わる。

Q.

防火区画に使う防火設備の認定番号は、施工管理上どのタイミングで確認するか?

搬入時。搬入された建具の認定ラベル(または承認書)の番号が設計図書の指定と一致しているか確認する。認定ラベルがない場合はメーカーに承認書の提出を求める。

Q.

「特定防火設備」と「防火設備」の耐火時間の違いは何か?

特定防火設備は1時間耐火、防火設備は20分耐火。防火区画の種別によって必要な性能が異なるため、設計図書で指定された種別を確認する。

Q.

建具の特注品を発注する際に特に注意すべき点は何か?

納期リードタイム。特注品は発注から納品まで1~3ヶ月かかる場合があるため、施工計画の取付け工程に間に合う時期に早期発注する。工程表と照合して発注タイミングを管理する。

Q.

建具表の数量と平面図の建具位置の数が一致しない場合、どう対応するか?

設計者に確認する。勝手に発注数量を判断しない。確認の結果は記録に残し、最新版の図面で発注する。

まとめ

設計図書の種類と優先順位を確認する

建具工事の施工管理ポイントを確認する

施工管理の基本は施工管理にまとめています。

参考資料

・国土交通省「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版 第16章 建具工事」

・建築基準法第2条第9号の2・第9号の3(防火設備・特定防火設備)

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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