けんせつる
総合図と施工図ってどう違うの?
この記事の要点
施工図は各工種(建築・設備・電気等)が施工するために設計図をもとに詳細化した図面です。
総合図は複数工種の施工図を1枚に重ね合わせ、各工種の干渉(ぶつかり)がないかを確認するための図面です。総合図は工種間の「ぶつかり確認」が目的で、特に天井内の設備配管・ダクト・構造体の干渉チェックに使われます。
建築工事では建築・設備(空調・衛生)・電気の複数工種が同じ空間に施工されます。
各工種が別々に施工図を作ると、天井内でダクトと配管がぶつかるなどの干渉が発生します。これを事前に防ぐのが総合図の役割です。
施工図とは、設計図(建築主・設計事務所が作成)をもとに、施工者(ゼネコン・専門工事業者)が実際の施工に必要な詳細寸法・納まりを記載した図面です。
各工種が自工種の施工図を作成します。
例えば、設備業者はダクトルートの施工図を、電気業者はケーブルラックの施工図をそれぞれ独立して作成します。
ここが問題の出発点になります。それぞれが独立して作るので、重ねてみると「ぶつかっている」という事態が起きます。
総合図(そうごうず)とは、建築・設備・電気などの各工種の施工図を1枚(または同じ縮尺)に重ね合わせ、工種間の干渉・取り合いを確認するための図面です。
「コーディネーション図」とも呼ばれます。ザックリ言えば、「全工種の施工図を重ねて、ぶつかりがないかをチェックするための図面」ということです。
主な確認内容です。
例えば、天井内の懐(ふところ)が500mmしかないのに、ダクト300mm・配管150mm・ケーブルラック100mmを重ねると550mmになってしまう、というような問題をこの段階で発見します。
| 項目 | 施工図 | 総合図 |
|---|---|---|
| 作成者 | 各工種の施工業者 | 元請(ゼネコン等)が統合・作成 |
| 目的 | 各工種の施工詳細を表す | 工種間の干渉・取り合いを確認する |
| 内容 | 寸法・材料・納まり | 複数工種を重ね合わせた干渉チェック |
| 作成時期 | 各工種の施工前 | 各工種の施工図が揃った後に作成 |
ここは混乱しやすいところですね。施工図がなければ総合図は作れません。
施工図が先、総合図が後、という順番をしっかり押さえておきましょう。
混同しやすい用語の整理
施工図は各工種が個別に作成する詳細図。総合図は複数工種の施工図を重ね合わせた干渉チェック用の図面です。
総合図は施工図がなければ作れません。
設計図は設計事務所が作成する意匠・構造・設備の計画図。施工図はそれをもとに施工者が実際の施工用に詳細化した図面です。
詳しくは施工図と設計図の違いを参照してください。
総合図を作成する目的は?
複数工種(建築・設備・電気等)の施工図を重ね合わせ、工種間の干渉(ぶつかり)・取り合いを事前に確認するため。
総合図は何をもとに作成されるか?
各工種の施工図(建築・設備・電気の施工図)を重ね合わせて作成する。
> 施工図と設計図の違いを確認する
> 施工計画書とは何かを確認する
施工管理の基本は施工管理にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
総合図は設備・建築・構造の取合い調整のために各施工図を重ね合わせた図面です。干渉箇所(梁と配管のクリアランス不足など)を事前に見つけることが目的で、早期作成が効果的です。
確認結果は関係業者全員と共有し、変更内容を全図面に反映してください。