けんせつる
ウレタン塗装って建物のどこに使うの?施工管理でどこを確認すればいいの?
この記事の要点
ウレタン塗装は、ウレタン樹脂を主成分とした塗料を塗布する塗装工事です。耐久性・耐候性・耐摩耗性が高く、鉄骨・木材・コンクリート・金属など幅広い下地に対応します。
施工管理では下地処理の確認(ケレン・清掃)・塗布量と膜厚の管理・乾燥時間の確保の3点が主な確認ポイントです。特に湿度・温度の環境条件が塗膜の品質に大きく影響します。
ウレタン塗装は下地処理と膜厚管理が品質を左右します。施工管理の確認事項を整理しましょう。
ウレタン塗料はポリウレタン樹脂を主成分とした塗料で、2液型(主剤+硬化剤を混合)と1液型があります。
建設現場では、鉄骨の仕上げ塗装・コンクリート床の表面保護塗装・外壁塗装などによく使われます。
塗装品質は下地処理で8割決まると言われます。下地確認ポイントは次の通りです。
一般的な塗布手順は次の通りです。
施工管理での確認は次の通りです。
混同しやすい用語の整理
ウレタン塗装は仕上げ・保護を目的とした塗装(主に乾燥・硬化タイプ)。ウレタン防水はウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する防水工事(弾性タイプ)。材料はどちらもウレタン樹脂ベースだが、用途・仕様・膜厚が大きく異なる。
どちらも高耐久の外壁塗装材料。ウレタン塗装は耐用年数10年程度。フッ素塗装は耐用年数15~20年程度でより高耐久。コストはフッ素の方が高い。
ウレタン塗装の下地処理で確認すべき主な項目は何か?
①ケレン(さび・旧塗膜・油の除去)の等級確認、②含水率の確認(コンクリート・木材下地の場合)、③下地の凹凸・欠損の補修。下地処理が不十分だと密着不良・ふくれの原因になる。
ウレタン塗装の施工を中止すべき環境条件はどれか?
気温5℃以下・湿度85%以上の条件では施工を中止する。低温では塗膜が乾燥しにくく、高湿度では結露・密着不良の原因になる。
塗膜のふくれ・はがれが起きる主な原因は何か?
①乾燥時間不足のまま次の層を塗布した(溶剤が揮発できずふくれる)、②下地の含水率が高い状態で塗布した、③下地処理が不十分で密着力が低い。
> 建築塗装の種類とは?を確認する
仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。
参考資料
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第18章 塗装工事
・JASS 18 塗装工事(日本建築学会)
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
ウレタン塗装で気をつけたい問題として「乾燥時間を守らずに次の層を塗布した」ことによるふくれ・はがれです。
現場の工程を急ぐために乾燥時間を短縮することが根本原因です。仕様書の乾燥時間は守ることが品質管理の基本です。
もう一つは「気温・湿度の確認をしないまま施工した」問題です。
冬季の外壁塗装で気温が低いと塗膜が乾燥せず不具合が生じます。施工前の環境条件確認(温湿度計)と記録が大切です。