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けんせつる
素地ごしらえって何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
素地ごしらえとは、塗装工事の前に塗装面(素地)を清掃・補修・調整する作業の総称です。素地の汚れ・さび・油分・凹凸を取り除き、塗料が均一に密着できる状態に整えます。
素地ごしらえが不十分だと、塗料が剥がれる・ムラになる・さびが再発するなどの塗装不良につながります。塗装品質の大半は素地ごしらえの質で決まります。
「塗装は素地ごしらえが9割」とも言われるほど、塗装前の下地準備が重要です。
いくら良い塗料を使っても、素地の状態が悪ければ十分な塗膜性能を発揮できません。
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| 作業 | 内容 | 対象 |
|---|---|---|
| ケレン | さび・旧塗膜・汚れを研磨・除去する | 鉄鋼面(鉄骨・鋼板等) |
| 清掃・脱脂 | 油分・ほこり・汚れを取り除く | 全面 |
| パテ埋め・不陸補修 | 凹凸・ひび割れをパテで平滑にする | コンクリート・モルタル面 |
| 目止め | 素地の吸込みを均一にするための処理 | 木部・コンクリート面 |
言い換えると、「汚れを取り除き、凹凸をなくし、吸込みを均一にする作業の総称」が素地ごしらえです。
ケレン(clean が訛った左官・塗装用語)とは、鉄鋼面の旧塗膜・さび・異物を研磨・除去する作業です。ケレンの程度によって1種〜4種に分類されます。
例えば、橋梁や重防食が求められる構造物には1種ケレン(ブラスト処理)が使われます。一般建築の鉄骨は塗り替え仕様に合わせて2種〜3種が多いです。
仕様書に種別が指定されている場合は必ず確認します。
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塗装工事の素地ごしらえは、令和5年から令和6年まで2級で出題されています。どちらも誤りの選択肢は処理の順序で、引っかけは大きく2パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 2級 令和6年後期 No.26 | けい酸カルシウム板の吸込止めを穴埋め・パテかいの後に塗るとした → 吸込止めはパテかいの前。後では吸込みムラが残る ←①順序 |
| 2級 令和5年前期 No.26 | モルタル面の吸込み止めをパテかいの後に行うとした → 吸込み止めはパテかいの前。先に下地の吸込みを均一にする ←①順序 |
つまり素地ごしらえは吸込み止め(シーラー)が先、パテかいが後。この順序を逆にした記述が誤り(パテの後で吸込み止めをしても吸込みムラは消えない)です。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
素地ごしらえは塗料を塗る前の清掃・補修・研磨等の準備作業全般。下塗りは素地ごしらえの後、最初に塗る塗料(プライマー・シーラー等)です。
素地ごしらえ→下塗り→中塗り→上塗りの順です。
ケレンは主に鉄鋼面のさび・旧塗膜除去を指す塗装前処理の専門用語。研磨は表面を滑らかにする行為の総称で、塗装前の素地調整(サンドペーパーがけ等)を指すこともあります。
素地ごしらえとは何か?
塗装工事前に塗装する面(素地)の汚れ・さび・油分・凹凸を除去・補修して、塗料が均一に密着できる状態に整える作業の総称。
ケレン1種とはどんな作業か?
ブラスト処理(研磨材を高圧で吹き付けて旧塗膜・さびを全面除去する工法)。重防食仕様の鉄骨に使われる。
> 塗装工事とは?下塗り・中塗り・上塗りの役割を確認する
> シーラーとプライマーの違いを確認する
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参考資料
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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管理人からのコメント
素地ごしらえの管理で現場でよく問題になるのは、ケレン種別が仕様書と異なる場合です。「ケレンをした」と記録されていても、仕様書で「2種ケレン」が指定されているのに「4種ケレン(ブラシがけ程度)」しか実施されていないケースがあります。
施工前に仕様書のケレン種別を確認し、使用機械・実施状況を写真記録に残します。また、コンクリート・モルタル面の含水率確認は専用計器で測定し、仕様書の許容値(一般に10%以下)以下であることを確認してから塗装開始することが重要です。