けんせつる
吸込止めって、パテで穴を埋めた後に塗ればいいんだっけ。
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、塗装工事における素地ごしらえに関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 亜鉛めっき鋼面の付着物はワイヤーブラシで除去する |
| 2 | ×(誤り) | 吸込止めは穴埋め・パテかいの前に塗る。後では誤り |
| 3 | ○(正しい) | 鉄鋼面の黒皮はショットブラスト処理で除去する |
| 4 | ○(正しい) | 木部面の穴埋めは節止めの後にパテを充填する |
選択肢2は、けい酸カルシウム板の吸込止めを穴埋めやパテかいの後に塗布するとしている点が誤りで、正しくは前に塗ります。
この問題は、素地の種類ごとに、下地処理の方法や順序が正しいかを問うています。
特にけい酸カルシウム板は、塗料を吸い込みやすい素地なんです。
ここは作業の順序を取り違えると失敗しやすいところですね。
ザックリ言えば、吸い込みを止めてからパテで形を整える、という順番になっている、ということです。
選択肢1は亜鉛めっき鋼面の付着物除去についての記述です。
めっき面にゴミや浮いた汚れが付いていると、塗料がうまく密着しません。
そこでワイヤーブラシでこすって付着物を落とします。例えばさび汚れや油分を物理的に除去するイメージですね。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「けい酸カルシウム板面の吸込止めは、穴埋めやパテかいの後に塗布した」とありますが、ここが誤りです。
けい酸カルシウム板は多孔質で、塗料を吸い込みやすい素地なんです。そのまま塗るとムラやはがれの原因になります。
これを防ぐのが吸込止め(シーラー)です。先に板全体へ吸込止めを塗り、吸い込みを抑えてから穴埋めやパテかいに進みます。
順序が逆になっているため、選択肢2が不適当ということです。
選択肢3は鉄鋼面の黒皮除去についての記述です。
黒皮(ミルスケール)は、鋼材の表面にできる酸化皮膜です。塗膜の下で黒皮がはがれると、塗装ごと浮いてしまうんです。
そこで鋼の粒を吹き付けるショットブラスト処理で黒皮を除去します。記述のとおりなので適当ですね。
選択肢4は木部面の穴埋めについての記述です。
木の節からはヤニが出て、塗膜を変色させたり浮かせたりします。これを防ぐのが節止めです。
先に節止めをしてヤニを抑え、そのあとパテを充填して穴を埋めます。記述のとおりなので適当です。
素地ごしらえは、「下地の性質を止めてから形を整える」と考えると順序を間違えにくくなります。
吸い込みを止める吸込止めが先、形を整えるパテが後、という流れなんです。
けい酸カルシウム板は吸込止めが先、パテかいは後とセットで覚えておくと、選択肢2のような順序の逆を見抜けるでしょう。
けい酸カルシウム板面の吸込止めは、穴埋めやパテかいの前と後のどちらに塗るか。
前に塗ります。先に吸い込みを止めてからパテで形を整えます。
鉄鋼面の黒皮を除去するのに用いる処理を何というか。
ショットブラスト処理です。鋼の粒を吹き付けて黒皮を落とします。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
けい酸カルシウム板の吸込止めは、穴埋めやパテかいの前に塗るのが正しい順序です。先にパテで埋めてしまうと、板が塗料を吸い込む性質が残ったままパテが乗り、仕上がりにムラが出るんです。下地処理は「吸込止めが先」と覚えておくとよいですね。