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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.26を解説、塗装工事の素地ごしらえ

けんせつる

けんせつる

吸込み止めのシーラーって、パテかいの前と後、どっちだっけ。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、塗装工事の素地ごしらえに関する問題です。正解は選択肢1。モルタル面の吸込み止めは、パテかいの前にシーラーを塗ります。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、塗装工事における素地ごしらえに関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

吸込み止めは、下地がパテや塗料を吸い込みすぎないように最初に止める工程なんです。パテかいの後にシーラーを塗ると勘違いしがちですが、それでは順番が逆ですね。吸込み止めのシーラーはパテかいより前に塗ると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) モルタル面の吸込み止めはパテかいの前。後は誤り
2 ○(正しい) せっこうボード面のパテかいは合成樹脂エマルションパテを使用
3 ○(正しい) 木部の不透明塗料塗りの節止めはセラックニスを使用
4 ○(正しい) ALCパネル面の吸込み止めは下地調整の前にシーラーを塗る

選択肢1は、吸込み止めをパテかいの後としている点が誤りで、吸込み止めはパテかいの前に行います。

この問題のポイント

この問題では、素地ごしらえの工程の順序と、下地ごとの材料の選び方が問われています。

素地ごしらえは、塗装がきれいに仕上がるよう下地を整える作業です。なぜかというと、下地が塗料を吸ったり、節からヤニが出たりすると、仕上がりが乱れるからなんです。

特に吸込み止めの順序は混乱しやすいところですね。下地が吸い込むのを先に止めてから、パテで平らに整えるのが筋です。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。モルタル面の吸込み止めを、パテかいを行った後にシーラーを全面に塗ったとありますが、これは不適当です。

吸込み止めは、下地が塗料やパテを吸い込みすぎないよう、いちばん最初に行う工程なんです。先にパテをかうと、下地がパテの水分を吸ってしまい、密着が悪くなります。

正しくは、シーラーで吸込み止めをした後にパテかいを行います。順序が逆になっているため、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2はせっこうボード面のパテについての記述です。

せっこうボード面のパテかいには、合成樹脂エマルションパテを使います。下地になじみがよく、ひび割れにくいパテなんです。

よってこの記述は適当ですね。

選択肢3

選択肢3は木部の節止めについての記述です。

木の節からはヤニ(樹脂分)がにじみ出て、塗膜を汚すことがあります。これを止めるのが節止めで、セラックニスを使います。

よって不透明塗料塗りの節止めにセラックニスを使う記述は適当です。

選択肢4

選択肢4はALCパネル面の吸込み止めについての記述です。

ALCパネルは多孔質で塗料を吸いやすいため、下地調整を行う前にシーラーで吸込み止めをします。先に吸込みを止めるという順序ですね。

よって下地調整を行う前にシーラーを全面に塗る記述は適当です。

覚え方

素地ごしらえは、「吸込み止めが先、パテや下地調整は後」で整理できます。

下地が塗料を吸う前に止めておかないと、後の工程がうまく密着しないんです。

吸込み止めのシーラーが先、パテかい・下地調整は後とセットで覚えると、選択肢1のような順序の逆転に引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

モルタル面の吸込み止めは、パテかいの前と後のどちらに行うか。

パテかいの前です。先に吸込みを止めてからパテで平らに整えます。

Q.

木部の不透明塗料塗りで、節からのヤニを止めるのに使う材料は何か。

セラックニスです。節からのヤニのにじみ出しを止めます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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