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躯体工事と仕上げ工事の違いとは?見分け方と代表的な工種を整理

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けんせつる

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躯体工事と仕上げ工事の違いって何?どんな場面で使うの?

この記事の要点

躯体工事は建物の構造体(基礎・柱・梁・壁・床などの骨格)をつくる工事、仕上げ工事はその上に内外装をつくる工事です。順序は「躯体 → 仕上げ」。

見分け方は「構造の強度・安全に効く=躯体/内外装の見た目・機能=仕上げ」と考えると判断できます。

電気・給排水・空調の設備工事は、躯体でも仕上げでもない第3の区分です(仕上げ工事ではありません)。

建物の骨格(構造体)をつくるのが躯体工事、その骨格の上に内外装を仕上げるのが仕上げ工事です。

建築工事は大きく「地業・基礎工事 → 躯体工事 → 防水工事 → 仕上げ工事」の順で進みます。

建築工事の工程順序
建築工事の大まかな工程順序。骨格をつくる躯体工事が先、内外装の仕上げ工事が後。防水工事はその間に入る。

試験では「防水工事は躯体か仕上げか」「タイル・レンガ・ブロック工事はどの種別に含まれるか」といった区分が問われます。

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躯体工事と仕上げ工事はどう違うか

両者は「目的・施工順序・代表工種」で整理すると区別しやすくなります。

項目躯体工事仕上げ工事
目的建物の構造体(骨格)をつくる建物の内外装・仕上げをつくる
施工順序先行(骨格を先につくる)後工程(躯体完成後)
代表工種鉄筋・型枠・コンクリート・鉄骨・木工事タイル・塗装・内装・建具・ガラス・防水

迷ったときの見分け方はシンプルです。その工種が「無いと建物が建たない(構造に効く)」なら躯体、「見た目や使い勝手を整える(内外装)」なら仕上げ、と当てはめれば判断できます。

躯体工事に含まれる工種

躯体工事は、基礎から骨組みまで、建物の構造体をつくる次のような工種で構成されます。

工種主な内容
土工事・基礎地業工事根切り・山留め・杭工事・地盤改良など
鉄筋工事鉄筋の加工・組立・継手・定着
型枠工事コンクリート打設用の型枠の組立・解体
コンクリート工事調合・打込み・締固め・養生・品質管理
鉄骨工事鉄骨の建て方・溶接・高力ボルト締め付け
木工事木造軸組・継手・仕口・接合金物

いずれも「建物が建つために必要な構造体」をつくる工種です。

仕上げ工事に含まれる工種

仕上げ工事は、躯体の完成後に内外装を仕上げる工種です。躯体より工種の数が多く、短い工期の中で複数が並行して進みます。内装工事もそのひとつです。

工種主な内容
防水・シーリング工事アスファルト防水・ウレタン防水・シーリング
左官・タイル・張り石工事モルタル塗り・タイル張り・石材張り
建具・ガラス工事扉・窓・サッシの取付け・ガラス取付け
内装・断熱工事クロス・フローリング・天井仕上げ・断熱材
塗装・吹付け工事外壁塗装・鉄部塗装・吹付けタイル
屋根・外装工事金属屋根葺き・ALCパネル・ECPパネル・カーテンウォール

どれも「できた躯体の見た目・機能を整える」工種で、建物の構造そのものは負担しません。

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設備工事は躯体でも仕上げでもない(第3の区分)

ここはよく誤解されます。電気・給排水・空調などの設備工事は、躯体工事にも仕上げ工事にも含まれません

建築工事は大きく躯体・仕上げ・設備の3つに分かれ、設備はそれ自体が独立した区分です。施工管理の資格でも、設備は電気工事施工管理技士・管工事施工管理技士という別の資格が担当します。

ちなみに防水工事は、工程上は躯体の直後に行うため躯体寄りに感じますが、分類は「いつやるか(時系列)」ではなく「何のための工事か(機能)」で決まります。防水は構造体をつくるのではなく、できた建物を保護・仕上げる側なので仕上げ工事です。

仕上げ工事の施工管理で確認すること

まちがえやすいポイント

区分でいちばん引っかかるのは、躯体・仕上げの両方に顔を出す工種です。

タイル・れんが・ブロック工事と大工工事は、躯体と仕上げのどちらにも関わります(どちらか一方ではありません)。れんが・ブロックの構造積みは躯体、タイル張りは仕上げ、木造軸組は躯体で内装下地は仕上げ、というように同じ工種が両方の役割を持つためです。

理解度チェック

Q.

躯体工事と仕上げ工事は、何で見分けるか?

建物の構造体(強度・安全)をつくるのが躯体工事、その上に内外装(見た目・機能)をつくるのが仕上げ工事です。順序は躯体→仕上げ。

Q.

電気・給排水・空調の設備工事は、躯体・仕上げのどちらに分類されるか?

どちらでもありません。設備工事は躯体・仕上げと並ぶ第3の独立した区分で、別資格(電気工事・管工事施工管理技士)が担当します。

Q.

防水工事は躯体・仕上げのどちらに分類されるか?

仕上げ工事です。工程上は躯体の直後に行いますが、分類は「何のための工事か(機能)」で決まり、防水は建物を保護・仕上げる側のためです。

Q.

タイル・れんが・ブロック工事や大工工事は、躯体・仕上げのどちらに入るか?

両方に関わります。れんが・ブロックの構造積みや木造軸組は躯体、タイル張りや内装下地は仕上げ、というように同じ工種が両方の役割を持ちます。

まとめ

タイル工事の施工管理ポイントを確認する

防水工事の種類と施工管理を確認する

カーテンウォール工事の方立工法・ユニット工法を確認する

押出成形セメント板(ECP)の取付工法を確認する

屋根工事と折板屋根・金属屋根の種類を確認する

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  • 建設業法 第26条(主任技術者及び監理技術者の設置等)
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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