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雑排水・汚水・雨水の違い:排水系統と施工管理での確認ポイント

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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雑排水と汚水って何が違うの?雨水は別の配管なの?施工管理ではどの配管がどの系統かをどうやって確認するの?

この記事の要点

建物の排水は汚水(便器からの排水)・雑排水(台所・浴室・洗面台など)・雨水の3系統に分類されます。地域の下水道方式(分流式・合流式)によって系統の接続先が異なります。

施工管理では配管色分けによる系統識別トラップの設置確認配管の漏水試験が主な確認場面です。接続先を誤ると環境汚染・衛生上の問題が生じます。

排水系統の区分は設備図面の基本です。整理しましょう。

汚水・雑排水・雨水はどう違うのか

種類発生源性質処理方法
汚水便器(大小便)・小便器し尿を含む。衛生上の管理が最も重要下水道(汚水管)または浄化槽で処理
雑排水台所・浴室・洗面台・洗濯機生活排水(し尿を含まない)。油分・有機物を含む分流式:汚水管に合流させる。合流式:汚水管へ
雨水屋根・外周の集水比較的きれいな水(ただし都市部では大気汚染物質を含む場合あり)分流式:専用の雨水管へ。合流式:汚水管へ

ザックリ言えば、「便器からの水が汚水、それ以外の生活排水が雑排水、屋外の雨が雨水」と覚えておきましょう。なんとなくイメージがつかめましたか。

配管色分けはどのように行うのか

現場では配管の系統を識別するために配管に色識別テープを巻くか、配管本体の色で区分します。ここは現場ですぐに役立つ知識ですね。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)では配管の識別色が定められています。

施工管理では配管工事完了後に色識別テープの色と配管の系統(設計図書の系統図)が一致しているかを確認します。

例えば、天井懐内で雑排水管と汚水管の接続先を取り違えてしまうと、雑排水が汚水槽に流れ込んで汚水処理能力を超えてしまったり、合流してはいけない系統が混ざる問題が生じます。色識別は接続ミス防止の基本です。

ザックリ言えば、「色を見れば系統がわかる。色が違う管をつなぐときは必ず図面と照合する」ということです。

施工管理でどこを確認するのか

排水設備の施工管理で確認すべき主な項目は次の通りです。

ここを誤ると竣工後のクレームに直結しますね。ザックリ言えば、「系統・トラップ・勾配・漏水試験の4点を図面と照合しながら確認する」のが排水設備施工管理の基本です。

管理人からのコメント

排水系統でよくあるのは「雑排水管と汚水管の接続先を取り違える」ケースです。

天井内の配管は一見似ていて、工事終盤の混雑した状態で誤接続が起きやすいです。配管の色識別テープを施工直後に巻いておき、系統図と照合する習慣が大切です。

もう一つは「トラップの設置漏れ」です。

床排水口や浴槽排水にトラップを付け忘れると、竣工後に下水臭が漂うクレームになります。内装工事が終わる前に必ずトラップの設置を確認してください。

混同しやすい用語の整理

分流式 vs 合流式

分流式下水道は汚水・雑排水と雨水を別の管で処理する方式。新しい市街地に多い。合流式下水道は汚水・雑排水・雨水をひとつの管で流す方式。古い市街地に残っている場合がある。施工前に対象地区の下水道方式を役所・上下水道局に確認することが必要。

トラップ vs 通気管

トラップは排水器具に設ける封水(水の蓋)で、下水の臭いや害虫が室内に逆流するのを防ぐ部品。通気管は排水管内の気圧変動を解消して封水切れを防ぐために設ける管。どちらも正常な排水機能に必要で、トラップと通気管はセットで機能する。

一問一答

Q.

汚水・雑排水・雨水の中で、便器(大小便)からの排水はどれか?

汚水。し尿を含む排水を汚水と呼ぶ。台所・浴室・洗面台からの排水は雑排水。屋外の雨の排水は雨水。

Q.

排水管にトラップを設置する目的は何か?

下水の臭いと害虫が排水口から室内に逆流するのを防ぐため。トラップ内の封水(水の蓋)が臭いと害虫の侵入を防ぐ。設置漏れがあると竣工後に下水臭のクレームになる。

Q.

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)による汚水管の識別色は何色か?

茶色。雑排水管は灰色、雨水管は緑色、通気管は白色。配管の識別色を正しく施工して系統の誤接続を防ぐ。

まとめ

設備工事の施工管理は施工管理の視点でまとめています。

参考資料

・公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2章 排水衛生設備工事

・JASS 9 建設工事標準仕様書(給排水衛生設備工事、日本建築学会)

けんせつる

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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